がんばれコンサルタント! 第311話:自分のビジネスを成功させる原理原則

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「ゴトウさん、自分が何をしたいのか本当によく分からなかったですよ…」── 先般、当社のグループコンサルティングにお越しになられていた方のお言葉です。

20年以上、ある業界でお会社勤めされていたのを卒業され、コンサルタントとして独立起業したい…と、当社の門を叩かれた50代に突入されたばかりの意欲に満ちた方です。

ご本人の真剣な眼差しを最初に目にしときから、その本気度がひしひしと伝わってきたのをよく覚えています。だからこそ、妥協は一切せずにお伝えしていこうと大変厳しい指導になったかもしれません。

ちなみに、よく「厳しい指導」と巷で言われたりしますが、これは受け手の状態の把握なしには、まったく意味をなさないものです。一方的に厳しい指導というものは、あり得ないことだからです。

簡単に言えば、どこを目指しているのか、どこまで考えているのか…ということです。明日のご飯のことで十分の人に、数年先の話をしたところで無意味なことは、余りにも簡単な話です。

単に厳しく指導…というのは、それは言ってみれば「先生づらした人の自己満足」でしかない訳で、どうでもいいことをさも大事そうに形式ばって、そして威張り散らして言ってたりするのが、まさに典型的なパターンだったりします。ですから、「状況の把握」というのは、極めて重要なポイントになってくるのです。

それはさておき、「厳しい指導」の要素の一つに、「しっかり考え抜かなければならないときに逃げずに考え抜くこと」というものがあります。なぜ「厳しい」ことになるのかと言えば、大多数の人が、この「考え抜く」ということに対して敵前逃亡がごとく、放棄してしまうからです。言うまでもなく、考えるのが苦しいからです。

商売を成功させたい──。起業する多くの人は、この実現のために必死にがんばるはずです。「自分はそんなことではなく…」と色々な言葉がでてくるかもしれませんが、表向きの言葉などどうでもよく、自分の内面にある本当の言葉をつむげば、ほぼ全員が厳かに頷く事実だと思います。

だからこそ、失敗するリスクをも顧みず、夢の実現のために勝負に打ってでている── はず、ということです。

ここでじっくり考えるべきことがあります。それは、「商売を成功させたい」のか、それとも「単にお金が欲しい」のか…ということです。

何が言いたいのか…といえば、商売の成功には金銭的なリターンももちろん含まれることですが、単にお金が欲しい人と、商売やビジネスを成功させた上で金銭的にも報われたい…という人とでは、考え方も行動も、人生観も哲学観も、顧客に対する想い…も、あらゆる面において「まったく違ってくる」ということです。

こういうと、「自分は当然、商売の繁盛や成功を考えているのであって、単にお金が欲しいなんてことは決してない!!」と、すごい剣幕で言ってくる人が必ず出てきたりします。コラムを読まれた人からも、怒声のように聞こえてきそうです。

しかし、そういう人に限って、「では、なぜあなたはその商売をしているのですか?」、「あなたの商売は、顧客に何を提供しているのですか?」、「あなたがコンサルタントというのであれば、その考えがどうやって生まれたのか、どういう考えに基づいたものですか?」…といくつか本質的な質問をしてみると、さらに不機嫌になるのがいつものパターンです。

ハッキリ申し上げておきますが、別に相手の人を不機嫌にさせるためにこのようなことを伺っているつもりは毛頭ありません。事業を営む人であれば、これらの問いに対して答えられることなど、あまりにも当然ですよね? ということです。

実際、事業を営んでいる経営者に対して、似たような質問をしてみればスグに分かることです。「○▽■××◎●■…」みたいな答えしか返ってこないようであれば、「???、この社長大丈夫かな?」と誰もが思うハズです。

当たり前ですよね? 「社長なんで、この商売しているんですか?」と訊いて、「さあ、なんでですかね?」ときたら、お笑い的な感覚であればともかく、真面目な質問にまともに返せないとしたら…。

ひるがえって、商売を指導する、経営を指導する…という立場の人が、そもそも論として、こうした基本中の基本を疎かにしておいて、単に数字だのITだの横文字のテクニックだの…をいくらペラペラ喋ったところで、そこには驚くべき薄っぺらさしか出てこないということは、もう誰でも分かること、ということです。

誰かに教わったことをペラペラ喋るだけなら、自分の独自の考えなどなくても「カタチだけ先生」になることは簡単にできます。

しかし、たかがお辞儀一つでも、「なぜそのようなお辞儀をするんですか?」 の他愛もない質問一つにさえ、声を荒げて「いう事を聞きなさい」「まずやってみなさい」「まずはカタチから!」など、「結局答えになっていないことで押し返す」ことで対面を保つとしたら、考え直すべきは自分自身の基本と言わざるを得ないということです。

自分独自の世界、自分独自のコンサルティング、自分ならではの報われるビジネス…。これらを本当に実現させていくためには、根本の部分、つまり「自分独自の考え」をしっかり考え抜き、固めない限り、自分が描く世界が開けることはありません。

他人が描いた世界や言葉を受け売りしても、自分の世界が広がることなど絶対にないことくらい、それこそ子供でも分かる話というものです。

自分の世界をつくるために徹底的に考え抜く。そして固まってきたコアをより強固にするために必死に努力する。様々な困難にも、目指す方角や到達点が見えていれば、ブレずに崖をよじ登ることができます。

目指すべきところが定まっていれば、悩みの質は非常に軽く、「どうすればいいか?」を純粋に考えることに集中できるようになります。「自分は何をしているのか?」「自分がやりたいことは何か?」…といったことに悩むのとは大きな違いです。

コアが固まっていないで、実は他人の受け売り…であれば、進めば進むほど自分に迷うことが起き始めます。考えるべきことを避け続けている代償です。

小さなつまづきでも、もっと言えばどうでもいいようなことにも悩むことになります。考えや思考の基準点が定まっていないがために、自分のビジネスにおける考えの整理がつかないのが最大の理由です。

自分のビジネスにおける羅針盤を持たずして航海すれば、迷いや悩みは深まるばかりです。ますます表面的なことに時間と労力をかけるようになり、堂々巡りを繰り返すことになります。冷静に考えれば、これほどもったいないことはない…と簡単に断言できる話です。

あなたは、自分のビジネスの基本を固めるために悩むべきときに悩んでいますか?
 自分のビジネスのための、大切な羅針盤を手にしていますか? 

 

著:五藤万晶

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