がんばれコンサルタント! 第49話:優先して考えるべきこと

●最新セミナー情報

大好評「コンサルタントのための5大戦略」セミナー5月、7月(東京)…受付中。絶賛90回以上の開催。「オンデマンドWEBセミナー」は、深夜早朝も随時参加でき好評です。詳しくは「セミナー情報」を参照ください。

●特別講座ご案内

がんばれコンサルタント!600号突破を記念して、「実学コンサルタント商売」ベーシック講座<全12回>を開催いたします。くわしくは、「コンサルタント講座」をご覧ください。

●最新刊のご案内

最新刊『コンサルタントのための“キラーコンテンツ”で稼ぐ法 〈新装版〉』『売れるコンサルタントになるための営業術〈新装版〉』、セミナー収録ダイジェスト判CD等を発売中。詳しくは、書籍・CDのご案内を参照下さい。

第49話:優先して考えるべきこと

 

  先日、以前から親しくしている販売会社のT社長が来社されて、懐かしくお話しをしていたときのことです。話題が「事務所」のことになり、T社長の目の色が変わりました。

 T 社長のお会社は、分かり易く言ってしまえば「営業代行業」のような感じで、スタッフ数人と手分けして、様々な場所に出向いて営業活動をするというスタイル。人柄の良さと誠実な対応で、長らく業務を続けておられているのですが、ここのところ、「ある思いが沸いてきた…」とのお話し。

 何かと言いますと、「事務所を無くしたい」ということで、自分らの仕事の大半は営業活動であり、外回りをしている時こそ仕事。事務所では仕事をしている訳ではなく、そう考えれば考えるほど、事務所自体、実はなくても…?と考えている、というお話し。

 そもそもT社長がこのような話をされたのには、以前私が、USBのキーホルダーをお見せしながら、「これさえあれば、世界中のどこに居ても、パソコン一つあれば同じ環境でいつでも仕事したりできるようにしてあるんです。もちろん資料から何から何まで最新状態で一元管理、自宅のパソコンでやる状態と同じに…」とご説明したのが大きな理由の一つ。

 いきなり事務所をなくすかどうかはともかくとして、「事務所のクラウド対応」は、何より災害対策、データの保全と一元管理、業務活動の継続性と効率アップ、自由度、全国展開…など、非常に有利な点が多く、コンサルティング事業部立ち上げにはそうした要素が非常に多い為、クラウド事務所化の依頼を受けることも多くあるほどです。

 いずれにしろ、営業活動における基礎的な前提条件が変わるとすれば、これへの対応は本当に重要です。

 例えば、印刷会社、広告会社…などの営業方法は、ここ数年で急激に変わりました。 パソコンで印刷データを作成してネットで注文完了、このスタイルが急速に伸びました。ネット時代には実に当り前で、パソコンで外部との連携もしながらデータを作成しているものを、CD-Rや何かに出して人に手渡しするのは非常に不便な訳です。

 そもそも、データはデータのままネットで移動させた方がはるかに安全かつ楽で、時間も手間もコストもかからない訳で、この大きな流れがより当たり前になるのは明白です。 この流れを読まず、場あたり的な人的キャンペーンを繰り返しても、一時的な儲けはあっても、やがて飲まれてしまうことは火を見るよりも明らかです。

 別の業界でも、いま大きな変化が起きそうなことがあります。小売店、飲食店などにおける「キャッシュレジスター」です。小型の単機能機は別として、チェーン店などで使われているレジは、実はウィンドウズで動いていたりするのですが、このレジをiPadのようなタブレットPCを使ってやってしまおう…という流れです。

 お金のやり取りはクレジットカードや電子マネーのカードで、そうした入金の処理などはすべてインターネット上の、いわゆるクラウドサービスを使って管理してしまえば、スクラップアンドビルドの激しいお店でも、二毛作店のお店でも、屋台でも…、レジ管理に悩まなくて済む…ということで、これは店舗スタイルを大きく変える可能性があることは事実です。

 まさか! というお声もあるのは当然ですし、すぐに全部そうなる…という話でもありません。しかし、駅の改札ではICカードをタッチして通る人の方が多くなりましたし、 携帯電話はスマートフォンが過半数になりました。

 大事なことは、何かが急速に伸びるときには、旧態依然の様々なものが「要らないモノ」になってまとめて消え去る「創造的破壊」が起きている可能性が高いということです。そしてこの津波のような大きな変化には、たとえ業界ナンバーワンの企業でさえ勝ち目はない、ということです。

 ワープロ専用機が消えた今、パソコンと比べて、「どちらもキーボードと画面があって同じじゃないか!」という人はいないでしょう。しかし、「専用機がどんどん消えていく…」という流れを見誤った多くの企業がいることは紛れもない事実です。

 テレビ、携帯音楽プレーヤー、デジタルカメラ、ゲーム…などがPCやスマートフォンに飲まれたように、レジ、カーナビなども…と考えるべきでしょう。その時、何がチャンスになるか…。

 とかく、身近な儲け話には皆が飛びつきがちですが、大きな流れに対してどう手を打つかこそ、本当に最優先で考えていなければ、気づいたときには手遅れになってしまう危険性があるのです。

 

 

著:五藤万晶

●コラムの更新をお知らせします!

コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。

がんばれコンサルタント!- 無料メールマガジン登録 -


●好評セミナー開催中!

開催実績80回以上。売れるコンサルタントになるために、具体的にどう活動していけばいいのかを分かりやすく解説する実務セミナー。「まさに、眼からウロコ!」と絶賛。 詳細→ こちらを参照


●書籍、好評発売中!

『コンサルタントのための"キラーコンテンツ"で稼ぐ法〈新装版〉』

コこれまでに350人以上を直接指導し、年収3,000万円はもちろん、1億円プレーヤーも多数輩出してきた核心、「コンサルタントビジネス成功の本質」を説いた珠玉の名著、ロングセラー&シリーズ化に伴い待望の新装丁で発刊!。詳細→ こちらを参照