がんばれコンサルタント! 第360話:コンサルタントが知っておくべき、勝負ポイントにおける大切な判断軸

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「ゴトウさん、いまセミナー開催のことでちょっと迷っていまして…」── 昨年コンサルタント起業をされて、目下必死に活動していっている方のお言葉です。

なんでも、セミナーの案内をどこに送るか、どんな内容を送るか…によって当然、反応が変わるだけに、これに頭を痛めているとのこと。

なるほど、これはセミナーの自主開催をされた方であれば、大なり小なり、この悩みはお分かりいただけることと思います。傍からみるほど簡単ではないことは、やってみれば、まさに「嫌と言うほどわかる」ことです。

しかし、自分独自のコンサルティングを展開して、「あなたに頼みたい」を本当に実現していくには、通らざるを得ない…というより、実は最も最短な道なのです。

当然ですが、登壇依頼を受けて話をするだけなら、こうした「集客」や「案内」といったことで悩む必要などまったくありません。しかし、勝手に人が集まって席が埋まる…なんていうことも、これまた絶対にあり得ないことです。

そんなことくらい分かっている! と声が聞こえてきそうですし、実際そうした反応をされてきた人もいます。

しかし、ここはあえて問うてみますが、では、「分かっていることを前提として、ではどうするんですか?」…と。そう、実にシンプルな質問です。

この質問を投げかけてみると、色々な反応が返ってきます。いわく、「そりゃ~やるしかないでしょう」とか、「反応がでるように工夫して…」とか、「もっとインパクトをあげて」…などなど。

なるほど、ごもっともなお答えばかりです。それならと、ついでにもう一つ伺ってみます。「それ、やったことはありますか?」…と。

何を訊いているのか…といえば、大きな考えどころや勝負のポイント…などにおいて、「理屈はどうでもいいので、結局どうしたのか?」という、過去の現実を伺っているのです。

理由は単純です。選挙の投票前に「誰に入れますか?」を訊いてもムダで、投票後の「誰に入れましたか?」の出口調査をしないかぎり、真実は分からないからです。

分かっているし、こうやるんだろ? 的に言っている人が、果たしてその通りやるとは限りません。むしろ、「大半の人が、言ってることと実際にやることとは大きく違う」のが、恐ろしい現実だったりします。簡単な話、「やるのは口先だけ」が凄く多いのです。

「やるやる…」と言い続けて何年も経って、もはや周囲もアホらしくて相手にしなくなっている人や、「自分だって…」と言って、カタチだけそれらしく見せてる人、「勝負するぞ!」と言ってる割に結局、毎回同じことしかしていない人、「新規企画だ」と言っても、単なる焼き直し程度だったりする人、「飛躍のために地盤固め」と言いながら何年も放ったらかしの人…。

嫌なことを申し上げているのは百も承知ですが、現実はどうだったか? この冷徹なまでも厳しい質問を己に投げかけてみるとき、そこに真の姿が浮かび上がってきます。

もちろん、この真実の姿をどうしても見たくない…という人は、こうした自問自答を一切しなければいいだけです。ただし、5年や10年経っても、「なぜ自分は…」などと絶対に振り返らないことです。自分が避けておいて後から見返すようなことがあれば、時間の経過の分だけ現実との乖離が増しているため、余計に苛まれるのは間違いないからです。

自分が、判断の大事なポイントにおいて、「どう考えて実行したのか?」という、現実を理解すること、このことは極めて重要です。思考のクセや特徴、さらには変えるべき問題点を如実に示しているからです。

これはクライアントのご指導においても、当然当てはまります。実際にどうしたのか…。この一点を見れば、言行一致かどうかは一発で分かります。

どれだけ理屈が分かっていても、実際の行動に移せていない…というタイプがいます。アイデアや発想が素晴らしくても、実際の行動になる瞬間に「電源オフ」がごとく、一歩も踏み出せない。一気に恐怖が思考を覆いつくすのです。

信頼性のトリプルAがごとく、「安心、安全、安パイ」が無意識に思考を支配します。それこそが「賢い選択」…だと。しかし、その結果、安全のためには「危険なことは避ける」=「できるだけ何もしない、何も変えない」という、見事なまでのブレーキ回路が作動することになるのです。

語弊を恐れずに申し上げれば、これは「何も変えたくないがための、究極の屁理屈」と言えるでしょう。笑う人もいますが、実際には「何もない限り変えたくない」という人は非常に多く、しかも加齢と共にこの傾向はより一層強くなっていくものです。

年配の人ほど、いつもと同じがよく、できるだけ何も変えたくない…が強くなりがちです。当然ながら引っ越しはイヤ、いつもと同じ店で同じ食べ物で同じ仲間と、同じような昔話で…は、ある意味トリプルAの作用とも言えるのです。

もちろん、これがプライベートの話であれば何も問題ないのですが、こと「ビジネス」となれば話は別です。

自分の夢を実現する起業だったり、クライアント先の繁栄に大きく関係するとなれば、「安全と言う名の思考停止」がもたらすことは、「何も変えない=何も変わらない」が、決定的となります。

人生において行動を起こせるチャンスというのは、自分自身が思っているよりは限定的だったりします。すべて自分のことだけでは解決がつかず、身内や今の職場の状況、仲間、そうした関係する人たちの健康、周辺の状況や社会情勢…など、さまざまな要因によって「自己都合だけでは進められない」ことは、山のようにあります。

人によっては本当に残念なことに、チャンスが来そうになるたび、別のどうにもならないような要素が覆いかぶさり、それが何回も何回も繰り返されて、気づけばノーチャンスになっていたというケースもあります。

数々の波乱を乗り越えてきた経営者に訊けば、「チャンスは何度も…とは言うけれど、本当のチャンスは、ほんの数回あるかどうか… だと思う」といったことを言われる人が多いのです。

だからこそ、実際には「ワンチャンスを活かせるか…」という現実を知り、そして自らのこれまでの現実を見定めていなければ、永遠に夢は現実にならない…ということです。夢への一歩には、必ず「変えること」がつきまとうからです。

怖いのは、変えることに挑戦してこなかったりサボる人は、嵐が来て変えざるをえなくなっても、「いや、これは一時的だ、とか、大きな問題ない…」と、意味不明の自己暗示で安全性を主張したりします。しかし、その結果は船ごと海に沈む…だったりするかもしれないのです。

真に賢い人は、動物的カンで行動します。理論理屈で安全性を言えるのは、これまでと同じ環境だからですが、その根本を変えるときには「勝負へのカン」「行動」こそが重要だからです。

あなたは、行動していますか?「振り返っても後悔のない人生」を拓いていっていますか?

 

著:五藤万晶

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