がんばれコンサルタント! 第341話:コンサルタントが押さえておくべき、目標に対する2つの判断軸

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1月15日 最新号はこちら→ 「第342話:コンサルタントとして、迷ったときに考えておくべきこと

 

 

「ゴトウさん、新年一発目の原稿書きました!」、「昨年は色々と困難が重なりましたが今年は、突破するために○○を重点的に実施します」、「今年の初セミナー開催のために考えられる8割の準備を実施しています」── 新年早々、いただいた嬉しいご連絡の数々です。

年が明けて気分も一新。「よし、今年を良い一年にするぞ!」と自然と元気が湧いてくるこの素晴らしい時期だけに、仲間のコンサルタントの方々からは、嬉しいご連絡が続々とやってきます。本当に素晴らしいことだと思います。

ただ、親しい仲間の方々であれば特に心配はしていないのですが、こうした「今年はこれをやるぞ!」的な言葉がでてきたとき、いつも気にしていることがあります。

それは、気分的にノリで言っている場合や、それほど真剣ではないなら問題ありませんが、もし「本気で変えていきたい」とか「本気で実現したい」と願っているとしたら、セットで考えなくてはならないことがあるからです。

それはズバリ、「何をやめるのか?」ということです。この手の話をするとき、特に初めてお聴きになる方だと、「えっ?」という反応をされることが多いのですが、世の中の現実を考えてみれば、すぐに分かる話です。

単純な話、何かを得るために掴もうとするなら、手に持っているものを放さないかぎり新たなものを掴むことはできません。

そんなこと、言われなくても分かっている!と聞こえてきそうです。そう、子供がおもちゃを手から放さずに他の物を取ろうとしてジタバタしていたりしますが、そんな馬鹿げたことは大人はしない…と。

あまりにもシンプルなことですが、何かを本当に得ようとするなら、何かを手放すしかありません。これは絶対の哲理です。何も難しく考えるまでもなく、人間に等しく平等に与えられているのは時間しかないのですから、何か新しいことを始めるとしたらその時間は、何かを削って作り出さない限り、何一つ始められないことは子供でも分かる話です。

一日中寝て暮らしている…というのなら話は別ですが、誰もが必死にがんばって、そして24時間を使い、そして1年を生きているに違いありません。だからこそ、何かを削らない限り新たな時間を得ることは不可能なのです。

冷静に考えれば誰でも分かる話なのに、現実を見てみると、あれもやる、これもやりたい…と、意欲的ではあっても、そうした理屈を無視しているかのような人が少なくないことが分かります。言ってしまえば、「何一つ我慢したくない」とか「すべてを手にいれたい」といった人です。

もちろん、簡単に「アレ止めてコレも止めて…」などととは言うつもりは毛頭ありません。誰でも、一つでも多くのやりたいことや実現したいことを叶えたいと思っているに違いありませんし、そうあるべきだと思います。

重要なことは、実現したいことが、「同時並行的」なものか、「延長線上的」なものか…を、しっかり見定める必要がある…ということです。これを理解せずに闇雲に「ほしい」と手をだせば、限りある自分のエネルギーを集中させることができず、分散による推進力の低下が確実に起きてしまうからです。

例えば、延長線上的なものの場合、1つ目をクリアして2つ目に…を、正しく理解していないと、3つ目も4つ目もほとんど同時にやりたがる人が、驚くほど多いのです。

1つ目をクリアすれば2つ目が簡単になり、それをクリアすれば…と、常識的には分かるはずなのですが、冷静に考えられない「欲しがり屋」は、努力と時間を我慢することができないため、いっぺんにやろうとしたりします。

まさにエネルギーの分散です。「がんばっている自分が好き」なら、それでも結構ですが、1をクリアするまでそれ以降は我慢しておけば、よほど時間も努力も少なく、欲しいものが手に入るのですが、それを「我欲が邪魔する」訳です。実にもったいない…と言わざるをえません。

一方、同時並行でしか成しえないこともあります。1つずつではダメで、3つ揃ってはじめて意味をなしたり効果を発揮する…という類のものです。商売・ビジネスにおいては、同時平行で進めなくてはならない重要なポイントというのが、立ち上げ期はじめ、ステージを上げていくときなど、数多く遭遇することになります。実に大変な時期です。

簡単な話、独立起業、立ち上げ期において、商品つくるだけ…とか、パンフレットつくるだけ、販促を考えるだけ…といった悠長なことをやっていては、立ち上がるものも立ち上がらなくなってしまいます。限られた時間内に、「必要な複数のことだけに絞って一気にやる」ことが重要となります。

これには、分散を承知で、それを最小限かつできるだけ短い時間だけ…にすることを考えなくてはなりません。3つ同時並行で行うなら、これは単純に3分の1の力しか投入できないからです。

冷静に考えて、「自分の能力は、他人の3倍ある」と自負できる人なら何とかできるかもしれませんが、2、3割高い程度なら、1つに集中している人に思いっきり負けることを覚悟しなければならなくなります。

だからこそ、他人の力や専門家の力を上手に借りて、効率を上げたり時間を短縮することも当然ながら、分散のハンデを少しでも減らすためにも、何か他に割いていることをゴッソリやめることが重要なのです。1日は24時間で、それが365回が1年は、誰にも等しく同じだからです。

次のステージになかなか上がれない…というのは、この「何かを捨てる、やめる」ことが必要なため、「何も手放したくない人」にとっては、ほんの少しの変化しか起こせなくなります。

3年では分からなくても、5年、10年と経ったとき、実質的な成長を見せない人とは、それはまさに、小さな我欲によってとじこもってしまった結果と言わざるをえません。

世の中面白いというと語弊がありますが、毎年「宣言ばかり繰り返す人」ほど、同時並行でやらなければならないことを別々にやろうとし、延長線上で一つ一つクリアすればいいものを順番を前後して一緒にやろうとしたり…

いわば、小さな我欲に翻弄されいるがために、子供がおもちゃを手から離さないがごとく、ものの分別がつかなくなってしまっている…ということなのです。

あなたは、自分が本当に成し得たいことのために、時間を割こうとしていますか?
 そのためには、何をやめますか?
 あなたの大きな夢が実現する一年の始まりです!

 

著:五藤万晶

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