がんばれコンサルタント! 第314話:コンサルタントが持つべき、そして見いだすべきリーダーの条件

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「ゴトウさん、サッカー見ていますか? すごいですよね~」── ちょうどコンサルタント仲間で一杯やっていたときに出た、ワールドカップについて盛り上がったときの話です。

今大会については正直なところ、日本代表チームがなかなか勝てなかったり、監督が急に変わってゴタゴタが起きていたり…と、前評判があまり芳しくなかったため、「盛り上がりにかける?」と思われていたところに「決勝トーナメント進出」という意表をついた話。いやはや本当に嬉しいことです。

「日本代表」という言葉が示すとおり、オリンピックやワールドカップなどの国別の対抗戦の場合、誰もが自然と「がんばれニッポン!」と応援したくなって盛り上がる良さがあるのですが、一方でこれまた登場してくるのが、「采配」や「戦略」といったことについての批判やうんちく…の類です。

個人的に言えば、そもそも、その競技の専門家ではありませんので、新聞やテレビ、雑誌やネットなどで伝えられる「うんちく」に対して、大抵はふ~んと読んだり聞いたりする程度なのですが、中には妙な意見を見つけることも…。

というのは、「勝負に対する根本的な考え」というものを、明らかに理解していないにも関わらず、知識人を装って意見している「自称専門家」がいたりする…ということです。

何が問題か…と言えば、ズバリ「前提条件を理解しているかどうか…」です。例えば「複数のチーム間で多数の試合を行い、勝率で優勝を決める」といった、いわゆる野球のペナントレースのような場合と、負けたらほとんど一回ぽっきりで終了となるワールドカップのような場合とでは、そもそも戦略も采配も、まるで変るからです。

「そんなことは分かっている!」…というセンセイや、評論家の方々に、これまでもたくさんお会いしてきましたが、こうした人に限って、「リーダーの采配」や「戦略」「人材抜擢論」といったものに、やたらと「ペナントレース型」のリーダーの話が登場してくるのです。

もちろん、全部が全部おかしい…などとは申し上げません。参考になるケースも多々あるでしょう。しかし、それでも大切なことは、「一度でも負けたら終わり」という戦いにおいては、「実力や戦略以上に重要なことがある」ということを深く理解していなければ、それこそ「いっかんの終わり」というのが厳しい現実だということです。

実力や戦略以上に重要なこと、それこそが「運」です。理屈を超えた運というもの、これを手繰り寄せることができるかどうか…こそ、「負けたら終わり…の時のリーダーに課せられる条件」です。

これは、ペナントレース型のリーダーとは似ているようで大きな違いです。データ分析や緻密な戦略、細かい指示や人材育成…ということも必要かもしれませんが、それ以上に重要なのが、「何かよく分からない力」を引き寄せて「勝ってしまう」ということです。何度も言いますが、「負ければ以上、終了」だからです。

ビジネスで言えば、「起業」や「巨大な新事業」、「倒産寸前の待ったなし状態」、「前例のないビジネス展開」、「方向性の大転換」…といった場合がこれに当たります。

一方で、大企業の出世競争のように社内で階段を上がっていくような話や、業界ができあがっていて、それに準じた方法を行う場合、制度や枠組みが決まっているような場合、改良商品やサービスづくり…などは、似たようなケースを何度か試しながら、繰り返し積み重ねながら上達して勝率をあげていく…といったことが可能です。

「負けたら終わり」のときのリーダーは、絶対に「強運」の持ち主でなければなりません。逆に言えば、これまでの実績や実力よりも、批判をされてでも何とかするという「運が強い人」でなければリーダーにしてはならない…とさえ言えるわけです。このことが本当に分かっているか…ということです。

日露戦争のとき、まさに国家の存亡をかけて、日本海でロシアバルチック艦隊と戦い、敵艦殲滅を指揮したのは連合艦隊の東郷平八郎氏ですが、この司令長官に大抜擢された理由は「運のいい男」だからというのは、あまりにも有名な話です。

ひるがえって、コンサルタントがクライアント企業を本気で指導することを考えるとき、自身の強運、そして指揮する対象に強運を見いだせるかどうか…は、本当に重要ということです。

大事なことは、当たり前のことをどれだけ積み重ねていても、運は強まらないという事実です。「勝負に出る」「チャレンジする」「恐怖と戦う」…。右か左か分からないが判断しなくてはならない…という本当の戦いの中でしか、絶対に身につかないのが強運です。見えない何かをつかむしか、勝利を手繰り寄せるすべはないからです。

こうしたことが分からない人は、実力以上に上手くいっているように見える人がいると、「単なるラッキー」とバカにしたり、運だけの人…と蔑んできたりします。

自分も、そして関わる皆の夢も背負って、本当になんとかして叶えたい。この願いが強く努力を怠らず、そして「何がおきても諦めない」という人にだけ、特別に与えられるのが強運の本質と言えるものでしょう。

あなたは運を強くする努力をしていますか?
 自分と関わる人の夢の実現に、チャレンジしていますか?

 

著:五藤万晶

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