がんばれコンサルタント! 第292話:社長に相手にされないコンサルタントの共通点

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「ゴトウさん、こんど名刺をつくろうと考えているんですが、何か押さえておいたほうがいいポイントとかありますか?」── 先般、セミナーにご参加された方からいただいたご質問の一つです。ちょうどウェブや名刺などを刷新するタイミングなので、どんな名刺にすればいいか…という内容とのこと。

名刺に限ったことではありませんが、ウェブサイトやパンフレットなどでも、ご自身のプロフィールや事業案内など、表現方法についてご質問をいただくことも多いのですが、ポイントとしては、大きくは2つのことが重要と考えています。

1つ目は当然ですが「わかりやすさ」という点です。よく「自分をアピールする」といったことが盛んに言われています。しかし、そのことに頭が囚われてしまっているのか、誰かに変なことを吹き込まれているのか、やたらと「自分はこんなこともあんなこともできる…」と書き連ねている人を見かけます。

本人的には「すごいでしょう?」と思っているのかどうかは知りませんが、少なくとも相手からすれば、「要は、あなたは誰で、なにやっている人なの?」と思っていることだけは間違いありません。

ハッキリ言えることは、「別にあなたにそれほど興味はないし、わざわざ分かろうともおもっていない」ということです。これは間違いない現実です。こんな簡単なことは、逆の立場になれば一瞬で分かることです。一番顕著なのは、そういう本人です。

事実、やたら細かい字でツラツラ説明を書いた名刺を持っている人を、ちょっと離れたところで観察していると、驚くべき確率で一方的にベラベラ喋っていたりします。相手のことに興味ゼロ、まあ相手も相手で、ほとんど「聞いているフリ」だけだったりしますが…。

この手の方々に共通するのは、やたらに「肩書」にこだわっているというか、資格や○○認定などのフレーズがずらずらっと並んでいたりします。話を伺えば、「私は○○士で…とか、認定○○で…」と、必ずといっていいほど口にも出てきたりもします。

説明上、必要だから…という面もゼロとは言いません。しかし、ビジネスの面でいえば大きな欠陥があることも否めません。それは、商売において必要なことは、「自分は●●ができる」とか、「ウチは■■が得意」ということを相手に理解してもらわなければ、肩書や役職だけ言われても意味が分からない…ということです。

こう言うと、「何を言っている、ちゃんと○○士と書いてあるんだからわかるでしょ!」と怒ってきた人がいますが、これこそが傲慢の極みというもの。世の中に何万人もいる資格を書いて、それで自分のやっていることを理解しろ…とは、完全にビジネス感覚ゼロと言わざるを得ません。

言葉は悪いですが、経営者からすれば「運転免許証」とか「TOEIC何点」くらいにしか見えないのが現実です。もっと言えば、名刺にスズキ商店など、事業内容が分からない社名が書かれていて、肩書に社長とか部長しか書いてなければ、ほとんど訳がわからない…のとほとんど一緒ということです。

何をやっているのか…に対して、肩書や役職に類似するものしか書いていなければ、まさにこの状態ということです。

一方で、経営者は何に魅かれるのか…ということですが、よく経営者は経営者同士でつるむと言われていますが、実はこれについては半分は合っています。しかし半分はそれだけではありません。ここが二つ目のポイントです。

経営者の集まりなどをよく見ていると、必ずしも似たような企業規模の社長同士かと言えば決してそんなことはありません。もちろん思想や会費、地域の制約…といった場合もありますが、そうした制約だけでは決してありません。

では何がグループを形成している要因かと言えば、「見ている視点や事業に対する意欲」、わかりやすく言えばベクトルが合っている人同士が集まりやすいのです。どれだけ事業規模が大きくても、守りの思考の人であればベンチャー経営者はもちろん、積極的な経営を考える社長とはウマが合わないのです。

大事なことはここです。経営指導をするコンサルタントも、間違いなく経営者でなければ「単なる使われる人」に成り下がってしまいます。一人の経営者として考えるとき、自分自身のベクトルはどうなっているか…。

どれだけ勉強しても、どれだけ知識を詰め込んでも、もっと言えばどれだけ資格や肩書を重ねても、あなたのビジネスに対するベクトルを上げなければ、永遠に経営者から相手にされることはありません。

ベクトルを上げる最も重要な手立ては、そうしたベクトルの人がいるところに行くことです。しびれるような時間、思考の入れ替え…などは、ある意味、知識やノウハウ以上の財産とも言えるのです。

こうして積み重ねていくものを言語化し、表現することが極めて重要ということです。それがにじみ出るのが名刺やウェブやパンフレット…なのです。

あなたはベクトルを上げるチャレンジをしていますか?
 あなたは自分のベクトルを言語化できていますか?

 

著:五藤万晶

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