がんばれコンサルタント! 第101話:一流コンサルタントになる出版戦略

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第101話:一流コンサルタントになる出版戦略

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 「コンサルタントとしてどんな本を出していけばいいですか? 」── 先般ご相談にお越しになられた、じっくりタイプの既にコンサルタントとして実績を深めている方からいただいたご質問です。

  職業柄というのもそうですが、前職が編集者だったということもあって、書籍に関するご質問は、特に多いものの一つです。

 「売れる本を出すには、どうすればいいんですか?」とか、「最近のヒット傾向はどういったものですか?」とか、「電子書籍で出すのはどうですか…?」…などなど、さまざまなご質問を受けます。

 当然ながら、編集者をしていたからと言って、あらゆるビジネス書を知っている訳でも何でもありません。他社の内情も詳しくは知りませんし、書店での売れ行きをずっと調べている訳でもありません。

 ですから、「どうすれば売れる本がつくれるか…」と聞かれても、「こうすればいい」と断定的に答えるのは難しいことです。

 しかし、出版ブローカーの中には、「こうすればヒット作を作れる」と喧伝するところがあります。書籍制作を請け負って販売部数に応じた取り分を成果報酬とするので、販売部数を無理やりにでも引き上げようとするのが特徴です。

 著者も売れる本が喉から手が出るほど欲しいので、ブローカーの言うがままに「売れている!」という演出に一生懸命に協力し、煽るような宣伝をバンバン仕掛け、友人知人に購入を促し、また著者自身も大量に自腹購入して、見せかけのヒットを作り出すことも珍しくありません。

 こうした手法のすべてが悪いとは言いません。中には最初の仕掛けから火がついて、本当に大きく売れていくようになった本も数多く存在するからです。

 では一体何が問題なのかと言えば、「そもそも、本をだす目的をしっかり考えていない、そして主義主張がない…という人があまりにも多い」という点です。

 こう言うと、「目的ぐらい考えてるし主張だってあるよ…」とムッとされる方も多いのですが、ご相談にこられる方に「なぜ本をだそうと思っているんですか?」と伺うと、「本を出せば知名度が上がるから…」とか、「お客さんを増やしたいから…」といった答えがよく返ってきます。

 なるほど…一見筋の通った答えに聞こえます。しかし、この答えは、「誰が著者で、何のために出版しようとしているのかによって答えはまったく違ってくる」ということを本当に理解しているかどうか…が大きな問題です。

 特にコンサルタントで一流を目指す方々にとっては、本が予想外にヒットしてしまうことはむしろ危険…ということを熟知し、戦略的に出版に対して手を打っていかなければ、自分の将来の活躍は夢と消え、「一過性の人気のあった先生」で終わってしまいかねない、ということを知らなければなりません。

 冷静に考えればすぐに分かることです。「知名度があがる」とは、「有名になる」と同義語であり、経営者を影で助ける裏方の仕事であるコンサルタントが、一般人にも有名になるとしたら、これはどうなっていくか…という簡単な話です。

 知名度が上がれば仕事がくる…という計算式は、残念ながら世の中、単純には成立しません。これが成立するためには、「誰に対する知名度」か、「その知名度は仕事内容と一致している」か、という、極めて当然のことが押さえられた上でしか成立しません。もしここにズレがあるとしたら、これは単なる自己満足の出版か、または売名が目的の出版ということなのです。

 知名度があればコンサルの仕事依頼が来るというのなら、テレビによく映る国民的アイドルや雑誌で有名なカリスマ主婦などに、経営コンサルティングの依頼がバンバン集まる…ということになります。

 常識的に考えれば誰にも分かることなのですが、うっかり変な道に行きそうになるのは、「功名心」という名の浮ついた心と、「仕事における自分の軸」を定めていないことが最大の原因です。

 真に活躍するコンサルタントは、10年先、いやもっと先を見据えながら、現在の活動を一つ一つ積み重ねていきます。それはまるで石垣を積み上げるように、何重にも塗装を重ねるように、重層的に自らの仕事の強みが増していくように手を打っていきます。

 書籍に対しても、決して、「ヒットすれば…」といった短絡的な思考ではなく、「自分は何の本をだせなければならないか…」という、自らの長期的な戦略活動の中での打ち手として、主義主張をしっかり表明した出版を実現させていきます。

 大事なことは、売れる本がだせるかどうかは不確定でも、自分のコンサルティング上、何の本を出さなければならないか…は、これは戦略と意志の問題だということです。

 それは非常に緻密であり、我慢強さも必要なことではありますが、このことが早ければ数年から顕著に現れだし、5年、10年を経るとき、同業とは比べようもないほどの圧倒的な差をつけることになります。

 次は何が売れるか…、次は何をしようか…、あれにしようかコレにしようか…。何のコンサルタントなのかという軸が定まっていないと、いつまでたっても右往左往することになり、長期的な打ち手を進めることができません。

 あなたは、長期的な打ち手を練り上げて、一つ一つを進めていっていますか?

 

著:五藤万晶

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