がんばれコンサルタント! 第289話:コンサルタントが知っておくべき、やる気を実行力に結びつける秘訣

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年明け早々のこの時期、年末とは二週間と経っていないのですが、文字通り「明るい」気持ちに自然となれるのが本当に不思議なものです。

この不思議な力をぜひ活かしていきたいところですが、ついつい陥りがちなのが「気分だけ」という罠。いわゆる「やる気」は何となく高まっているのですが、しばらくしたらもう忘れてしまって、気づいたら何もしていなくてまた年末に…、というパターン。

年末に「来年の抱負は…」と、声高らかに掲げるのは良いにしても、実は「毎年同じ」とか、「ここ数年同じ目標」というのでは、実際には進歩がない訳で、ある意味ちょっともったいないといいますか、困った状態ということになってしまいます。

せっかくの「やる気」をムダにすることなく、少しでも多く、実際の行動に移すことができれば、3年、5年、10年…と経るとき、驚くほどの差になって現れてくることは想像に難くありません。

では実際問題として、この「やる気」を「実行力」に、どう結びつければいいのか…。簡単なようで実に奥が深く、難易度の高い議題の一つです。

こういう話を始めると、「それは、具体的な計画を立てて進めていけばいいんだよ」とか、「一つ一つ、しっかりこなすようにすればいい」といったご意見が、必ずといっていいほど出てきたりします。

なぜ、この「がんばれコンサルタント!」で、このような話をしているかと言えば、ズバリ、「企業コンサルティングの重要な要素」だからです。要は、根本の性質として、コンサルティングに活用したり応用して、成果につなげる要素と近い…ということです。

例えば、研修などで「社員をやる気にさせる」ことは、少し腕のある先生であれば実に容易いことでしょう。ある種、集団催眠がごとく、「がんばるぞ~!」という思いを沸き起こさせ、目標に向かってがんばるように、モチベーションが高まるように指導したりします。

しかし問題が一つあります。それは、「そのやる気は一時的」だということです。どれだけ素晴らしく力強いやる気も、2、3ヶ月もすればすっかり元に戻ってしまう…ということは、誰もがしっていることでしょう。

なぜ戻ってしまうのか。大きな理由は2つあります。一つは「自分からの、自発的なやる気ではなく、他人によって与えられたやる気」のため、常に燃料となるものをもらわないと、やる気の火が消えていってしまうからです。

もう一つの理由は、実際の行動に落とし込む「目に見えるカタチとリターンの仕組み」がない限り、すべての行動は個人的なガンバリズムでしか続かない…からです。

要は、「注意して行う」とか「気をつける」「意識して」「やる気をもって」「がんばる」…といったものは、すべて単なる気分の言葉でしかない…ということです。

事故や不良品に対して、「注意してください」で済むなら、世の中、事故も不良品も欠品も失敗も、もっと言えば計画未達成も売上減少も起きるハズがない…ということです。しかし、現実はまったく逆です。伸びる会社は必ず、「仕組みで対処」するのに対して、売上不振や問題が何度も何度も起きてやがて消えていく会社は、「個人の賞罰で対処」する傾向が顕著です。

ミスが起きたら、「そのミスをした人が悪い」という考え方です。一見正しいように思えますが、事業経営で考えれば、優れた経営者ほど仕組みでミスが起きないように手を打つことは、これは間違いのない事実です。仕組みで経営が廻せない限り、事業は絶対に大きく、そして伸びないことは明白だからです。

翻って経営指導が本分のコンサルタントは、この当たり前のことが理解できていなければ、当然ながら「一時的なカンフル剤」の仕事ばかりする可能性が高くなります。すべてはムダとは言いませんが、所詮は仕組みではないため、必ず「問題は再発し、善行は霧消する」ことになります。まるで、年始の「今年の目標」がごとく…にです。

重要なことは、自分のやる気だけでは事は絶対に進まない…という現実を理解することです。他者、第三者の目が入り実行チェックが行われる、実行に伴っては蔑ろにできない金銭の支払いや受け取りがある、何かしら顧客に対する目的や行動となっている…といった要素を確実に入れ込むことです。これが仕組みであり、具体策です。

具体的に…という意味は、「計画を立てて確実に実行していこう!」と声を上げることでは決してありません。それで実行されるのなら、冬休みの宿題をやらない子供など一人もいないハズですし、計画を立てていて倒産する会社も一社もないハズです。

あなたの今年の目標は何ですか? それは具体的な行動になっていますか?
 せっかくの明るいやる気を、確実に仕組みに落として実現に向かわせてください。

 

著:五藤万晶

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