がんばれコンサルタント! 第343話:コンサルタントが押さえておくべき、合議制の末路

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「ゴトウさん、先日クライアントさんのところで新規戦略の実行を決めてもらうのに、本当に苦労しましたよ…」── 新年初めに、当社にご相談にお越しになられたコンサルタント仲間の笑顔の中でのお言葉です。

ご相談自体は、ご自身の中でほとんど固まっておられて、その確認的にご挨拶がてらにお越しになられた…という感じだったのですが、コンサルティングにまつわるご苦労や面白話で花を咲かせていたときに出てきた話題です。

いわく、創業社長から依頼を受けて、バトンタッチする後継社長を見てほしい…というもの。事業承継で必要な新体制づくりを頼まれたそうですが、最も重要な部分が想定通り? なかなか進まなかったのが、ある意味可笑しかったというのです。

最も重要な部分…。クライアント企業の後継者はじめ、幹部の人などは「経営の仕組み」や「組織」…などができあがることを期待していたようですが、その期待とは裏腹?に、後継社長に説き、そして迫ったことがあるというのです。

それは何かといえば、ズバリ、「決断すること」です。誤解がないように申し付け加えれば、会社の仕組みや組織というものは、ある一定以上の規模になれば、これは必須には違いありません。これがなければ数百人や数千人の規模になる企業を、一体どうやって動かすのか…という話で、ほぼ間違いなく不可能になってしまうからです。

ですから、「経営の仕組みや組織」は、極めて重要に違いありません。しかし、それを分かった上で、その大前提として重要なことは、「リーダーによる決断がなされない組織は、烏合の衆以下となる」という現実です。

これを「会議で決めるから…」と言う人がいますが、景気を左右するような何兆円企業ならいざしらず、圧倒的大多数の経済の0.1%にも満たない企業の活動の方向性を、会議という名の「無責任な合議制」でしか決められないとしたら、それは「リーダー不在のお遊戯会」と言わざるを得ません。

重要なことは、「合議制による決定とは最大公約数であり、尖って優れた決断は絶対に不可能」ということを、リーダーは腹の底で分かっていなければならない、ということです。そもそも、誰も責任を負わない決断など、昼飯に何を食べるのかを決めること以下のレベル…ということです。

こうした例は枚挙にいとまがありません。創業経営者が「ひたすら決断」をして事業を大きくしてきたのに対し、後継者が事業を停滞させたり、傾けたりすることが多いのは、その手腕の問題もさることながら、「決断する」ということを放棄し、会議による合議制で戦略を決定していくようになったことも大きな原因です。

そうした会社では、打ち手がことごとく「ぬるかったり」「甘かったり」「後手後手」になって事業が弱くなっていきます。リーダーとしての決断が行われず、人に決めさせたり、みんなで決めて誰の責任でもなくしたり、逆に担当者の責任追及の文句だけが飛び交っていたりします。

コンサルタントや、コンサルタントを目指す人は、決してこのような決断できない人のマイナスの渦に巻き込まれないことです。あなたに求められていることは、「決断」であり、「決断の後押し」だからです。

いまや、未来と世界の行く末を左右するほどの企業となるも、いまだ第一線でアマゾンを率いる創業者のジェフベゾス氏は、「アマゾンはいずれ倒産する」と、発言して話題になっています。

もちろん、今すぐという話ではないことは当然の話ですが、それだけ常に経営の危機感があり、そこには、「みんなで決めていく」などの、意味不明のぬるい感覚など微塵もなく、「リーダーとしての姿勢」が厳然とあることが分かります。

リーダーとは「決断する人」です。一つの判断ミスで事業を傾けたり、多くの人を路頭に迷わすかもしれない責任重大な立場の人です。一方で、人を幸せにする力を持ち、顧客を喜ばせる力を持ち、自分自身の夢や願いも大いに実現させることができる、極めて大きな力を持つことができる人でもあるのです。

この当たり前の前提に立つとき、「決断できる」という、リーダーとしてまず実行しなくてはならない能力を備え、鍛えない限り、決して人を導き、人を率いる立場には絶対になれない…ということです。

翻って、コンサルタントという仕事は、経営リーダーに決断を迫る仕事でもあります。多くの戦略実行や采配を振るうことにはリスクを伴います。危険性のない打ち手など、その成果の方もオママゴト程度だからです。

経営者に勇気を与えながら、指し示す未来に導いていく…には、自分自身が「決断できる人」でなければ、これは話にならない…ということは、もう言うまでもないことでしょう。何か作業するのをお手伝いする程度なら、それはコンサルタントの仕事とは、到底言えないからです。

人から決められて文句を言いながら人生を生きるのか、自分が決めた人生を大いに楽しんで生きていくのか、それはあたな次第です。あなた自身が自分に采配を振るい、そして多くのリーダーを魅了しながら世の中を彩っていくのが、真のコンサルタントの活躍と当社は考えています。

次は、あなたが決断し、そして夢を叶えて活躍する番です!

 

著:五藤万晶

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