がんばれコンサルタント! 第212話:コンサルタントが、「情報発信」で最も注意すべきこと

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二流はアウトプットの質と量ばかり考える。一流はアウトプットの換金体制を考える。

 

「ゴトウさん、コンサルタント起業する予定なのですが、情報発信はどんなことを始めればいいと思いますか?」── 先日、東京セミナーの会場にて、ご参加の方から立ち話的に聞かれたご質問です。

自分自身、この「がんばれコンサルタント!」でも、毎週コラムを書いていますし、関わった方々には必ず「情報発信をしてください」とお伝えしています。ですから、コンサルタントにとって情報発信は極めて重要なこと、というのは間違いありません。

当然ながら、この重要性については、コンサルタント業に限ったことではありません。言ってしまえば、あらゆるビジネスにおいて情報発信は極めて重要なことであり、この発信内容や巧みさによって、そのビジネスが成長するかどうか…が決まると言っても過言ではありません。

分かりやすい例では、アップル社のスティーブジョブス氏です。新製品の発表の際、実に入念にアピール方法を練りこみ、何日もかけて練習&修正を行い、インパクトのあるプレゼンテーションを行ったことは、あまりにも有名です。

企業が発するメッセージは、その内容によって人々を魅きつけ、ファンを創りだし、事業成長の原動力となっていきます。

最近では、こうしたことがよく言われるためか、ビジネスマン向けにも「成功するためのアウトプット…」とか、「質の高いアウトプットをするために…」といった、自ら情報発信やアウトプットするための本が盛んに売られていたりします。

確かに「情報発信」や「アウトプット」はビジネス上、極めて重要なことです。良質なアウトプットのためには、まずインプットを増やして…といった半ば常套句的な解説はともかくとして、残念ながら、アウトプットの努力がビジネス的に報われるかどうかは、大前提を押さえていない限り、絶対に報われることはない…ということを知らなければなりません。

理由は単純です。如何に良質な内容の情報、アウトプットであったとしても、それをお金に換える仕組みを持っていない限り、それは単なるタダのお話であり、親切な言葉にしかならない…からです。

冷静に考えればスグに分かるはずなのですが、世のビジネスとは、何かの製品やサービス、契約…といった販売物の対価としてお金を得て、成り立っています。

いまさら何を…と言われるかもしれませんが、アウトプットや情報発信…という言葉を、あまりしっかり考えずに取り組むとき、アウトプットや情報発信自体に何か価値があるように感じたり、その活動にのめりこんだりする危険性が高まる…ということです。

これが特に、商品やサービスといった目に見えやすい売り物がないビジネス、つまりコンサルタント業などの場合に顕著なのです。いわく、「何かで有名になったり、注目されれば、仕事になるはず…」という思考回路です。

素晴らしく良質な情報発信をしていても、それをビジネスにつなげることができない人は多くいます。

コンサルタントをやっている人でも、その仕組みづくりを理解できていない人は、「喫茶店でアドバイスして、“とても参考になりました、コーヒー代はお支払しておきます、ありがとうございました”」といった、お金にならずに食えない…と困っている人が大勢います。

要するに、情報発信をしても、それをお金に換える仕組みがなければ単なる「くたびれ儲け」になるということが分かっていないのです。

いや、分かっているにも関わらず、その酷い未来を考えないようにしているというべきでしょうか…。そのことに触れないようにして、ただひたすら、盲目的にアウトプットの質や量を増やそうとしている人があまりにも多い…ということです。

根本的なことで言えば、換金方法を考えなかったり、作らなくて済むのは、人から仕事を与えられていたり、発注された仕事をする下請け的なビジネスの場合であれば、本人の思考や意識とは無関係に、発注者側が下に仕事をふっているため、情報発信だけでも仕事になっているだけです。

ただしこの場合、自らがつくったビジネスではないため、いつ仕事が途切れるかは、発注者次第…ということになります。

 

再度申し上げますが、いかなるビジネスも、「何かを売ってお金を得る」という、商売の大基本からずれることは絶対にありません。それを逸脱しているのは詐欺であり、一回売って逃げるといった悪の行いなどです。

何かを売った対価でしか、我々はビジネスとして成立しないのであれば、厳粛にその原理を踏まえるとき、「みずからの何かの活動を、お金に換える仕組みを絶対に持っていなければならない」という、実に単純な答えに行きつく訳です。

そのとき必要なこと、それは「あなたの売り物は何ですか?」ということです。

コンサルタント業であれば、「あなたは、ウチに何を提供してくれますか? その価値はどれくらいありますか?」といったことに対して、しっかり仕組みとして提供できるかどうか…こそが、情報発信やアウトプットを高めていく前に、絶対に必要なことなのです。

再度伺います、あなたの売り物は何ですか? 情報を発信していて、それがバックエンドにまでつながる基本的な仕組みはできていますか?

 

 

著:五藤万晶

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