がんばれコンサルタント! 第115話:コンサル起業後に、大きな差がついてしまう原因
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第115話:数年後に、大きな差がついてしまう原因
「ゴトウさん、これから、営業活動を本格的に実施するかどうか、周りの人に聞いているうちに悩んでしまって…」── 先日、ご相談にこられた、コンサルティングを体系化されたばかりの方から出た言葉です。
コンサルタントとして羽ばたくことを願って弊社の門を叩かれた方なのですが、準備も整い、いざその時が来てみたもののちょっと怖くなってきた…という話です。
例えるなら、準備はしたつもりだけれども、皆が乗っている船を後にして、イザ海に飛び込む…となると思わず尻込みしてしまう…という心境でしょうか。
「本当に大丈夫かな?」、「失敗したらどうしよう?」…という思いがでてきているところに、「溺れて死ぬよ、何も慌てる必要はないんじゃないの?」といった親切な? 周囲の声が聞こえてきて、気持ちがグラグラしてきた…という状況です。
コンサルタントとして、「本格的にスタートする」ということは、言葉では簡単でも現実的には本当に大変なことです。
よく、「士業の人や講師の人が、コンサルタントになるのは簡単でしょうけれど、私は今まで営業マンでしたから…」とか、「研修指導していた人が、コンサルタントを始めればスグでしょうけれど、自分は長年、店長していて畑違いなので…」といった言葉を聞くことがあります。
いわゆる、士業も講演家も、セミナー講師もビジネスタレントも、みんなコンサルタントと一緒くたに考えている発想です。これらのことについては何度もお伝えしているとおり、「似てまったく非なる職業」なのですが、自分では分かっているつもりでも、ついつい「外野からの声に混ざると、うっかり聞いてしまう」ということがあるので本当に注意が必要です。
世の中には、「さも本当そうな、しかも親切に間違ったことを吹き込んでくる人」というのがいます。そして最もやっかいなのは、間違ったことを吹き込んでくる張本人が、「自分は正しいことを言っている」と思いこんでいることです。
実際には、その道のプロでもなければ経験もなく、実は仕入れてきた情報をペラペラ話しているだけ…ということも珍しくありません。そもそも私に言わせれば、コンサルタントと称している人でも、個人客を対象にしている人と、法人対象で活動している人とは全く別モノです。
個人客を対象にしているコンサルタントとは、「タレント系コンサルタント」というべき存在で、ビジネスの形式で言えば、いわゆるビジネスタレントです。つまり、法人対象の本物のコンサルティングを実施していこうと考えている方々とは手法はまるで異なることになります。
このことを正しく理解もせずに「コンサルタントだから同じ」、はたまた、その他先生もたいして変わらないでしょう? 的に話をしてしまっている人がいますが、残念ながらビジネスの根本がまるでわかっていないと言わざるを得ません。収益の上げ方も強みの作り方もアピールのポイントもまるで違うからです。
この辺のことは、拙著「コンサルタントのための、キラーコンテンツで稼ぐ法」で詳しくお伝えしているので、ご参考にしていただきたいと思いますが、大事なことは、「自分は何をしたいのか、何をしなくてはならないのか?」ということを強く意識し、考えるということです。
冒頭でご質問されてきた方に、「○○さん、それでどうしたら良いと思われますか?」と伺ってみると、「いや、やらなくてはならないことは■■■と、△△△なんですよね…」とお答になられます。
興味深いのは、こうした反応は、決してこの方だけの特徴ではないということです。少なくとも私の知る、「一流を目指そうとされている方々」は、総じて自分がすべきことに対して、まるで「内なる声」というべき判断軸をお持ちになられています。
誰でも、「恐怖」にかられる時には冷静な判断が下せなくなります。追い詰められたときも同様です。平常な時には、簡単にまともな判断ができることも、そうではないときに「外野の声」が急に気になってきます。
「これからスタートする」、「大きく転換をはかる」、「本格展開をはじめる」…といった時、成功する保証などありません。「自分は例外だ。自分はうまくいく…」と思い込むことが大事だ…という人もいますが、そうした呪文を言わなければならない時点で平常心ではない、ということに気付かなければなりません。誰でも恐怖を感じるのが当たり前なのです。
重要なことは、「自分がまともな判断ができなくなる状況」に対して、信じれるものは何か…ということです。それこそが自らの「軸」であり、自分が目指すべき目標、そして「なすべき事」なのです。これらは「コンサルティングの体系化」によって築き上げることが可能です。
それらは「内なる声」になって現れてきます。その声に耳を傾けるとき、あなたがすべき事に対して、ビクビクしながらも一歩を踏み出すことにつながります。外野の声を聞いている限り、己の一歩を踏み出せないことを知っているからです。その結果は、数年後に圧倒的な差になって現われてきます。
あなたは、コンサルタントとしての軸を定めていますか? では、あなたが今すべきことは何ですか?
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