がんばれコンサルタント! 第33話:人の心情を知って手を打っているか

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第33話:人の心情を知って手を打っているか

  経験の浅いコンサルタントの方が、指導先の現場で、さまざまな制度や仕組みを導入しようとするとき、その会社の社員やスタッフの方から大きな反発が出て、思うように進まない…という事があります。

 一方で、熟練のコンサルタントの方が行うと、非常に難航が予想されるような仕組みの導入でも、実にすんなりと進んで、「意外と簡単だったね」と、関係者一同で喜びあうといったことがあります。

 この違いは、仕組み導入への技術的な上手さやノウハウ…といった場合もありますが、多くの場合は、「人の心情を知っているかどうか…」という点にあります。

 特に、若手の新米コンサルタントの場合、手柄をあげようと、端から見ても必死になっている事が往々にしてあります。このとき、「仕組みを導入すること」が目的になってしまい、コンサル先の社員やスタッフの方を、無理にでも制度や仕組みに「従わせる」心理状態になっていることが多いのです。

 ある日突然、外部からやってきた人が、自分たちによく分からないことをやり始めて、新しい仕組みや制度に従え…と言ってきたら、反発するのが当然です。こうなったらテコでも動かない…というのが人間心理というものです。

 人は誰でも、上意下達的な、上からの一方的な命令には喜んで従いません。逆に、大変困難なことでも、自発的に決めたりやろうとすることであれば、必死でがんばるものです。この心をどこまで熟知して、実際に行えるかでコンサルタントとしての実力が試されるのです。

 成果がでなければ、コンサルタントとして話になりませんが、経営者をさしおいて表に立って成果を出そうとしたり、自分の手柄に意識がいっているうちは、まだまだ二流と言わざるをえません。

 特に難しい制度や仕組みであるほど、「導入後にも、社内で自然に回るようになるか」…は、とても重要です。このことを考えるならば、「自分たちが考え、自分たちが行っていることだ」と、皆の自発性を引き出すことに腐心し、みずからの存在すら消し去ることも厭わないのが、本物のコンサルタントと言えるでしょう。

 このため、一流のコンサルタントは、むやみに表に立つことはありません。コンサルティングにおいても、経営者を通して指導を行い、関わる皆に手柄を取らせるようとし、超一流にもなると、そのことすら気付かせなくなります。

 コンサルタントとは、「黒子(くろこ)」の存在であり、経営者の介添えが本来だということを忘れないでください。

 

著:五藤万晶

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