がんばれコンサルタント! 第351話:コンサルタントが「二足のわらじ」について知っておくべき事

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「ゴトウさん、これからコンサルタントになりたいのですが、いまはまだ勤めているので、少しの間は二足のわらじ的になりそうなのですが…」── 先日のセミナー開催の際、少し空いた時間に、ご参加の方からご質問的いただいた言葉です。

実は、この「二足のわらじ」的なことに対する考え方や、投げかけ、ご質問…というのは、結構よくいただくものの一つです。

色々なお考えがあると思いますが、このお言葉がでてきたとき、現実的に言えば「少し迷っているんですよね…」というのを、様々な想いを込めて訊かれていると、思っています。

何か大きな転換点、もっと言えば今の仕事を辞めて、独立起業する…という話ともなれば、誰でも悩むのは当然というもの。しかも、単純なことではないだけに、出てくる言葉も決して額面通りではないでしょう。

悩ましいのは、この「二足のわらじ」が単なる趣味的なものの話であれば、ある意味、何も苦悩する必要はないことです。お金はもちろん、生活や家族…が、思いっきり絡んでくるから深く悩むのです。

そういう意味においては、二足のわらじを履こうとする、その心理的な渇きに近いものというのは、これは痛いほどよく分かりますし、極めて常識的な考えとも言えるでしょう。言ってしまえば、「安全政策上、保険的にとっておきたい…」というのは、もっともだからです。

ただし、二足のわらじについては、一方で、そのデメリットについてもよく理解していないと、「安全を確保した」つもりで、実は「単に危険性が増していた」ということにもなりかねません。

二足のわらじにおける最大のデメリットは、何と言っても「力の分散」が生じることです。

これに対して、「いや自分は他人の2倍、3倍以上にやれる力ある…」と自信をちらつかせる人もいます。もちろん、他を圧倒する凄い力を持っている人がいることは間違いないですから、そうした人なら軽々とこなしてしまうかもしれません。

ただし、一応は訊いてみます。「その比較は、これまでの一般社会とか、会社勤めの中の話ではないですよね?」…と。比較すべきは、実際にビジネスを回している人、起業して成功している人、しっかりと活躍して稼いでいる人…であり、彼らと比べて2倍、3倍やれる自信がありますか? と。

当然ですよね? 「成功している人たち」の大半は、ビジネスを立ち上げて、それを十分に回すことで今現在、そのポジションにいます。彼らに部分的にでも伍することができなければ、ビジネスで自分の領域を確立して、花を咲かせていくことなど夢のまた夢になります。

比較しなければならないのは、決して一般ではなく、現在活躍しているプロフェッショナルの人なのです。

言うまでもなく1日は24時間で1年は365日です。この中から、既に実績も積み重ねているプロフェッショナルの人と伍する、しかもこちらは立ち上げていく…というハンデ付きです。二足のわらじで力を分散させて戦うことは、想像以上に不利…ということを理解していなければなりません。

では、二足のわらじは、すべてダメなのか…と言えば、決してそんなことはありません。「わらじの使い方」が重要なのです。二足のわらじを履こうとするとき、「何を基準とした安全政策なのか…」というところがポイントです。

ミスをする人の特徴は、「安全を考えてお金の確保から考える」共通点があります。いわば、「危険性から考えて」行動するということです。

何が問題なのか?と聞こえてきそうですが、現在の立場やポジション、ビジネスの立ち位置に、「単にお金の確保の何か」を足しても、それはほとんど場の合、単に作業を増やしているに過ぎないからです。

語弊を恐れずに申し上げれば、これは、「バイトの掛け持ち」となんら変わりありません。バイト先をどれだけ増やしても、自分の商売が立ちあがることもなければ、自分のビジネスのステージが強固に強くなっていくこともありません。単に収入が少し増えるだけです。

そして理解すべきは、本質的な危険性は、何も変わっていない…という点です。

重要なことは、「自分が考える本当にやるべき商売、ビジネス展開へつながる布石を打つこと」です。このために「二足のわらじ」を行うとしたら、これは充分意味があることです。

実際、成長企業が複数の事業を持ち、いつしか強いグループ企業を展開していく例があるのは、1つのビジネスだけに収まっていることの危険性も含めて、大いなる事業展開を目指すときに、「新しい事業を立ち上げる打ち手」を実施しておくことが、極めて重要と知っているからです。

このため、実際に花開くことは10に2とか3だったりするケースも多いですが、それだけチャレンジし、タネを蒔いているからこそ、大きなビジネスができあがっていくのです。いわば、可能性を見て手を打っている…ということです。

これはコンサルタント業においても同じです。自分の商売を、安全を優先した守りだけのことで固めてしまえば、当然、作業中心の飛躍が難しいスタイルに向かっていくことになります。

さらに言えば、上記の「未来への打ち手」に対して、自分自身が挑戦していなければ、指導先のクライアントに対しても、一体どうやって未来に布石を打つ感覚や導きをすることができるのか…ということです。

コンサルタント業の場合、自分自身の挑戦は、自分だけの問題ではなく、多くのクライアントを導いていくためにも極めて重要なことです。

そうした挑戦をしたコンサルタントが、世に大いに活躍しているのです。
 次は、あなたの番です!

 

著:五藤万晶

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