がんばれコンサルタント! 第401話:コンサルタントが持つべき、不安心理への対処心得

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「ゴトウさん、いやはや世の中、急に大変な感じになってきましたが、何か対応とかされるんですか?」── 先週末、事務所にご相談にお越しになられた方の、開口一番のお言葉です。

ご存知のとおり、巷では新型コロナウイルスの話で持ち切りで、政府の要請もあって、そこらじゅうで中止、休止、延期…のオンパレード。

日ごろ大勢のお客さんで賑わっている居酒屋が、お客さんたった2組だけ…なんていうことも。テレビも連日大騒ぎなので、世の中、このまま一気に大不況になりやしないかと、先行きが心配されるほどです。

いま世の中では、新型コロナウイルスの蔓延を何がなんでも防ごうということですが、もう一つ現実に起きていることは、「恐怖ウイルスが蔓延しつつある」…ということです。実はこのほうがよほど厄介です。理由は単純です。合理的でも科学的でもないことを始めてしまうからです。

人間は、一度恐怖にとりつかれると、それから逃れるために、驚くほど非科学的な行動を取り始めたりします。しかも連鎖反応により増幅され、集団でより一層おかしくなったりします。中世の魔女狩りがその典型です。恐怖にかられて人々は、お互いを監視しあったり、お金欲しさにウソを流布したり…。

後世から見れば、どれだけおかしなことをしていたのか…と、唖然としてしまうのですが、似たようなことは残念ながら現代社会でも起きています。例えば、次のようなものです。ちょっと考えてみれば面白いものです。

・網戸で風の侵入を防いだり、金網のボウルで水を汲めますか?

は? と誰でも思うに違いありません。大丈夫?と。まあ、恐怖ウイルスが蔓延してくると「科学っぽいウソ」がのさばってきます。見た目の効果や安心感?と言うべきかもしれません。

常識的な頭脳を持っていれば、プラスチックなら話は別ですが、網で水をすくうのは「無理」なことくらい分かることです。でも、マスクの網目のサイズは、ウイルスの100倍以上大きいことは、マスコミは報じたがりません。花粉とは訳が違うのですが、飛んでくる咳を防ぐのではないかと期待する訳です。

しかし、感染者からの飛沫を少しでも防ぐためというのなら、咳するのも網で防ぐよりは、衣服など腕の付け根や袖で覆いながらするほうがよほど現実的です。実際、以前大流行してSARS(サーズ)の時には、この腕の付け根に口を押し当てて咳をする方法が、具体方法も伴って映像として強く情報発信されました。今回、あまりこの情報が出回らず、言葉だけの「咳エチケット」なるものが発信されていたりします。

・27度とか、低い温度でも効果があると、ぬるま湯やお茶をたくさん飲む

なんてのもありました。体温より低いお湯を飲んで効果があるのなら、何を飲んでも効果があることになります。人間の体温が何度くらいあるかは、常識のある人ならスグに分かることでしょう。

まだまだ似たような非科学的なことはありますが、それはともかくとして、大事なことは、「恐怖に捉われていると、他人のフリをみて行動をはじめる」ということです。自分が思考停止していることに気づかず、恐怖に心が捉われていることにも気づかないため、集団心理に陥り、何も考えずに皆とおなじことをするのが「安全」と考えるからです。

これは、多かれ少なかれ、誰でも陥ることだと思います。「無意識」だからです。ただし、会社や経営者を導く役目のコンサルタントであれば、どこか途中で冷静になることも必要ということです。世の中一般と一緒になって「あわあわ…」としていたら、それこそコンサルタントとしてどうか…ということです。

ではどうするのか…と言えば、単純です。「一度、自分の頭で考えてみる」ことです。そもそも、一度でも自分で調べたか…ということです。サイズのことにしても、体温のことにしても、調べれば誰でも分かることです。どうやって感染するのかも、方法をしらべれば分かることです。

調べるということと、テレビを見て知ることとは、まるで違うことです。ビジネスを展開するものが、人が言っていることを鵜呑みにして、それで何か商売をやるとしたら「話にならない」のと同じです。

さらに言えば、絶対数や割合でモノを考えているか…です。一昨年、昨年と、インフルエンザで3000人以上も亡くなっています。日本国内だけの話です。学級閉鎖は耳にしていても、県や国単位で閉鎖的なことをしていたか…。

もっと言えば、根本的なこととして「免疫力を高める」ことにぜひとも目を向けるべきでしょう。現実的に最高の防御力だからです。早寝早起きの励行や、昼寝推奨も効果があるでしょう。しかも、一円もかからないことです。

ふざけて言っているのではありません。2、30分昼寝をするだけで、どれだけ身体的に良い効果があるか、少なくともストレスが大いに軽減されることは間違いなく、健康管理に取り入れているところも実際に多いのです。

ついでに言えば、笑いによる免疫効果も医学的に言われていることです。楽しいことや面白いこと、これらも同様の効果があります。いまや家や会社でも、クリックするだけで映画や動画を楽しめる時代です。

どうせみるなら楽しめるもの、笑いが噴き出すものを積極的に観ることで、免疫力を高めることもできます。少なくとも、意味不明に恐怖だけあおるテレビ番組を見ているよりマシですし、ネットで「仕事がキャンセルになった」とぼやいたり、「ここも人が集まっている!!」と、さながら監視監のようにヒステリックに投稿したりするより、よほど身体にいいでしょう。

ついでに言えば? お風呂に入って…をすれば、どれだけ免疫効果が高まるか分かりません。皆で温泉行こう! お風呂に行こう! です。

うがった見方をするまでもなく、科学や合理性に欠いているにも関わらず、その情報が流布されているとしたら、魔女狩りではありませんが、「誰かがカネのためにやっている」可能性もある…ということを、経営者やコンサルタントであれば気づくべきでしょう。

ただし、残念ながら、一度世の中の空気ができてしまうと、落ち着くまでにはそれなりの時間を要してしまいます。

多くの事案が休止や中止になる中、空いた時間ができたとしたら、他の「あわあわ…しているところ」と同じように、ただ無策でおびえているのではなく、現在の状況下でもできることや、来たる復活の時のために、いまやれることを準備したり、指導することこそ、コンサルタントとして重要なことです。

物販やネット対応を考える、ミックスした方法を模索する、安心・安全策を打ち出す、次のための時間のかかるものにじっくり着手する、少なくなって困ってそうなところに手をさしのべる…。

これから3カ月、6か月後のために、あなたは何をしますか?
少し空いた時間があるとしたら、何の準備をしますか?

著:五藤万晶

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