がんばれコンサルタント! 第260話:コンサルタントが、絶対に説得しなくてはならないクライアント

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「ゴトウさん、セミナー集客を始めました。初めてのお申込みがあったんですが、もう怖くてドキドキです…」── 昨年弊社のセミナーにご参加された後、グループコンサルティングで独自のコンサルティングを体系化された方のお言葉です。

マーケティング系のお仲間? から「自分独自のコンサルティングだなんて、気は確か?」とか、「自分でセミナー集客なんて無謀」…だの、いろいろ「ありがた~い?」ご意見を頂戴しながらも、がんばってセミナー開催に漕ぎつけた方です。

さて、「セミナーの自主開催」、言葉ではわずか数文字ですが、この壁は想像以上に過酷で絶壁です。「あの人ができるんなら、自分も大丈夫」なんて甘い考えでスタートすると、それはもうヒドイ現実が目の前にやってくることになります。

世の中、何が怖いかと言えば、「見えていることなど、本質や全体の1割にも満たない」ということです。だから、見た目だけ必死にマネたところで、全然上手くいかない…ということが当たり前のように起きます。まして、似て非なるものをまねたりしたら…。

冷静に考えれば、飲食店でもスーパーでも、歌を歌うことでも絵を描くことでも、分析や家を建てたり、作物を育てることでも動物の世話でも、車を走らせることも子育ても、もう何でもそうですが、「見た目だけマネしてできるほど、世の中甘くない」ことくらい、誰でもわかることだと思います。

見よう見まねでプロの領域にスグになれるなら、一体プロは長年何をやっていたのか…ということなのですが、稚拙な人はそのことに考えが及びません。それをスグに追いつけると考える傲慢さ、または思考の浅はかさは、まさに病気レベル…ということです。

この余りにも当然のことを、どうしても納得したがらない人というのがいます。自分が失敗することを、絶対に認めたくない…という人たちです。

挑戦には失敗は絶対につきものです。問題は、この「絶対」という部分に対して、多くの人は「それは理解している」と答えても、腹の底では全然わかっていなかったりします。このため、株を買うのはもちろん、新しいお店や商品、サービスを試しても、少しでも芳しくない結果が現れたら口角泡を飛ばして文句を言ったりします。いわく「自分は悪くない」…と。

再度申し上げますが、挑戦やチャンレンジには、失敗は絶対につきものです。コインの表裏と同じで、ワンセットなのです。失敗なき成功などありえなく、もし失敗したことがない…という人がいたとしたら、それは単純に、たいした挑戦もチャレンジも何もしたことがない、他人の後追いだけしている人と断言できてしまうのです。

失敗を多く重ねてきた人は、その失敗から多くのことを学んでいきます。失敗の被害を最小限にとどめることや、次に活かすためにデータを取ったり、修正したりします。転んでもタダでは起きないのは、「必ず成功させてやる!」という執念があるからです。

数回転んだだけで泣きべそかいて、「あれが悪い、こっちが悪い、あれもそれも、どれも悪い!」と叫んでいるのは、要は「自分が失敗することを絶対に認めたくない」というだけのことです。

やっていることは子供とまるで同じなのですが、大人になると今度は「屁理屈」をこねて自己弁護を始めたりするのでタチが悪くなります。いわゆる失敗の責任転嫁や、自己の正当化、さらには他人がチャレンジすることへの妨害…と、それはもう笑えるほどの低レベル行為がオンパレードになったりします。

自分の失敗を認めないうちはまだ可愛いレベルですが、人が成功するのが疎ましいために、さも親切そうに「挑戦させないようにブレーキをかける」ところまでいくと、これはもう単なる足を引っ張る妨害者と言っていいでしょう。

世の中、親切そうな妨害者は、想像以上に多くいます。本人が無意識だけに気づいていなかったりするのですが…。

さて、冒頭の「もう怖くてドキドキ…」の方は、何に対してドキドキなのかと言えば、チャレンジの結果、お申込みいただいた会社が実に凄い会社! ということが分かったからです。他の誰でもない、「自分のコンサルティング」について聞きたいという、そうした経営者が本当に現れた喜びの一方、今の自分に本当に手に負えるだろうか、という恐怖感。

挑戦した者にだけ与えられる、恐怖と歓喜の狭間にある生きている実感と仕事の醍醐味を味わう瞬間です。

大事なことは、他人に用意された仕事、安全な仕事ばかりで挑戦をしないことを正当化していると、他人の成功をうらやみながら生きていくことになる…ということです。

コンサルタントとは、事業発展のお手伝いをする仕事です。「あなたにこそ頼みたい」という依頼を受けて、歩むべき道にお連れするお仕事です。

このことを本気で考えるとき、まず最初に説得すべきクライアントとは、他ならぬ自分自身ということです。自分の歩むべき道を、「この道を命をかけて歩くんだ!」と自ら「決断」させることすらできずに、一体どうやってクライアントを導いていくのか…ということです。

あなたは、自らが歩む道を、腹の底から決めていますか?

 

著:五藤万晶

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