がんばれコンサルタント! 第294話:コンサルタントが絶対に得ていかなければならない「情報」とは

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「ゴトウさん、コンサルタントにとって必要な情報は、どんな所から入手していけばいいのですか?」── 先般、ご相談にお越しになられたコンサルタント起業を目指してる方からのご質問の言葉です。

今の時代、日々新しいニュースや情報が文字通り「洪水」のような量で飛び交っています。「デスクワークの合間にちょっとニュースサイトを見ていたら、気づけば2時間くらい経っていた…」といった話もよくあること。新聞、それも今よりもっとページ数が少ない朝刊を読めば、それでほとんどおしまい…の時代とは大違いとも言えるでしょう。

一方で、「膨大な情報の中から、自分に必要な情報を見つけ出すのが大変!」という声も、よく耳にします。あまりにも情報が多すぎるため、とても全部はチェックできない、という現実的な悩みです。誰か代わりにチェックしてくれないものだろうか…とは、結構多くの人の共通の願望かもしれません。

ですから、「情報入手」ということだけで言えば、「いまどき情報は何でもネットで手に入るから、新聞なんていらないでしょう」といった話も耳にするほどです。ある意味当然、かもしれませんし、それだけが原因とは思いませんが、実際に新聞の販売部数も減少傾向が顕著です。

この新聞の減少傾向と似ているのが書籍です。まさに減少傾向が加速しているくらいで、本が売れない時代と言われて久しくなっています。

こうした話をしているとき、「やっぱりこれからは情報入手もネットなんですね!」と言う方も多いのですが、情報とは、それほど単純ではないところが面白いのです。なぜなら情報とは、大別して2つに分かれるからです。

分かりやすい例で言えば、事故や天気などに始まる「新しい出来事」などを知らせる類のもの、これは速報性がキモとなりますから、テレビやラジオ、そしてインターネットなどが非常に適していることになります。昔はこの部分を新聞が担っていたわけです。

ですから、ニュースサイトなどを見ていれば、次から次に「情報」という名の「時事ネタ」がアップされてきて、それらが尽きることなく更新されていきます。しかし、批判を恐れずに言えば、「それを知ったからといって何になるのか?」ということです。

もちろん、災害や重大事故など、生命にかかわるような重要な情報は大切です。しかし、こと一般的によく目に触れる情報とは、芸能、株価、企業の合併や倒産、政治、経済指標、犯罪、天気気温、スポーツ…といったもので埋め尽くされています。

興味と関心で言えば、これは人好き好きですから個人的に言えば好きなスポーツの話は思わず見てしまいます。しかし、こと商売に関して、ビジネスに関しての必要性で言えば、ほとんどゼロと言わざるをえません。これで自分のビジネスに対する思考軸が変ったり、打ち手が変っていく…ということなど全く関係がないからです。

一方で、深い思考や洞察、物事の捉え方や哲学、大局観、大きな判断軸…といった「考えのよりどころとなる情報」については、その論理的な説明や解説、根拠などと併せて理解しなければならず、速報型のメディアには不向きという傾向があります。

コンサルタントという「思考ビジネス」とも言える仕事に携わるとき、「単に情報を知っている」程度であれば、それこそ「ネットで検索したらすぐ出てくる」話であり、その人にコンサルティングを依頼する理由など何もありません。それこそ、ちょっと前提条件が変わっただけでも、「それは調べてみなければ…」とアタフタする似非コンサルになってしまうだけです。

単に「答えだけを覚えようとする」、いわゆる一夜漬け思考の人に共通するのは、まさにここです。「情報」という上辺の言葉だけをかじっていると、その本質的な意味すら考えずに覚えようとするのです。しかしそこで手にして覚えたつもりの情報とは、酒のツマミ程度の価値しかないものばかりです。

本当に重要となる情報、コンサルタント業に必要な、自分のビジネスに必要な真の情報とは、自分の思考の深堀りを促すものや戦略的な打ち手を決めていく思考軸となるもの、さらには経営やビジネスに関する自己の哲学、想い…といったものを醸成していくために必要なものです。

これらは速報性の情報の世界では、まず手に入ることはありません。じっくり考えながら情報に触れなければならず、読んだり書いたり、聴いたり…といった長い時間を伴う世界ではじめて得られるものだからです。

こうした情報の代表は、書物や自分がモノを書くこと、人と会って話を聞いたり、セミナーなどを聴く…といったことになります。

なかでも最も手軽で豊富なものは書籍です。単に時事ネタを本にしたようなヒマつぶし的な本は論外ですが、古くからの名著はもちろん、様々な知見に富んだ専門家の本や 経営者の発想を記した本などは、まさに脳ミソに強烈な刺激を与えてくれます。

自分が文字を書くことも考えなければ文章一つかけないために、思考の深堀りは大きな効果があります。

さらには、購読した本をきっかけにその著者の話に触れることや実際に会って話をするといったアクションにより、本当の意味で情報が消化され、自分の血となり肉となり力となって活用できるようになっていきます。

ビジネスで大きな成功を収めている人は、間違いなく多くの人と会っているのは、こうした理由があることも見逃せません。

知的ビジネスに従事している人は、ほぼ間違いなく書籍への投資金額が大きく、年間50万円とか100万円くらいはザラです。中には1千万円以上も使う人もいるほどで、こうした情報をきっかけに人と会い、さらに思考を深めて次に活かしていっているのです。

逆に言えば、年間10冊にも満たないといった本当に重要な情報への投資は怠るのに、何か他のうわっついたものへお金をつかっていると、ますます目の前を流れて過ぎ去っていくどうでもいいような情報にばかり目が向き、自分自身も作業に明け暮れる毎日、そうした仕事にいつしか翻弄されてしまう…ということになります。

時間とは面白いもので、単純作業や情報処理、答えが決まっているもの…などへの時間は、スピードが上がれば上がるほど有利になるのですが、思考の時間軸に関しては速くて浅はかであればあるほど、短かければ短いほど、戦術レベルになります。必要なことは、深い思考と戦略であり、これを養うためにはどれだけ時間をかけて、より深いレベルで打ち手を出せるか…こそが重要なのです。

コンサルタントに必要なのはどちらかかは、もう言うまでもないことでしょう。
 あなたは長期の時間軸に必要な情報を、しっかり入手していっていますか?

著:五藤万晶

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