がんばれコンサルタント! 第326話:コンサルタントが押さえておくべき目標達成のための、ご褒美の使い方

●最新セミナー情報

大好評「コンサルタントのための5大戦略」セミナー5月、7月(東京)…受付中。絶賛90回以上の開催。「オンデマンドWEBセミナー」は、深夜早朝も随時参加でき好評です。詳しくは「セミナー情報」を参照ください。

●特別講座ご案内

がんばれコンサルタント!600号突破を記念して、「実学コンサルタント商売」ベーシック講座<全12回>を開催いたします。くわしくは、「コンサルタント講座」をご覧ください。

●最新刊のご案内

最新刊『コンサルタントのための“キラーコンテンツ”で稼ぐ法 〈新装版〉』『売れるコンサルタントになるための営業術〈新装版〉』、セミナー収録ダイジェスト判CD等を発売中。詳しくは、書籍・CDのご案内を参照下さい。

 

 

「ゴトウさん、ようやく受注できました! 本当に嬉しいものですね~」── 昨年、当社にお越しになられ、コンサルタント起業をされた方のお言葉です。

先月にご契約いただいたそうですが、ご本人いわく、「初受注まで思いのほか時間がかりましたが、自分がつくったコンサルティング、そしてそれを説明するセミナーから、まったく初めての社長さんからご契約いただけたことは、本当に感無量ですね」…とのこと。

これは、当社にお越しになられた方がよく口にされる言葉ですが、「自分が培った知識や経験、ノウハウ…からコンサルティングをつくり、これまで会ったこともなかった社長さんにご依頼いただけるのは、歯をくいしばって生きてきて本当に良かった、生きている実感が本当に湧いてくる…」と。

いわゆる「大地を踏みしめて立っている実感」といった感じでしょうか…。誰かが作ったものではなく、自分の人生を総動員して組み上げたコンサルティング。それに対して依頼をいただくのですから、これほど満ち足りた想いができることも、なかなか少ないと言えるでしょう。

だからこそ、こうした嬉しいお声をいただいた方とは、出来る限り、「お祝い」の食事をするようにしています。理由は実に単純です。お互い嬉しいからです(笑)

誰でも、嬉しいことや楽しいことは、たくさん味わいたいものです。ご褒美というと、変に聞こえるかもしれませんが、それで自分の個人的な原動力につながるのであれば、これは上手にご褒美を使うに限ります。

ビジネスで考えるとき、大きな理念やどうしても達成すべき「やらねばならないこと」という、大義は非常に重要です。これがなければ単に「カネ」による尺度しかなく、「何のためにビジネス展開するのか…」が極めて希薄になってしまいます。

この希薄さは、大事な経営判断の際に、ほぼ間違いなく「ミスジャッジ」を犯します。重い経営判断のときほど、カネによる損得勘定が重大な判断の過ちを引き起こすからです。言ってしまえば、理念なき判断は、身を亡ぼすということです。

一方で、身近な目標、例えばこの3カ月とかこの1年、この3年…といったかなり短期的な場合、「目の前のニンジン」ではありませんが、自分の分かりやすい欲求を活力とすることは、ある意味単純な方法だけに、効果も出やすい利点があります。

このため、大義と私欲ではありませんが、この絶妙な組み合わせを自分の中で行うことで、ビジネスの成長発展に大きな効果をもたらすことができます。

ただし、一点注意が必要なことは、この私欲的なもののご褒美は、基本的に達成に対して用意されなければ、その効果が徐々に薄れるだけでなく、私欲が本当に単なる私欲、もっと言えば屁理屈で何とかしようとする…ということに陥りかねないということです。

単純な話、「これを手にすれば、自分はがんばる…」というパターンですが、この、先にご褒美がある場合、「必死でがんばる」というエネルギーは、「ご褒美を失いたくないから…」という、基本的にマイナス的な使い方になってしまいます。

ヘンな話ですが、達成したときにも既にご褒美を先に得ているため、満足感も少なめになります。すると、次に欲しいものをまた「先に手にして」…と、この連鎖を繰り返すことになります。

どうせやるんだから、前でも後でも一緒でしょ? と思うかもしれませんが、動物の調教でも「できたらご褒美」が大基本です。先にエサをあげていたら、「あげたんだからやって!」といった理屈など分かるハズもなく、「芸を覚えない」ということになるだけです。

動物と一緒にするな!という声が聞こえてきそうですが、ご褒美とは、それほど本能的に効く手法だということです。だからこそ、当たり前のことのようですが、ご褒美は後でなければ危険なのです。

もし前に使うとしたら、カンフル剤として、まさにイレギュラーであり、緊急時であり、特急であり、振り向かせるため…といった、特殊的活用だと、ハッキリ認識する必要がある、ということです。

当たり前のように聞こえる、「ご褒美は後から」ですが、これはコンサルティングの現場においても同じことが言えます。先に褒美を考える人がたまにいますが、心理学以前の「本能」のレベルでの感覚を理解していなければ、「人がやる気をだして頑張る」…ということが非常に難しくなってしまいます。

まさに緊急時で、どうしても…という状況かどうか…。この判断は、自分に対しても、そしてクライアントに対しても、冷静さが必要ということです。

あなたは、この1年、または3年、自分へのご褒美に何を考えていますか? それは達成して手に入りそうですか? 手にいれるためにビジネスへの打ち手は、しっかり進めていますか?

 

著:五藤万晶

●コラムの更新をお知らせします!

コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。

がんばれコンサルタント!- 無料メールマガジン登録 -


●好評セミナー開催中!

開催実績80回以上。売れるコンサルタントになるために、具体的にどう活動していけばいいのかを分かりやすく解説する実務セミナー。「まさに、眼からウロコ!」と絶賛。 詳細→ こちらを参照


●書籍、好評発売中!

『コンサルタントのための"キラーコンテンツ"で稼ぐ法〈新装版〉』

コこれまでに350人以上を直接指導し、年収3,000万円はもちろん、1億円プレーヤーも多数輩出してきた核心、「コンサルタントビジネス成功の本質」を説いた珠玉の名著、ロングセラー&シリーズ化に伴い待望の新装丁で発刊!。詳細→ こちらを参照