がんばれコンサルタント! 第271話:コンサルタントが持っておくべき、綺麗な言葉に対する警戒感

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「ゴトウさん、上にいた人たちの言っていた言葉が、どうにも腑に落ちなかったのですが、ココに来て理由が分かって、本当にスッキリしました!」── 先般、ある士業をされている方が、当社にご相談にお越しになられた時の言葉です。

将来、経営コンサルタントになることを夢見て、会社員時代から勉強を重ねて資格も取り、歳を重ねて実力もついたと考えて数年前に独立。当初の予定では、もう少しスタートから行けると思っていたが、現実はかなり厳しく、食べるのもやっとに近い感じ…とのこと。

それでも、独立を果たすことができた喜びや自負心があったので、それなりに満足していたそうですが、いわゆる先輩というか、関わっている団体にいる上の人たちの言葉が、どうしても気になっていたというのです。

それは、「一生懸命がんばっていたら、ちゃんと仕事が回ってくるようになるよ、自分もそうだったから…」とか、「来る仕事は選んじゃダメ、とにかく何でもこなすことが大事」、「最初は無料でも仕事をさせてもらって、徐々に変えていけばいい…」、「年収にこだわってたら良い仕事はできないよ」…といった類のもの。

なぜ気になっていたか…と言えば、理由を聞いても、まともな返答が得られないから…で、ある種「根拠のない教え」とか「都合のいい洗脳」では?と。

誰でもそうですが、理由や根拠など、納得のいく説明があれば「なるほど」と合点いくものですが、訊けば「もにょもにょ…」とか「そういうもんだから…」、「そのうち分かる」といった返答しかなければ、疑いたくなるのも当然でしょう。

そもそも、美しき幻想を聞かされても、言っている上の人がそうなっていない、つまりちゃんと稼げていなければ、「いつか良くなるよ」を、信じる方がどうかしている…ということです。

ある士業の方が所属している団体では、年収1千万円を越えている人は、県下でわずか3名だけという、思わず耳を疑うような話を教えてもらったことがあります。

もちろん地域性や様々な条件なども違ってくる話ですから、全国的にそうだ…などと申し上げるつもりはありません。しかし、団体の上にいる偉そうにしている人で、「本業で実際に稼げている人」というのが極端に少ない…という話は、そこらじゅうから耳に入ってくる話です。

似たような構造として、丁稚(でっち)をたくさん使って廻していたお店が、「がんばっていれば、いつかよくなる…」と、その理由や具体的なプランもなしに、ただ「安い労働力の確保」のために、まるでそそのかすようなやり方で、なんとか店を維持していた方法などがあります。

言うまでもないことですが、丁稚制度そのものが悪い訳でも何でもありません。お店がしっかりとした方針をもっていて、そして働いてくれている人たちの将来に対して、「こういう成長を遂げていけば、しっかり自分の夢もかなえられるようになるよ」と、

ウチで働くことの意義や理由と、働く人の夢との接点をすり合わせて説明ができているか…ということです。

当然ながら、こうしたしっかりとした説明ができるところは、お店自体がしっかり稼げていて、成長できていなければ単なるホラになりますし、そもそも、丁稚の人が辞めていった後に店が傾くようでは話になりません。ですから、ハッキリ言えば「ちゃんと儲かっている」状態でなければ、こんな話はできない…ということなのです。

翻って、社員やスタッフ、関係者、協力してくれる人たち…に対して、妙な美辞麗句で、安価な労働提供をしいるパターンが見えたときは、真っ先にそこの団体の将来性を疑った方がいいと言えます。

理由は実に単純です。まっとうな対価を払えない仕組みの上では、すべての活動は善意が前提のボランティア的なものとならざるを得ず、そこに従事する人たちは、好むと好まざるに関わらず、大きな収入を得ることは不可能になります。この結果、意欲ある人はこの環境から出ることを考えるため、ますます善循環を廻すことが困難になるからです。

こうしたことは、一度立ち止まって、冷静に客観視をしながら考えれば、おのずと見えてくることです。逆に言えば、必ず考えなければならないことでもあります。

「あなたは、それでも、その場所を続けますか?」
 「あなたは、それでも、そのやり方を続けますか?」

大事なことは、何かひっかかるという、極めて重要な第六感的なサインに対して、決して目をそらさないことです。「考えないようにする」ことは、あなたの夢を永遠に実現させない確実な方法だからです。

著:五藤万晶

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