がんばれコンサルタント! 第155話:一流コンサルタントが絶対にやらない自慢とは

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「ここなら、私の名前を勝手に使うようなことはしないと思ったので、安心してコンサルティングを受けにきました」── 先般、ご相談にお越しになられた方が、笑顔で話された言葉です。

伺えば、一度セミナーに参加しただけだったり、小一時間ほど相談に行った程度なのに、本が売れて有名になった途端、「あいつはオレが指導した」とか「私がアドバイスしたから本が売れた」…など、色んなところで名前を勝手に使われて、本当に気分が悪く、迷惑したことがあったとのこと。

この話を聞いて、その昔、アサヒビールが社運を賭けて出した「スーパードライ」が大ヒットして、シェア1位に踊り出た当時、にわかに「アサヒビールは俺が指導した」、「商品開発の連中にアドバイスをした」、「取引先開拓に助言をした」…といった自称コンサルタント? が雨後の筍のように出てきたことを思い出しました。

講演や実技研修がメインの先生が、どうやって「会社を指導」するんだろう? とか、国内はおろか海外にまで販路が広がっているのに、ちょっとしたアドバイスで販路が広がるほど世の中甘くないでしょう? …など、当時から疑問に思っていたのですが、とにかく「売れてるモノ」にあやかろうとする構図は、昔も今も変わらないということでしょう。

一方で、前職の時から、経営者の方々の、「私は一倉(いちくら)先生に、直接指導いただいたことがあります」とか、「牟田先生の薫陶を受けて、お陰さまで事業が立派に成長しました」…といった言葉をよく耳にしています。立派な経営者がしみじみと話される言葉の重みは、一言で両先生の凄さが伝わってくるものです。

誰でもそうですが、本当に素晴らしいモノに触れたとき、自慢したくなるのが自然…ということです。

お二人とも私が敬愛してやまない大先生です。そして、「俺のお陰だろ?と勝手に顧客の名前を挙げて使うようなことなど、一度も見たことがありません。

そうは言っても、駆け出し直後は、売れてるモノにあやかりたいのが普通でしょう? という考え方もあるかもしれません。

しかし、コンサルタントという仕事を考えるとき、何かにすがろうとか、あやかろうという考え方をしている内は、本当の活躍はやってこないと断言します。

理由は単純です。コンサルタントとは、クライアントを助ける裏方の仕事だからです。表舞台に出てきて「オレがオレが…」とか、「私がやった!」と言う言葉ほど、依頼者の立場を無くすことはありません。

表舞台に立ちたければ、自分が事業家になればいいのですが、それはせずに人にアドバイスして上手くいったら手柄を喧伝するということは、まさに自分の立場を理解できていない…と言わざるを得ないのです。

冷静に考えれば、いかなるアドバイスも指導も、クライアントの血のにじむような努力があってこそ、成し得たことに違いないのです。このことを本質的に分かっていれば、「手柄を自慢する」ということはどういうことか…。

弊社は、まだまだお客様に自慢にして頂けるような、立派な会社などでは決してありません。しかし、「お客様の立場を守る」ということだけは、創業時に方針として定め、ウェブサイトにも明記して掲げています。極めて重要なことだと考えているからです。

コンサルティングの実施場所は非公開にしていること、またお互いの関係性を知らない限り、「○○さんは元気ですか?」といった質問にも一切お答えしないこと、許可なく指導した…といった表現はしないこと…など、明確に基準を決めています。

これは、テレビや新聞、雑誌などでご活躍されている方にも、人目を気にせず、また安心してご相談いただくために、自ら考え、方針として定めたことです。

よく、「経営者はコンサルタントを使っていることを、他人には言いたがらない」という話があります。色々な理由がありますが、自分の能力に問題があるように思われたくない…というのも理由の一つでしょう。

しかし、信頼してお世話になったコンサルタントには、わざわざ経営者の集まりなどで、「○○さん、この方が、ウチを儲けさせてくれた大先生なんですよ」などとご紹介して下さることも実際にあります。

コンサルタントとして真に活躍するために、あなたはクライアントのために、何を考え、方針として定めていますか?

著:五藤万晶

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