がんばれコンサルタント! 第357話:コンサルタントが押さえておくべき、悩みが繰り返されるときの本質

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「ゴトウさん、先日、知人から相談に乗ってほしい…と言われて食事をしながら話をしていたんですが…」── コンサルタント起業をされて、目下2年目で必死にがんばっているお仲間の言葉です。

なんでも、この知人とは5年ほど前に、あるビジネス系の集まりで出会って意気投合してから、時々食事などをしているそうですが、ここ2年はあまり気乗りしないことが多くなってきて…とのこと。

気乗りしなくなってきたのにも理由があるそうで、それは、「相談に乗ってほしい」…とはいうものの、結局は堂々巡りが多いから…だとか。なるほど、気楽に一杯という訳にはいかず、気が重く感じるのもかもしれません。

知人だけに放っておけないし、かといって面倒は困ったもの…だけに、一体どうすれば…なのですが、クライアント指導と共通することが多いだけに、重要なポイントをお伝えすることにしました。

重要なポイントとは、すなわち、「進歩なく同じレベルや階層にいるため、同じ問題を繰り返している」という点です。自分ではがんばって進んでいるつもりでも、レコード盤で回っているが如く、一周ターンしてきているだけなので、何度も同じような問題に遭遇して悩んでいる…ということです。

同じ階層で、レコード盤が如く…、そんなことはないでしょう! とお声が聞こえてきそうですが、実際にこの現象は特定条件下で起きやすいことを、コンサルタントは知っておく必要があります。

世の中には、様々な段階に応じて問題が起き、それに伴う悩みが生じたりしますが、これらは本人がレベルや階層を上げることで、解消できたりします。実際、一段階では無理でも、二段階、三段階と上げれば、今までできなかったことも突破できるようになったりしますし、そうした経験を皆されてきたと思います。

だからこそ奮起したり、前に進んだり、必死に挑戦したりするのですが、一点、絶対に理解しておかなければならないことがあります。それは、その挑戦は、あなたが決めたタイミングのものか、それとも決められたタイミングのものか…ということです。

何のこと? と思われるかもしれませんが、小学校から学年が上がって進級していくことも、大学を卒業して社会にでることも、会社の中で役職が上がっていくことも、もちろん本人の努力が非常に大きいことは間違いありませんが、それでも「上がっていくことを前提にした仕組み」がそこにあり、押し上げられるがごとく、上に挑戦しなければならないような構造になっているということです。

事実、ある年齢になれば試験を受けて一つ上に上がります。下からもあがってきます。どこへ行くかは違っても、そのタイミングは決められています。これは社会でも多少の変動はあれど、基本的な構造は同じなのです。

世の中的には、この「決められたタイミングによる挑戦」というものが大半だったということを知っていないと、自分が決めたタイミングによる挑戦ができなかったり、極めて困難になってしまいます。

理由は単純です。語弊を恐れずに言えば、「自分では挑戦して飛んでいたつもりでも、実際には、半ば自動的に背中を押されたのを、自分で飛んでいたと思っていただけ」かもしれないからです。

これが何を意味するかと言えば、本当に自分の意志、そして自分のタイミングでどうぞ…となると、足がすくんで一歩も動けない、もっと言えば、「本当は、まともに飛んだこともないので、怖くてたまらない」ということが起きたりするのです。

進んでいるつもり、飛んでいるつもり…でも、同じターンテーブルをぐるぐる…というのはまさにこの状態です。

自分で飛んでたつもりが、本当は押されてただけ…。絶対に認めたくない事実ですが、現実にはよくあることです。「やる、やる…」とか、「3年以内に…」などが口癖の人で、1年経っても2年経っても同じ。もっと言えば5年、10年経っても、結局ほとんど何も変わっていない人というのがいたりしますが、これこそが典型例です。

結局、やっていることはほとんど同じで、何も変わっていない。ただ単に月日だけが過ぎた…というパターンです。自分がやれてきたと思っているだけに、自分が決断できないことがどうにも認められないために、同じ悩みを繰り返していることにも気づけない、いや気づきたくないのです。これが冒頭の相談の本質だったりする訳です。

ビジネスの場合、しかも自分で何かを興していくときには、誰かがタイミングを決めてくれるということは絶対にありません。自らの意志と決断によって、そのタイミングをつくりだし、そして飛び立つ以外、方法はないのです。

だからこそ、「自分が怖いと思っている」「本当は自分の意志で飛んだことは無かったかも」と、認めて理解する必要があります。虚勢を張ってどうこうなるということは、ビジネスを立ち上げていく世界には全くないからです。

怖さを認め、怖さを克服しない限り、一つ上の階層に自分のタイミング、そして自分の力で上がることは不可能です。だれも押してくれないからです。しかし、上がれない限り、同じ階層でグルグル回り続けることになり、同じ問題、同じ悩みに何度でも苛まれることになります。

言葉は悪いですが、1年経てば、自動的に1学年上がる学校や、5年や10年経てば大抵の人に何か役職やポジションがついたりする世界とは、ここが決定的に違うのです。

同じレベルの悩みを繰り返さないためには、一つ上の階層に意地でも上がるしかありません。これには自ら決断・行動することです。

コンサルタントがその指導先に対して、真の挑戦、真のジャンプアップを促すためには、自分自身が本物の挑戦を知っていなければ、どうやってクライアントを導くことができるのか…ということです。この積み重ねこそが、自分を高め、そしてクライアントも高めることにつながるのです。

あなたは、真の挑戦、そして一つ上の階層にあがるための決断と行動をしていっていますか?

 

著:五藤万晶

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