がんばれコンサルタント! 第214話:善循環が回せる人と、負のスパイラルに陥る人の違い

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二流に限って肩書きと知人が不自然に多い。

 

「ゴトウさん、知人の一人が、一緒にビジネスをやらないかとしきりに誘ってくるんですが、どう思われますか?」── 先日、クライアント獲得のための方策について、弊社にご相談にお越しになられた、コンサルタント起業の方の言葉です。

いわく、相手は士業の人とのことで、なんでも「自分はクライアント先など、知り合いの人が多いから、コンサルタントのあなたと一緒に仕事をすれば、お互い得でしょう」…と。

具体的には、セミナーなどを「共同開催」して、お互いやりませんか? という内容とのこと。こうしたことを実施したことが無く、何か嫌な予感?がした…ということで弊社に足を運ばれた訳です。

それで、どうか…ということですが、端的に言えば次のように申し上げました。

「あなたが集客して、先方の士業の人を講師として招き、登壇依頼をするのであればOKですよ。同様に、逆のパターンの、先方が集客して、あなたが依頼を受けて登壇するか…。このどちらかであればOKです」…と。

要するに、一緒に集めて一緒に行う…という曖昧なのはダメ。そもそも知人が多いのとビジネスにおける集客とはまるで関係のない話。やるなら、どっちが主催で集客する側なのか、どっちが手伝う側なのかを決めてください、ということです。

お友達と一緒に遊びでキャンプに行く…というプライベートな話なら、何も難しく考えなくてもいいかもしれません。好きなように決めて、ワイワイと楽しめるようにやれば、それでOKでしょう。(それでもどっちが運転するのか、道具を手配するのか…などでモメたりしますが…笑)

しかし、事はビジネスの話です。「一緒に…」という言葉でなんとなく進めるとき、ほぼ間違いなく心に潜んでいるのは、「相手に集めてもらう…」という甘い期待だからです。

最も厳格にいさめるべきは、この「心の甘え」です。しかし、この甘えは自分自身ではなかなか気づくことができません。理由は単純です。うまそうな話、怪しい話…に限って、実に巧みに、「通常我々が良しとする言葉」で忍び寄ってくるからです。

「一緒に」、「共同で」、「親しい知人の」、「ここだけの情報」、「シェアしましょう」、「愛が…」、「知り合いが多い」、「まずやって後から考えましょう」、「リスクを減らせる」、「互いに組めば最強に…」、「無い部分を補完できる」、「皆やっている」…などなど。

一般的には何ら問題ない、むしろ良い言葉として分類されるものばかり…と言えるかもしれません。しかし、ビジネスを本気で展開していくことを考える時、これらは間違いなく注意が必要な言葉と言えます。もっと言えば、怪しい人に限ってこうした言葉を多用するとさえ言えるでしょう。

なぜこれらの言葉が、それほど危険で注意が必要なのか…。その理由は、これらの言葉には、「責任の所在が一切語られていない」からです。

ビジネスの展開において、どうしても避けられないことは「リスク」です。当然、誰もがリスクを避けたいと願っていますが、リスクはビジネスの成功とセットのようについて回るものだけに、一方的に避けることは絶対に不可能です。

リスクとは不確実性であり、失敗の危険性であり、具体的には「労力や時間、お金の損失…」を意味します。極めて当たり前のことですが、重要なことは、これらは得られる対価の大きさと、基本的に比例している…という点です。

つまり、リスクを避ければ安全性は高まるものの、得られるモノも当然少なくなり、ビジネスとしての自由度も、利益も、将来性や面白味…なども、なくなるということです。簡単に言えば、「言われた通りにやって、お駄賃をもらう仕事であれば、リスクは少ない分、リターンも期待できない…」というのと一緒です。

 

当たり前のことを…、そんなことくらい知っている…という方も多いと思います。しかし、それでも念のためにご説明しているのは、それだけ、ビジネスの原理原則を踏み外して負のスパイラルに陥る人が多い…からです。

それは、リスクという言葉を単にカタカナの危険性…という程度でしか理解していない人が多いからかもしれません。

ビジネスで善循環を回している人に共通しているのは、このリスクという言葉に対して、「主導権」「主催」「顧客獲得」「取引先の開拓」「投資、出資」「支払」「元締め」「発売・販売」「責任」…といった言葉で理解しています

要するに、ウチがお金と責任を取るから、あなたにはコレを手伝って欲しい…。そうでなければ、あなたが責任をもって実行してください。自分はそれのお手伝いをしますから…ということです。

自由度とお金と責任…は一対のものであり、成功した時には大きな実入りがある替わりに、失敗した時には損を被る。実に当たり前の原理原則です。

この当たり前の原理原則を外せば、ビジネスの回転が止まり、逆回転して負のスパイラルが起きるのは自然の理です。誰も責任を取らずにオイシイところどりを考えているのですから、回るものも回らなくなるのです。

一度、負のスパイラルに陥ると、次から次に悪循環を起こします。その典型が、数だけ多い知人、意味不明でやたらに多い肩書…です。自分は責任を取るつもりもなければ実行力もないけれど、大きく見せて寄ってくるものにタカる…ための彼らなりの演出と言えるでしょう。

ビジネス的な協力関係を行う際、お金と責任の配分を真っ先に決め、何を協力するのか、その見返りは見込み客なのか利益なのか、販売ルートなのか…、善循環で回す人は必ずそれらを明確に決めていきます。だからより一層ビジネスが回っていくのです。

あなたは、自分のビジネスの主導権を握って回していますか?
 誰かに与えられた仕事だけで、もがいていませんか? 

一つの勇気と正しい心構えが、善循環を回し始めます。
 次はあなたが勇気を出す番です!

 

 

 

著:五藤万晶

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