がんばれコンサルタント! 第433話:コンサルタントとして押さえておくべき「いかかがなもの族」への対処法

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「ゴトウさん、地方の指導先に行っているんですが、東京との温度差に改めて驚かされることが多くて戸惑っていますよ…」── 数年前にコンサルタント起業を果たして、目下忙しく飛び回っている方のお言葉です。

なんでも、いわゆるコロナ対応に関してが主なものとのことですが、それ以外にも、結構な確率で地方と東京との感覚的な違いが大きくあるそうで…。

何が「温度差」になっているのか…と言えば、簡単に言えば「攻めと守りのバランス」。思わず「人間の種類が違っているのかも?」とは、さすがに冗談にも無茶苦茶な話ですが、とにかく守りの思考がやけに強く感じる…とのこと。

なるほど、よく「地方の閉そく感」として表現されることが多いのですが、地方ごとのその土地土地の保守的な感覚が随所にでてくるために、これが商売の新しい施策の障害になることが多いのだとか。

ただし、ここに理解しておくべき大事なことが一つ隠されています。それは、「保守的」とか「守り」…とは、説明上の言葉として使っていますが、本質的なことで言えば大きく違っているという点です。

それはズバリ、守りとか保守と言っていますが、その本質は「何もしない」「変えたくない」だったりするからです。語幣を恐れずに言えば、積極的な防備や守り、伝統継承…といったものではなく、単なる無策や面倒、思考停止、堕落、ぐうたら…が大半ということです。

いくら何でもそれは酷い…という声が聞こえてきそうですが、現実問題として、「積極的に守る」ということが、どれだけ大変なことで、知恵を要し、難しいことか…を、ほとんど理解していないからこそ、「何もしない」ことと同一だと、勝手に思い込んでいるのです。

世の中は、本人がたちが意識しようがしまいが、確実に変化し、進んでいっています。事実、10年前には、大半の人がスマートフォンを持っておらず、その10年前には、大半の会社がウェブサイトを持っていませんでした。

さらにその10年前には携帯電話もなければ、まともにパソコンを持っている人もまずいません。その10年まえには…、もう言うまでもありませんが、商売のやり方や伝え方がすごく変わった…ということだけは間違いないのです。いまどき待ち合わせに、駅の改札の伝言板を使う人もいなければ、電話帳で番号を探す人も、まずいないのです。

大相撲は、昔から脈々と続く、伝統的な国技とまで言われるほど広く親しまれていますが、テレビ放送が始まった際に、屋根を支えていた4本の柱が映り的に邪魔ということで、屋根を吊る方式に変え、柱の代わりに4つの房に変えて対応したということは、あまり知られていない事実です。

そもそもテレビ放送が始まる際にも、「タダで見れるようになるのはいかがなものか…」と声が上がっていたといいますから、いつの時代にも、「いかがなもの族」はいるもんだな…と感心してしまいます。

そう、一番やっかいなのは、この「いかがなもの族」です。何もしないくせに、文句だけは一丁前に言って、偉そうにします。その実、何のアイデアも方策も持っていない…。世の中が変わることに完全に鈍感なくせに、変わると自分の立場が脅かされる感ずるのか、これを目先のことだけ考えて防ごうと画策します。そして極端に失敗をきらう性質を持っています。

重要なことは、この「いかがなもの族」が何かを言ったとして、まともに取り合わないことです。逆に訊いてみてあげてください。「遅れた分の責任は、どう取ってくれるんですか?」「責任とってくれるんですよね?」…と。

何かをやって失敗したら、致命傷以外なら、またやり直せばすむことです。そもそも、致命傷になるようなことなど、現実問題、人生において一度あるかどうかでしょう。勝手に大げさに考えこんでいるのが、臆病な人間の笑えるところなのです。

言ってしまえば、顔に皺(しわ)ができるからと言って笑おうともせず、話すことも極力しなければ、肌は綺麗なままかもしれませんが、生きていて何が面白いのか? という話です。

走ったら転んで怪我する…と、一生歩いて外にも出ずに過ごすとしたら、極めて安全かもしれませんが、何がしたいの? それ楽しい?…と。

人生も商売もビジネス…も、そこに挑戦があってこそ、艶があり彩があり、たとえ転んでも立ち上がり、また楽しいことに向かって頑張るから面白いものに違いありません。

このことを否定する人たちは、自ら檻の中に居て、そここそが安全だと信じたいがために、周囲にもそれを強要する人たちです。外にいくのはいかがなものか…と。

閉そく感の本質とは、知恵を封じ、挑戦を封じ、「このまま衰退に甘んじよ」と、暗に強要してくるところにあります。その人たちはそれでいいかもしれませんが、周囲を巻き込むことにこそ、問題があるのです。そう、「邪魔しないでいただきたい」とキッパリ切り離さなければならないのです。

少なくとも、一緒に沈んでいくのかどうかを迫られるとき、自分の未来や会社の未来を良いものにするには、「いかがなもの族」とは、精神的な訣別が必要ということです。

断っておきますが、大相撲は言わずとしれた「神事」です。それこそ伝統や格式、守るべきもの…のカタマリと言ってもいいほどでしょう。

少なくとも、そこらの会社や自分が勝手にびびっていること…に比べたら、その大変さは比ではないことは間違いありません。それでも、時代の変化に対応して、積極的に未来へ承継するために変えていっているのです。

あなたは、皺(しわ)を恐れず、笑いますか? 転ぶことを恐れず走りますか? 失敗することにめげずに挑戦しますか?(笑)

著:五藤万晶

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