がんばれコンサルタント! 第104話:コラム発信で必ず押さえるべき重要ポイント

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第104話:コンサルタントとして、コラム発信で必ず押さえるべき重要ポイント

 20140617D

 

 「五藤さん、これからメルマガやコラムを始めようと思っているんですが、書いていく内容について何か注意点はありますか?」── 先日、会社を設立してコンサルタント起業をされたばかりのIさんからのご質問です。

 メール配信やブログなどは、ほとんどお金をかけずに始められるメリットがあるだけに、ぜひ活用していっていただきたいと思いますが、当然ながら使い方を理解していないと効果がでないどころか、ヘタをすると逆効果になってしまう場合も少なくありません。

 この辺は、自分の職業が何か、または何を目指しているのかによって、考え方も取るべき戦略もまったく変わってくるので、本当に注意が必要となります。

 例えば、同じ先生業でも、講演家やセミナー講師業、研修講師、ビジネスタレント…といった先生方と、コンサルタントとでは当然ながら使い方は全然、違ってきます。すなわち、「コンサルタント」として発信していこうとする場合、その重要なポイントを押さえずして発信しても、何ら効果が上がらないことになります。

 各先生業の本質的な違いや戦略の違いについては、拙著「コンサルタントのための、キラーコンテンツで稼ぐ法」に詳しく記載していますので、ご確認いただきたいと思いますが、コンサルタントとして押さえるべきポイントは、「対象者」「軸」「主張」の大きく3つあります。中でも「対象者」、これをはずしてしまうと、コラムやメッセージとしては、ほとんど意味の無いものになってしまいます。

 「対象者」とは、読んで字のごとく、「誰に対して書いているのかを決める」ということです。それくらい決めている…という方も多いかもしれませんが、これがなかなか難しいもので、注意に注意していないと、あやふやになってしまうことが本当に多いのです。

 あやふやになってしまう最大の理由は、「読者を増やしたい」という誘惑です。ブログやメルマガの発行は、多くの人に到達すればするほど威力を発揮するため、多くの人に読まれる「人気のブログ」になりたいと、誰もが考えがちです。

 もちろん「人気のブログ」になること自体は大変良いことですが、問題は、「誰を対象にしているのか」という部分をすっかり忘れて、一般大衆向けのメッセージでブログを書いてアクセス数が上がったとしても、それはコンサルタントとしてはまったく意味がない…ということです。

 理由は言うまでもなく、自分のコンサルティングの対象者ではない人に読まれてアクセス数が上がったとしても、あなたの活動にはプラスは無いからです。むしろ、一般向けの内容を発信してしまっているだけに、本来のクライアント候補から捨てられる危険性が、確実に増していることを知らなければなりません。

  いわゆる「ビジネスマン向け」といった表現がその代表格です。本人的には「ビジネスに絞っている」と考えての発信かもしれませんが、いい大人なら誰でも仕事をしている訳で、残念ながら「ビジネス」や「ビジネスマン」…といった対象設定では、これは漠然と一般向け…と言っているのと何ら変わりありません。

 これは、「経営」、「経営者」と表現していても同様です。あなたがコンサルティングする内容、そして具体的な対象が設定されていない限り、それらは、あくまでも「漠然とした対象者」でしかないからです。

  漠然とした対象者に向けてメッセージを発信していると、当然ながら、「漠然とした内容」になります。本人的には広く「ビジネス全般」とか、「経営全般」と表現するかもしれませんが、実のところ「何について書いていいのかハッキリと自分でもよく分かっていない」というのが本当のところだったりします。

 その中でよく行われるのが、頻繁な発行や多数のメディアでの発信です。いわゆる乱れ撃ちとも言える方法ですが、頻度と面を増やすことで、薄い内容を誤魔化し、別の意味で評価を得ようという算段ですが、残念ながら効果があがることはありません。

 理由は単純です。「面白い」、「楽しい」、「よく見る」からといって、会社の重要なコンサルティングを頼む理由には、何一つ該当しないからです。

 要するに、「何のコンサルティング」をしているのか、その対象者を明確にできていないことで、メッセージも対象者もグラグラしてしまっているということです。そしてもうひとつ、本来の対象者ではない人が読むことの危険性も知っていなければなりません。

 コラムや情報発信を行うと、何らかの反応が返ってくることがあります。ありがたい応援のメッセージもあれば、批判的なコメントが返ってくることもあるかもしれません。重要なことは、「みずからの想定顧客からの反応かどうか」という点です。

 意見が返ってきたとき、想定顧客からのご意見であれば、これはもうしっかり受け止めるべきです。まさに顧客の声だからです。

 しかし、想定顧客外の人からのものであれば、言い方は悪いかもしれませんが、まともに受けないことです。野菜専門店に、「なぜ肉を一緒に売らないんだ!」と文句を言ってきたり、最高の設備と眺望の高級マンションを案内しているところに、「私の年収では買えない、なんでこんなに高いんだ!」と文句を言ってくる人がいても、それを聞いていたらどうなるか…ということです。

 ややこしいのは、これらの人がよく口にする、「もっと売れる方がいいだろう」、「世のため人のため」、「あなたのやり方はおかしい」…といった、一般的な正義論を振りかざしてくることが多く、これがあなたの判断を惑わしてくるという点です。

 何度も言いますが、コンサルタントとして一般的なメッセージを発信するということは、存在価値を消すことにつながります。

 自分にしか発信できないこと、それがとがっていて一般的には受け入れられないことであっても、みずから掲げるコンサルティングの対象者に届き、そこから反応がありさえすれば、言ってしまえば他からの反応はどうでもいいことなのです。そういう意味では、発信に腹が据わっていなければできないということです。

 対象者もよく分からず、特徴も個性も主張もないブログを書くとき、それは単なる作業であり、文字の羅列にしか過ぎないということです。

 あなたは、対象者を明確にしてメッセージを発信していますか?

 

著:五藤万晶

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