がんばれコンサルタント! 第379話:コンサルタントが知っておくべき、経営における思考の優先順位

●最新セミナー情報

大好評「コンサルタントのための5大戦略」セミナー3月、5月(東京)…受付中。絶賛90回以上の開催。「オンデマンドWEBセミナー」は、深夜早朝も随時参加でき好評です。詳しくは「セミナー情報」を参照ください。

●特別講座ご案内

がんばれコンサルタント!600号突破を記念して、「実学コンサルタント商売」ベーシック講座<全12回>を開催いたします。くわしくは、「コンサルタント講座」をご覧ください。

●最新刊のご案内

最新刊『コンサルタントのための“キラーコンテンツ”で稼ぐ法 〈新装版〉』『売れるコンサルタントになるための営業術〈新装版〉』、セミナー収録ダイジェスト判CD等を発売中。詳しくは、書籍・CDのご案内を参照下さい。

 

 

「ゴトウさん、仲間の経営者を誘ったんですよ、でもね、古い業界の社長はどうも反応がにぶくてびっくりですわ…」── 先日、遠路飛行機をつかって当社の東京事務所にご相談にお越しになられた、社長と専務さんのお言葉です。

九州のとある街から、お二人でお越しになられたのですが、きっかけは五藤が経営者向けに登壇した「コンサルタント活用法」をお聴きにって衝撃をうけ、「どうも考え方が違っていたかも…」と思われたそうで、それから積極的にコンサルタントの情報を集め、実際に指導依頼をされている方です。

人は誰でもそうですが、「これまでやってきたスタイル」、「先輩が教えてくれたこと」、もっと言えば「これってそういうものでしょ?」…ということに対して、疑いを持つことは「想像しているより難しい」ことだったりします。

理由は、「ほぼ無意識レベルで正しいと思っている」からです。要は、疑うことすらそもそもしない…からです。

しかし、ビジネスに限らず、世の中はどんどん進化しています。当たり前は当たり前でなくなっていたり、その時の条件下では正しかったことも、違う環境では正しくない…ということもよく起きます。

時代背景的なことも大きな要因ですが、重要なポイントは、自分の立場や会社の置かれている状況が変わっているにも関わらず、その根本的な部分を理解できていないがために、大きなミスをしているケースが実は多い、ということです。

その最たるものが、「コストを削る事、お金を掛けないことは、素晴らしい」と、無意識で考えてしまうことです。そう、無意識だから怖いのです。

こういうと、「じゃあ、お金をかけることが素晴らしいのか?」などと食って掛かってくる人がいますので、先に申し上げておきますが、「優先順位こそが大事」だと言っているのです。

分かりやすく言えば、「お金を掛けないことは、本当にあなたにとって一番大事なことですか?」 ということです。

特にビジネスや商売において、この優先順位を理解できているか…は、極めて重要です。分かっているつもりでも、「無意識レベルで判断する思考」が思いっきり邪魔をするからです。だからこそ、何十年も経営をされている社長さんでも、思わずやられてしまうのです。

「入るを量りて、出を制する」ということわざがありますが、基本的な意味として、入る量を計算して、出る量を調整すればいい…となるのですが、これが度を過ぎて、「出るのを削ればいい…」と、盲目的に考えるようになってしまっているのです。

冷静に考えれば、「入る量が変わらない、もしくは変えられないなら、出るのを減らす」しかありません。これはいたしかたがないことです。

しかし、「入る量を増やせる」なら、選択肢は大きく変わってきます。簡単な話、入る量が2倍、3倍に増やせるなら、もっと言えば、2倍、3倍に増やすために、どうすればいいか…を考えるのが、経営者の役割であり、その結果、事業を伸ばすことにつながるのです。

当たり前ですが、会社を始めても、経費をけずることしか能がなければ、事業が大きく伸びるということは、絶対にあり得ません。

一人ではじめるコンサルタントでも、これはまったく同じで、コスト思考でお金を掛けないのが一番とか自慢にしている人で、大きく活躍している人は見たことがありません。

なぜそうなるのか…理由は単純です。立場や役割における思考が間違っているからです。大事なことは、誰かに決められた範囲でしか入ってこない…というのは、サラリーマンの思考ということです。そして会社で言えば、完全なる下請け思考の会社でも同じかもしれません。

再度申し上げますが、出るを制しながら入るを大きく増やして事業を成長させるのが経営者の役割です。入るを増やすことは、経営者にしかできないことであり、それを助けるのがコンサルタントの仕事です。

「ウチは、このまま現状維持でいい」と公言する会社に、優秀な社員は絶対に入って来ません。世の中常に進化しているのです。待っているのは現状維持ではなく、衰退だからです。若き優秀な人にとって、そんな会社に魅力など、何もありません。

要するに、入る量を増やせないのだから、コストをひたすら削るしかない。一面の真理ですが、経営者やそれを導くコンサルタントが、サラリーマンの思考しか持ち合わせていないとしたら、一体、何の指導ができるのか…ということです。

あなたは、入るを増やそうと、そして自分の活躍を本気で願っていますか? そのための行動を取っていっていますか? 

 

著:五藤万晶

●コラムの更新をお知らせします!

コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。

がんばれコンサルタント!- 無料メールマガジン登録 -


●好評セミナー開催中!

開催実績80回以上。売れるコンサルタントになるために、具体的にどう活動していけばいいのかを分かりやすく解説する実務セミナー。「まさに、眼からウロコ!」と絶賛。 詳細→ こちらを参照


●書籍、好評発売中!

『コンサルタントのための"キラーコンテンツ"で稼ぐ法〈新装版〉』

コこれまでに350人以上を直接指導し、年収3,000万円はもちろん、1億円プレーヤーも多数輩出してきた核心、「コンサルタントビジネス成功の本質」を説いた珠玉の名著、ロングセラー&シリーズ化に伴い待望の新装丁で発刊!。詳細→ こちらを参照