がんばれコンサルタント! 165話:10年後に生き残るための3原則

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「ゴトウさん、ここのところ、“10年後になくなる職業”というのがよく出回っていますが、コンサルタントというのはどうなると思いますか?」── 先日、ご相談にお越しになられた方からいただいたご質問です。

巷でいま話題になっている、有名なアメリカの大学の発表やら、雑誌の特集などによる「10年後に無くなる仕事、残る仕事」的なものが示唆する、「いまある仕事の5割とか7割がなくなる…」との予測が気になって…とのこと。

消えると予測される職業としては、各予測によってもまちまちですが、例えば、「銀行の融資担当」「保険の審査担当」「行政書士」「税理士」「電話オペレーター」「レジ係」「弁護士」「会計事務員」「義歯制作技術者」「ネイリスト」「建機オペレーター」…などなど、よく見るような職種がズラリ。

なるほど、こんな話を耳にすれば、特にこれから独立しようと思っている人にとっては、「一体どうなんだろう?」と心配になるのも無理もないかもしれません。

五藤は、経済評論家でもなければ、先読みの達人でもありませんので、当然ながらこれからの10年、20年後…が、どうなるのかを断じることはできません。できない…というより「無理」です。

しかし、この手の特集とか話題を目にするたびに、いつも思うことがあります。それは、「何をわざわざ、当たり前のことを…」ということです。

何が当たり前かと言えば、「変化していく」ことが当たり前のことを、「消えていく」と、さも予測的に出しているのですから、これはもはや、「不安をあおる、不安商法?」と言わざるをえません。

どうせ予測するのなら、「これから稼げる新しい仕事」でも特集してくれると面白いのですが、これは現実問題、企画的に難しいのと、大衆にインパクトを与えるのは「負のショック的メッセージ」の方が強くなるため、わざわざ、こんなセンセーショナルな見出しをつける商売上手さの現れということでしょう。

しかし、冷静に考えれば、これがいかに当たり前かはすぐに分かります。現在我々が知っている仕事の大半、そして身の周りの物のほぼすべては、100年前には無かったものばかりだからです。

現代社会では、電気がなければインターネットや携帯はおろか、電車もテレビも自動車もアウト。明かりも空調もアウトなので、小売店もオフィスも工場も、なにもかもストップしてしまいます。

そんな凄い電気ですが、日本で初めて営業用の電力供給が行われたのは、明治22年(1890年)のこと。東京全域に一応電気網ができあがったのは、大正11年(1922年)と言いますから、一般家庭で電気が使えるようになったのは、まだ90年ちょいという訳です。

ただし、電気代がものすごく高かったのと、電気活用の具体策がイマイチ分からず、家電などに使われるようになったのは、戦後の高度経済成長時代まで待たなければなりません。

この間、昔は馬で運んでいたものは電車や自動車で運ぶようになりましたし、田畑に従事していた人の多くは都市に出てきて働くようになりました。エンジンという電気制御の原動機のおかげで、漁業でも遠くまで魚を取りにいけるようになりましたし、田畑も機械で耕せるようになりました。

家電の普及のお陰で、夜も明るく空調で快適に過ごせて、洗濯機が回り、テレビが映り、音楽も聞けてネットも使えるようになりました。この間に、どれだけ多くの新しい仕事、職業が世に誕生したか…ということです。ちなみに、資格系ビジネスも戦後に確立したものが大半です。

言えることは、今我々の周囲で、100年前から有る仕事に従事している人は、極めて少数派だという事実です。

この素晴らしい進化を、悲観的に見る人は、茅葺(かやぶき)や障子、畳職人、船の漕ぎ手、馬車・駕籠かき、着物・呉服、染物関連…などの仕事がなくなった!! と騒ぐことでしょう。

マスコミはセンセーショナルな表現で、読者を脅かすのが好きですから、「あなたの仕事がなくなる!」的な表現をしますが、歴史を見れば、そもそも、何十年前から同じ仕事…ということの方が不自然、ということが分かります。

同じように見える仕事でも、農業に機械化やIT化が進むように、少なくとも、使う道具ややり方を変えずして、この世に生き残ることはまず不可能です。世の中の進化に取り残されて、それでいて以前同様に収入を得て食べていく…ということは、絶対に不可能だからです。

ですから、職種がなくなるとかどうのこうの…より、本質的に「数字そのものを扱っている」とか、「データ化ができてネットを介せる」とか、「動かしているだけ、作業しているだけ」といった仕事の場合、当然、コスト的に機械やIT導入が見合うかどうかという判断は残りますが、確実に減っていくことは間違いありません。

そういう意味では、コンサルタントなどの、知恵やアイデア、ノウハウ…が、産業ビジネスとして台頭してくるのは、まさにこれからだと、個人的には確信しています。機械やITでは置き換えができず、プログラミングで対応できるものでもなければ、単なるカンでも太刀打ちできない、知的創造性の仕事だからです。

世の中の進化が加速していますから、昔より変化のスピードが上がっていることは間違いないことですが、基本的な原理原則は何も変わっていません。大切なことは、「無いモノをつくる」、「現在の延長から考えない」、「必ず自ら主体となる」…という、3原則を貫くことです。

逆に言えば、「人がつくったものにぶら下がる」、「現在ある物にしがみつく」、「安定そうに見えるものにすがりつく」…ということは、特に、自らのビジネス展開を考える人にとっては、どれだけ危険か…ということです。

これからも、同じことの繰り返しですか?
 それとも新しいことを始めますか?

 

著:五藤万晶

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