がんばれコンサルタント! 第224話:コンサルタントが押さえておくべき「順番」の重要性

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二流は三枚の皿を同時に回そうとする。一流は一枚ずつを確実に回して増やす。

 

「ゴトウさん、これから手がけていこうと考えているものがあるのですが、どれから始めていいのか、ちょっと迷っていまして…」── 先日、弊社の事務所にご相談にお越しになられた、コンサルタントとして本格展開をしようとされている方のお言葉です。

ご相談の内容をざっくりと申し上げれば、最終的なコンサルティング展開はほぼ決まっているけれど、そこに行くまでに当然時間もお金もかかるので、他の仕事もしながらやっていこうかと。その辺を一体どうしていくべきか…といった内容です。

よく、「五藤さんに相談したら、きっと他のことは一切捨てなさい! と言われると思っていました!」と言われる方が結構多いのですが、ことビジネスの展開に関しては、極めて現実的なことをお伝えしています。つまり、「これしかない!」といったガチガチの発想は弊社にはありません。

もちろん、基本的な考え方…というものは確かにあります。ですから、ご相談にお越しになられた方が、「やると決めたら、もう道は一本で、とことん本気でこれだけをやりぬくんだ!」というタイプであれば、できるだけ迷いがないように、やるべきことを明確にして、ハッキリ言えば背水の陣なくらいに勝負した方が、具体的な成果が出やすくなります。

一方で、どうしても失敗が嫌、怖い、経験不足…といった、勝負に思い切りは出づらいといったタイプの方の場合は、現実対応のアドバイスをしています。

お子さんを抱えていて借金がある…となれば、まずはお金を貯めていって、それから…といった現実的対応も当然、必要でしょう。

いま別の仕事で、かなりの報酬を得ているとしたら、それをいきなり全部なくしてしまうのは、余程の理由でもない限り、現実的ではありません。徐々にとか、助っ人を用意して…など、上手な打ち手を考えたいところです。

問題は、こうした現実的な「打ち手」というものと、「どれだけ手を出すか」ということとは、大きく違うという点です。安全を考えて二つ、三つ、場合によっては五つに手を出す…という人がいますが、一度に5つの皿を回しはじめることは、いかなる曲芸師でも至難の業だということを知らなければなりません。

5つの皿くらい、回している人はいくらでもいるでしょ! と思う人も多いかもしれません。しかし、5つの皿を回しているのは「状態」であって、最初から5枚同時に回し始めた訳では決してない…という点が重要なのです。

1枚ずつ回してそれが放っておいても回るくらいになって、次の皿、次の皿と、増やしていき、5枚、10枚と達人はもの凄い数を同時に回してしまいます。それがあまりにも早技なので、あっという間に見える…というだけ、というのがポイントです。

重要なことは、最終的な目標地点に到達するために、「どの順番で何をやるのか…」ということを、資金や実績という面から考えて、必要量を確保しながら最短にする打ち手を考えなければならない、ということです。

もし、これを考えずに「不安だから手を出す」「安全のために、これもやっておく」「やりたいことだから、これもやってみる」といった、戦略なき複数展開を始めるとすれば、これはまさに、「同時に3枚の皿を回し始めようとする」ことに他ならない訳です。

達人でも至難の業といえる、「複数の皿の同時回し始め」を、これから…の人が行えばどうなるか…。

センセイの中には、「柱はたくさんある方が安全」などと、たくさんのことに手をだしたり、慣れてもいない多くのメニュー展開を薦める人がいますが、そのことが、どれだけ危険な事になるのか果たして理解した上で説明されているのか、甚だ疑問と言わざるを得ません。

最終的な、少なくとも当面の最終的な目標に対して、何をどの順番で行っていくのか…。その途中途中には、どういう状態でなければならないのか、また次のステージに上がるためには何を捨て去らなければならないのか…。

一枚一枚のお皿を回し、次のお皿を回し、場合によっては大きな皿を回すために、意図して前の皿を落とさなければならない判断すらあるのが、ビジネス展開の難しさであり、逆に言えば面白さでもあるのです。

ことコンサルティングビジネスにおいては、この順番や、打ち手は極めて重要です。形がなく、他の人が行っていることも、ほとんど伺いしれないため、実際に自分がどのようにしていけばいいのかが、極めて分かりにくからです。

しかし、この打ち手、順番…は、ビジネス展開においては極めて重要なことは言うまでもありません。あなたは、自らのビジネスの成長発展のための、打ち手と順番ををしっかり定めていますか?

 

 

著:五藤万晶

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