がんばれコンサルタント! 第464話:これからの時代の、逆風下におけるビジネスの考え方について

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「ゴトウさん、心臓がバクバクになっていましたが、しっかりご説明することができて、いい方向に進んでいます!」── 先日、仲間のコンサルタントがお知らせしてくれた、ご自身が主催したセミナーの後のご相談の結果のお話しです。

昨年、本格的に活動を開始された、まだコンサルタントになって日が浅い方です。これから頑張っていくぞ~!といった矢先のコロナ禍です。周囲のコンサルタント仲間でも、かなり影響が出ています。ベテランの方でも例外ではありません。

そして、深刻なのは昨年より今年のほうが、企業において大きな影響が出てきていることもあり、好ましくない状況が広がってきていることです。

各種の指標でも、経済面をみれば、一部の巣籠り需要系の企業を除けば、酷いありさま…というところが多数派を占めています。短期的に見ても何兆どころか何十兆円という消費が消えたのですから、経済が悪化するのも無理もありません。

ですから、冷静な分析や判断で言えば、ここは耐え忍ぶがごとく動かず…というのが賢明な策と言えるに違いありません。少なくとも多くの人々の考えや行動は、まさにこの考えに準じているかのように、動きは静かです。

収まりさえすればスグに戻る…という人もいます。果たしてそうでしょうか? 思い出してほしいのですが、この10年の間、「インバウンドを増やして…」という号令は、何の理由からやっていたのか…という話です。

数百万人レベルだった観光客を、2000万人を目指して…と、当時はずいぶんな風呂敷に見えた目標も、様々な施策による効果が功を奏して4000万人を超える勢いにまでなっていたのは、ほんの数年前のことです。ただし、10年以上かかって、やっとのことで実現してきた成果です。

そして、なぜそのようなインバウンド対策をしようとしていたのか…ということですが、そもそも「少産多死(しょうさんたし)」の状況下では、経済的に厳しく、今後の産業構造を考えればサービス業、インバウンドを増やすのが施策的に速く、効果的だから…といったことが、当たらずともと遠からずの理由だったはずです。

少産多死とお伝えしたのは、人口問題の権威、古田隆彦先生が、日本のおかれている状況を正しく理解するための言葉として使われていて、先生の書籍の編集を前職で携わらせていただいたことがあるからです。世に一般的に言われている「少子高齢化」といった言葉では、本質が分かりにくいのです。

古田先生は、1990年代の半ばから日本の人口減少問題に警鐘を鳴らしていた方です。いまでこそ多くの経済学者が人口減少時の経済的マイナス面、「人口オーナス」(人口が増えるときの経済面のメリットをさすボーナスの対義語)を示しますが、はるか以前からそれを指摘していた先端の方です。

多くのアンテナの高い経営者層に、この問題の深刻さ、そしてその対処への着眼点、ビジネス的な思考、アイデアなどを提示し続けられていますが、最も重要なことは、ビジネスにおける「生存の考え方、方法論も変わる」という点です。

シンプルに申し上げれば、経済のパイが放っておいても拡大しているときには、じっとしていても自然と問題は縮小し、やがて小傷になってまた活動しやすい時期になりますが、経済のパイが縮んでいっているときには、じっとすることは、どうなるか…と言う話です。

先に申し上げたとおり、「インバウンドが凄かった」のではなく、そうでもしなければやっていけないくらいに大変になってきている…という日本の現状を本当に思い出し、理解すると、「パイが縮んでいく時代の泳ぎ方」を知って、そのノウハウを積み上げ、展開していかなければ、荒波に飲まれてしまうということです。

大切なことは、これまでに生きてきた時代とは、根本のベースが転換していることであり、無意識で考えて判断している軸自体、それそのものが経済成長時代のやり方である可能性が高い…ということです。少なくとも、悪い状況下で安全なのは動かないこと…と考えるのは、ビジネス的なことで言えば、かなり確率で「失敗基準で考えていることであり、その失敗リスクを減らすには無駄な行動を減らすこと」と考えている証拠と言えるでしょう。

ただし、行動を抑えていて状況が好転することが期待できるのは、世の中が成長しているときや、自分に3年から5年レベルの蓄えがすでにある人になります。

黙っていれば悪化する時代と、正しく認識できているかどうか…。この認識に立つとき、「得なければならない結果からの逆算」や「成功から考える」ことが重要なことは明白でしょう。

そして、このことを正しく理解すれば、致命傷になるような挑戦はともかくとして、多少の傷や怪我など承知で活動を増やすことこそ、得られる結果と成功が増える…ということなのです。

重厚長大、大型企画、大箱催し物、これに乗っていれば大丈夫…といったものが、大きく変わろうとしています。自らの力で、自らの知識やノウハウを活かした無形ビジネスを展開する…。巨大組織や仕組みが有利な時代が崩れ、個の力が大いなるチャンスになる時代です。

冒頭のコンサルタントの方も、そうした活動を必死に行い、チャンスをつかんでいっているのです。この活動は、わずか数年で、ものすごい差となって顕在化することでしょう。5年後に振り返ったとき、動いた者、結局動かなかった者、その差は埋めきれないほどになって現れます。

期せずして、強い衝撃と共に、その変革が迫られています。
 あなたは、時代の変わり目に、勝負をしていますか? 動いていますか?

著:五藤万晶

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