がんばれコンサルタント! 第206話:本を出す前に、絶対に考えておくべき重要な事

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一流は、毎年、言いかたを変える。二流は、毎年、言うことが変わる。

 

「ゴトウさん、今度、本を書くことになったんですが、これだけは押さえておいたほうがいい、といったこととかありますか?」── 2年ほど前からお越しになられているコンサルタントの方で、出版についてのご相談の際のご質問です。

書籍の出版は、知名度を上げることができますし、仕事をもたらしてくれるありがたい武器であることは間違いありませんので、多くの方々に「本は出したほうがいいですよ」と、お薦めしてきています。

ただし、弊社の考え方は、一般的に言われている「売れるビジネス書を出しましょう!」という考え方とは、かなり違います。

何が違うかと言えば、弊社は、「コンサルタントとして、自分のビジネスを確実に成長させていくための出版をしましょう」ということに徹底的にこだわっている点です。要するに、コンサルタントとしての出版戦略を進めましょう、ということです。

こういうと、「何それ?」といわんばかりに、怪訝な面持ちで食って掛かってくる方がいます。大半が出版関係か、タレント系の方です。

ことわっておきますが、世の中に広く知れ渡るベストセラー書を否定しているつもりなど一切ありません。個人的には興味と関心をもってベストセラー書もたくさん買って読んで楽しんでいます。

弊社は、あくまでも「コンサルタントが、自分のビジネスを強く長く行っていくために、どういう出版をしていくべきか」という実務にこだわっているのです。どれだけたくさん本が売れたとしても、その出版によって自分のコンサルティングの仕事が増えなければ、何も意味がないからです。

事実、10万部以上売れている著者が、弊社にご相談にお越しになられて、泣きながら「表向きは売れて仕事が忙しいように装ってますが、本当は仕事に全然つながらないんです…」と、苦しい胸の内を明かされるといったようなことは、もう何人にも遭遇しています。

「売れる本 → 知名度があがる → 仕事になる」─ と考える人がたくさんいます。気持ちは分からないでもないのですが、世の中それほど単純でもなければ、甘くもありません。

結論から申し上げれば、あなたがコンサルタントとして本当に活躍したいと願うなら、売れる本を出すことを考えるより、もっと大事なことがある、ということです。

この辺の構造は、拙著『売れるコンサルタントになるための営業術』でも、詳しくご説明していますので、ぜひご参考にしていただきと思いますが、ものすごく端折って端的に言えば、「あなたのコンサルティングの見込み客に手にとってもらえない限り、あなたの仕事が増えることは絶対にない」ということです。

あまりにも当たり前に聞こえますか? しかし、この当たり前のことを実際に遂行できている人は驚くほど少ないのが現実です。周囲の雑音も問題なのですが、本を書くコンサルタント本人が、出版戦略をしっかり定めていないことが大きな原因です。

最も重要なことは、自らのビジネスをしっかり成長発展させていくために書籍を活用している…という、この大前提をしっかり理解しているか…という点です。

この大前提の上に立つとき、本を単発で考えるとしたら、あまりにも愚策ということは、誰にもわかることでしょう。コンサルタントの出版とは、5年、10年…そして数冊の展望の中で戦略的に実現していくべきことなのです。

この時、極めて重要となってくるのが、コンサルティングの根幹がしっかりとした、体系だったものになっているか…という点です。本を出すたびに、言うことがコロコロ変わるとしたら、誰もそのコンサルタントを信用しませんし、テーマが変わるとしたら、やはり専門家には到底見られません。

信念に基づいた、一つのコンサルティングテーマに対して、右から左から、そして大きな柱ごとに本が出されている時、「この先生は本物だ」と、強みを増していくことになるのです。

言うことが毎年変わったり、時のテーマをペラペラ喋っているだけの人を、一体誰が本物の人と思うか…ということです。

そして一方で、強く長く活躍する人は、自らの主張を、常により分かってもらうために、言い回しを変えたり、表現を工夫したり、新しい事例で表現したり、ノウハウを進化させたり…と、斬新さを維持することを怠りません。

自らのコンサルティングの、核となる部分がしっかり確立しているからこそ、自らのやるべきことがしっかり決められているからこそ、主義主張を様々に表現できるようになっていくのです。

コンサルティングの核となるものが定まっているかどうか…。ビジネス展開で何より重要なことは、表面的な売り方ではなく、芯となる本質の確立こそ、最優先事項なのです。

あなたの核は定まっていますか?

 

著:五藤万晶

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