がんばれコンサルタント! 第457話:コンサルタントが押さえておくべき、売上や年収における壁の本質

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「ゴトウさん、よく年収1千万狙える…みたいな話は世の中に結構ありますけど、それよりはるかに高い3千万円なんて、本当に行けるものなんですか?」── 先般のオンラインセミナーにご参加された方からの、個別相談でいただいたご質問の言葉です。

ご質問の内容としては、表面的に言えばシンプルなものでしょう。要は「コンサルタントになったら、本当に年収3千万円とか狙えるようになるの?」というもの。

この単刀直入のご質問に対してなら、「超えている人はたくさんいますよ。5千万円とか1億円とか。実際に係わったお仲間にいますので。なんならご紹介しましょうか?」…と。

ただ、そういった表面的な質問ではなく、「一体、何が違うのか?」ということであれば、当然ながら返答も変わってきます。現実的にはこちらの問いこそが聞きたいこと…というのが大半の方でしょう。

そう、世の中的に年収1千万円というのは大変な金額です。サラリーマンの平均年収で言えば440万円ほどとなり、50歳代でも700万くらいというのが、各種統計による数値です。実際、年収1000万円超えは、給与所得者のわずかに5%ほどといいますから、間違いなく選ばれし人の領域と言えるでしょう。

こうした現実の数字を見るとき、「3千万円? なにそれ、うそでしょう?」…と思ったとしても、それは無理もないことかもしれません。「いかにもアヤシイし、嘘くさい。知人の士業の先生や講演をしている人でも、そんなに稼げていないのだから、どうも信じられない…」と。

なるほど、たしかに傍からみてみると、いかにも嘘くさい感じです。むりやり「信じなさい!」的に説得しても、まあ反発買うのが関の山に違いありません。

ただし、「サラリーマンの世界における常識と、経営者の世界における常識とはまるで違う」…ということは、最初に理解すべきことでしょう。

そんなことは分かっている…という人も多いのですが、話してみると正直、かなりズレていることが大半です。誤解を恐れずに申し上げれば、「単なる立場や責任の違い、自由度の差程度にしか理解していない」人が圧倒的なのです。要は「いい仕事ができれば収入があがる」「責任がある仕事、リスクのある仕事ができれば高収入になる」でしょうと。

大変申し訳ないのですが、この程度の考え方であれば、それは「年収3千万円なんて嘘くさい」というのも頷ける話です。一言でいえば、仕事がすごくできる延長にすごく稼げている世界がある…という感覚です。

では、経営者の世界ではどうなるのか…。ちなみに社長の平均年収は、中小企業白書などによれば1750万円くらい…といった指標があります。ただし、色々な指標があるのと、そもそも、収入をいかようにもいじることができて、税金対策上低く抑えるケースが非常に多いので、実態はより高収入だったり、実質もっとお金を自由に使える状態というのが中小企業の社長さんたち…だったりします。

この辺りの理屈は、実際に商売を始めてみると、なんとなく「あ~、そういうことだったんだ…」と、本当の意味での経営とお金を理解すれば分かってくることなのですが、とにかく相当に違う世界があるのです。

もちろん、儲からなくて会社が傾いて大変な方もいます。ただし、収入の桁が上に2つも3つも違うなんていう経営者がいるのも事実です。一般的なサラリーマンの年収の幅が、せいぜい10倍以内であることを考えれば、社長の年収で言えば、軽く100倍から1万倍くらいに幅がある…ということです。

ここで考えてほしいことがあります。それは、人間の能力として、100倍とか1万倍も違うなんていうことが本当にあり得るのか?ということです。

一般的なゾーンで言えば、サラリーマンではだいたい250万円~1000万円の中に、95%以上の人がはいるでしょう。要は、人間の能力差で言えば、常識的には4倍も差がついたら相当なもの…という話です。

ところが、経営者の世界では100倍くらい差がついても珍しくないわけですが、そもそも、平均値ですでにサラリーマンに対して約4倍もの差をつけています。はたしてそんなことが本当に?ということです。

多くの人が勘違いしていることが一つあります。それは「能力=年収」という、単純な思い込みです。また、「努力=成果」といった思い込みも同様です。これらは、「合っていてほしいと願うものではあっても、現実的には、決して一致しない」ということを、正しく理解すべきなのです。

重要なことは、サラリーマンとは「労働提供で賃金を得る」という仕組みの中の従事者あり、経営者は「資本を活用してビジネスを展開して分け前として収入を得る」という違いがあります。これは立場や肩書などとは関係がなく、規模にも関係がないことです。

士業や講演、研修…の先生がはたしてどちらなのか…というのはさておき、自分が持っている知識や経験、ノウハウといったものをサラリーマンの延長スタイルで仕事をするのと、経営者としてビジネス展開することでお金に換えるのとでは、どれだけの差がついてしまうのか…ということです。

小さな会社でも、どれだけもがいてもなかなか利益がでない…と困っている場合、小さいことや特徴、技能の無さなどに目が行きがちですが、現実的なことで言えば、「ビジネスになっていない」「経営になっていない」という、いわばお仕事の延長をやってしまっていて、もがいているケースが多々あります。

人でも会社でも、規模や売上の壁みたいなものが言われますが、それらは「使っている道具と稼ぐ仕組み」が一つ下のステージのものであれば、どれだけ努力をしても低い数値しか出せない…ということを理解しなければなりません。

むろん、努力は大事です。ただし、努力とは、仕組みと道具を引き上げて刷新するために使うもの…ということです。最大限の努力によって4倍の差をつけたとしても、1つ上やまして2つ上の道具や仕組みの人には逆立ちしても叶わないからです。だからこそ、正しい努力が重要なのです。

あなたは、自分のビジネスの仕組みと道具に対して、ただしく理解し、手を打っていっていますか?

著:五藤万晶

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