がんばれコンサルタント! 第209話:一流と二流では、なぜ使う言葉が違うのか?

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一流は自分の言葉を一つ一つつくる。二流は他人の言葉をいちいちパクる。

「ゴトウさん、一流の人と二流の人でスグに分かる違いって何かありますか?」── 先般の特別講演の後にいただいたご質問です。

確かに、一流と二流の違いは、これから大きく活躍したいとお考えの方にとって、とても気になることの一つだと思います。

職業柄、日本一の専門家、大を成した事業家、当代一流のコンサルタント…といった本当に優れた方々と時には書籍を、時にはセミナーを、ご一緒させて頂きましたので、そういう意味では本当に身近で接する機会を頂いたと思います。

そういう観点で考えるとき、確かにさまざまな違いがあります。しかし、オーラが違うとか、圧倒的な実績だとか、見た目の印象、笑顔、人を引きつける魅力…など、よく言われることより、もっと本質的かつ最も分かりやすい違いがあるといつも感じてきました。

それはズバリ「言葉」です。なんだ「言葉か…」と思われる人も多いかもしれませんが、この「言葉」というのは、想像以上に差があり、そして底知れぬ重さと深さがそこに宿っています。傍から見ればたかが「一言」かもしれませんが、そこには天と地ほどの違いを生み出してしまいます。

なぜ言葉によってそれほどの違いが生まれるのか…。それは、一流の人の言葉とは、「圧倒的に深い思考の過程で醸造され、つくり出され、そして発せられたもの…」だからです。同じように見える言葉や単語でも、その言葉が生み出される背景があり、そして考えや哲学までもが宿って「その言葉」が使われているのです。

どこかに書いてあったことを喋っているのとは訳が違うのです。単なるモノマネや思いつき程度のことであれば、何をしゃべろうが、何を文字にしようが、これはそこに日本語が使われている…レベルのことであり、当然受け手にとっても、意味がある程度わかりさえすれば、それで十分…です。

もっと言ってしまえば、日本語でなくても、それも適当なレベルの翻訳であっても意味が通じれば問題ない…というのが、言語レベルの言葉ということです。

語弊を恐れずに言えば、教科書に書かれている言葉というのは、誰にも分かることが求められていますし、正しいということが基準となります。そこに「誰かの思考」が宿ることはむしろ邪魔なため、特別な言葉が使われることはありません。

しかし、社会に出れば「正しい」か「正しくない」かより、「どうすれば実現できるか…」が重要であったりします。特にビジネスを始めた人であれば、お客様の心をどう動かすか…は、極めて重要な実務だったりする訳です。

こうしたことは、当然教科書には書いていませんし、誰かに習ったことをどれだけ上手に話しても、そこに深みもなければレベルの高い人が関心することもないのは、「あなたが考えて生み出したものではない」ということが、すすけて見えるからです。たとえ上手にしゃべれても、九官鳥の言葉に誰も感動しないのと同じということです。

本物を目指すなら、絶対に通らなければならないのが、自らの考えを徹底的に掘り下げ、己独自の考えで単語を編み出し、そして時には哲学レベルにまで昇華させて言葉をつむいでいく…という工程です。

社長の教祖と呼ばれた日本を代表するコンサルタント 一倉先生は、「お客様第一主義」という言葉をよく使われていましたが、この単語は、血がにじむような苦労の中からまさに人生を賭けて編み出され、結晶のようになって形づくられた言葉です。

人生成功哲学の師、中村天風先生は、「絶対積極」という言葉を、社長指導に人生を賭している牟田學先生は、「増客」や「冒険しなければ飛躍はない」といった名言をいくつも残されています。

他人の商品やサービス、言葉などをすぐにサル真似する人がいます。中には「真似て何が悪い!」と、開き直り? のような態度であったり、もっと酷いのになるとTTP(徹底的にパクる)と自ら盗人宣言とも言えるレベルの低さを露呈している人もいます。

まあ自らレベルの低さを宣言し、そして二流、いや三流を証明するための活動というのであれば、それは見事な戦略と言えますが、基本的にまともな人からは絶対に相手にされない、特に一流のお客様からは確実に敬遠される…ということだけは、覚えておかなければなりません。

理由はもう説明するまでもないと思いますが、「たった一つの質問で砂城は崩れ去る」からです。「その言葉に至った想いや考えは何ですか?」…と。

一流の人には、たった一つの単語であっても、そこに至った思想や哲学、また莫大な背景があって、そしてとうとうと語れる想いがそこにあります。

コンサルタントという仕事は、手法やノウハウを伝えて動いてもらい、成果を出す仕事です。この仕事を本気で考えるとき、みずからの考えを真に伝えるための独自の言葉をとことん考え抜く、ということがどれほど重要か…ということなのです。

あなたは、自分の言葉を徹底的に考えて発していますか? 

 

著:五藤万晶

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