がんばれコンサルタント! 第304話:コンサルタントが押さえておくべき「改革」を起こすときの原理原則

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「ゴトウさん、少々時間が経ちましたが、ようやく準備ができましたので、改めてお世話になっていいですか?」── 先日弊社に、“2度目”のご相談にお越しになられた方のお言葉です。

2度目というのは、単に当社に来られるのが2回目という意味とは当然違います。1年半ほど前、当社にお越しになられてコンサルティングの体系化を進められていた方なのですが、再度、しっかり進めるためにお越しになられる…という意味です。

お話を伺いますと、以前のコンサルティングの際には、不運にもご両親の容態が途中から悪くなってきてしまい、介護などが重なって思うように自分の準備を進めることがままならなくなった…とのこと。

口数の多い方ではなかったので、その当時は詳しいことは伺っていなかったのですが、何か重いものを抱えながら必死にもがき、進もうとされていたのが強く印象として残っていました。

結果的には、ご両親の回復は望みどおりにはならなかったとのことですが、様々な想いを今度こそ実現させるために「再度」お越しになられる…ということなのです。

 

話は変わりますが、以前、あるビジネス系の集まりに出席する機会があり、そこで「いつか実現させたいですね〜」を連発されていた人がいたのですが、実に不思議といいますか、何とも言えない心境になったことがあります。

それは、この人に数年の間に何度かお会いしたことがあるのですが、いつも、「いや、今は○○がちょっと難しくて…」とか、「■■が終われば…」、「いまはタイミングを見計らっていて」、「会社の状況がイマイチで」…などなど、常に何か色々な理由を「こっちは聞きもしていないのに、一生懸命に話してくれる」からでした。

何とも言えない心境というのは、当然ながら?「この人は、その数年の間、何一つ変わっていなかった」からです。いつか実現させたい…という、独立だか起業だか、それはやたらに吹いていたのですが、肝心の「やる」ということに関しては、ひたすら屁理屈としか言えない言い訳をベラベラ、それも一方的に口にしていたからです。

聞きもしないのに一方的に言い訳を言うということは、要は「自分で自分の言い訳を分かっている」ということに間違いありません。自分が実行していない言い訳を、必死にアピールしている訳です。そう、頼んでもいないのに…です。

およそ「人の行動」という点に着目するとき、実行することを大前提に考えて必死に模索している人は、軽々しく人にベラベラ話をして「自分はやるぞ〜」みたいな適当なノリで話をすることはまずありません。

理由は単純です。「苦難や壁をどう乗り越えるか?」を必死に考えて、その突破を本気で考えるとき、適当な軽いノリの言葉など、自分に対してもまるで意味がなく、まして本当に味方になってくれる人の協力を寄せてくることには、およそ正反対の作用しかない…からです。

このことは、コンサルタントは絶対に押さえておく必要があります。それは、当の本人の夢の実現にも言えることですが、ご指導先に「実行」や「改革」を本当に起こさなければならないときに、どう発火させて作用させていくかの原理原則を、自分自身がしっていなければ、単に「わかりましたか?」とか「私は言いました」…といった説明要員レベルの人に成り下がってしまうからです。

独立や起業ということは、言い換えれば自分自身における「改革」と言える重大事です。これまでの延長線上にあるものでは決してなく、線路を乗り換えたり、船から海に飛び込むような、まったく違う挑戦の始まりなのです。

だからこそ、お勉強をどれだけ重ねていても、延長線上の先にいく行動なだけに、一向に「改革」が起こせないということが起きます。チャンスを無理矢理にでもつかんで行動を起こす必要があるからです。

一度のチャンスをモノにして、見事に成功していく人もいます。しかし、全体から見れば間違いなく少数派であり、圧倒的大多数の人は、何度も何度もチャレンジしながら、やっとの思いでチャンスをつかみ、成功をたぐりよせてくるものです。

実際、有名な経営者、偉大な事業家の話を伺うとき、失敗の話に事欠くことはありません。失敗に失敗を重ねながらも、「何がなんでも実現させる」という強い意思が、僅かなチャンスを引き寄せてくるのです。

翻って、行動を起こさないで口だけ動かしている人に共通するのは、自分が動かない理由を一生懸命に探し、やり過ごす口実を探し出します。いわく「障壁がある」「いまは時期ではない」…と。

もちろん、冒頭の“2度目”の方のように、人生には様々な波がやってくることがあり、本当に抜き差しならない耐え忍ぶべきようなタイミングということもあります。

しかし、端から見れば「動かない理由など考え難いようなチャンス」にあって、みすみす逃してしまうのは、語弊を恐れずに申し上げれば、「本当は、やる勇気も能力もないのに、格好つけてパフォーマンスで言っている」だけ、ということです。

コンサルタントであれば、指導先に対してこれを見抜く必要があるのは言うまでもありませんし、自分自身がこういう状態では、当然ながらコンサルタントで活躍することなど、夢のまた夢…ということです。

あなたは、自分の改革のために、何度も何度も諦めずに挑戦していますか?
 一歩でも近づくための行動を起こしていますか?

 

著:五藤万晶

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