がんばれコンサルタント! 第471話:数字にみる起業ブームと新たなチャレンジに対する考え方

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「ゴトウさん、先日発表された統計ってご覧になりましたか?」── 親しいコンサルタント仲間のお一人が、少々ニヤついて…というと何ですが、笑顔で話しかけてくれた話題です。

ニヤつくようなお話しが何かと言いますと、「世界的な起業ブームがやってきている!」というもの。大手新聞が一面で大きく報じていた内容ですが、アメリカやヨーロッパだけの話と思っていたら、これが日本も!というから驚きの話です。

しかも日本も…というより、むしろ日本の方が先進国の中でも先んじているくらいというのですから、「日本も捨てたもんじゃないなぁ~」と思わず笑みがでてきた…という話です。

周囲を見回しても、正直なところ、起業ブームを感じているという方は、滅多にいないと思います。「あの店がつぶれた」「あっちも閉店した」「もう限界でつぶれそうだ…」といった話はそれこそよく耳にしますが…。

起業ブームなんて、そんなの東京の話でしょ? という声も聞こえてきそうですが、これまたイメージとは裏腹に、東京は少なく、地方で起業が盛んという数値がでているとのこと。ちなみに10日ほど前の日曜の日経新聞の話です。

もちろん、それだけ多くの会社が危機に瀕したり潰れてしまったという前提があることは間違いありません。潰れたからこその新たな会社の勃興であり、市場の再生、刷新が起きてきていると言えるからです。

ここで重要なことがあります。「再生」ということについてです。よく事業の再生…という言葉を耳にします。その企業にとってはまさに死活問題に違いありませんが、一方で、現実問題として、ユーザーや顧客、取引先からすれば、「その企業が復活しようがしまいが、実はどうでもいい」という、実に冷徹な現実があります。

語弊を恐れずに言ってしまえば、代わりになるものや、もっといいもの、都合のいいものがたくさん出てきてくれればむしろありがたいのです。便利で新しいものを選べるからです。そしてその方が市場も、世の中的にも成長発展の可能性は間違いなく高まります。

こんなことは、自分がお客さんの側で考えれば一秒で分かる話です。古くて昔からのやり方を変えず、そのくせ市場の発展など興味もなく、単に自分の商売を生きながらえさせることにだけ最低限がんばっている…という会社がはびこっていたらどうなるか?ということです。

それでも普段なら、なかなか選手交代が起きません。古いところがそれなりに幅を利かしているわりに、市場の成長はおろか、ビジネスの成長発展にやる気もあまりなかったりするからです。要は、「老人化した企業」が世の中にのさばっていたりする訳です。

断っておきますが、老舗企業を問題視している訳では決してありません。むしろ老舗企業は、マンネリや老人化するのを何度も断ち切って、自己を革新することを何度も行ってきたからこそ生き残ってきている訳です。

むしろ、業歴わずか数年にも満たない会社が、はや「同じことだけの繰り返し」をしようとしたり、業歴が多少長くても「新規の商品やサービスはなし」「新規のお客様開拓もなし」…という、およそ「何の進化もしない自販機」のような会社が、補助金や助成金頼りで生きながらえていることに問題があるのです。

だからこそ言えることがあります。大きな逆風が起きた時、そこに起きることや必要なことは、事業を元に戻す再生などではなく、市場そのものの正常化となる再生や進化、さらにはチャンスを活かして勝負する新たな市場の創造などであると。

いま、このことが確実に世の中に起きています。ただ、これまでの観点や目線でみている限り、ほとんど何も感じることはなく、「本当にそんなことが起きているの?」と、単に疑うだけの状態になるに違いありません。

しかし、ハッキリ言えることは、被害が著しい業界や市場において、新旧の入れ替わり的に新しいビジネスチャンスに立ち上がっている人が大勢、「実際にいる」ということです。

起業した人なら恐らく大半の人が経験していることですが、何も「ふらっと起業」とか「安心して起業」といったことは、およそ無縁のハラハラドキドキの決死の覚悟で始めていたりするものです。

そう、何年も前から悩み、考え、煩悶し、己に言い聞かせて、それでも一歩踏み出せない自分をなげき、天を仰ぎながら機を探っていたり…。そのとき、何か目の前を通過しようとする「それこそよくわからない何か」があったとき、これを逃してなるものか!と、己を奮い立たせて動いたからこそ今がある…というのが当たらずとも遠からずなのではないでしょうか。

こうした方々が起こしてきたビジネスが世の中を少しずつ変えてきているのです。煩悶と悩みを重ねることで自然と熟成した熱い想いは、必ずといっていいほど、新しい息吹を市場にもたらすからです。

一方で安心や安全という、同じ枠組みの中でぬくぬくとした仕事をしている人たちは、「古くてつぶれゆく会社の替わり」を始めようとしたりします。「世の中に既にある商品・サービス」を安くするだけだったり、もっと言えば、「単に真似事を始める」くらいのことだったり。

それらは言ってしまえば、世の中や市場的に、「特に必要とされないものの替わりがまた増えただけ」という話ということです。そこに大きな成功などあるはずもありません。

いま大いなるチャンスが本当に来ています。既存勢力が大きく入れ替わる、まさに何十年という単位かもしれないチャンスが来ています。そこに、様々な人が、チャレンジしようと立ち上がっています。このチャンスを本気で生かすか逃すかは、少なくとも10年単位で変わってくると覚悟すべきでしょう。

実際、起業の数字的なことで言えば、10年ぶりくらいの数値になってきています。あなたは、10年前何をしていましたか? 10年後、何をしていますか?

著:五藤万晶

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