がんばれコンサルタント！ 第132話：願い事を実現させる秘策

第132話：願い事を実現させる秘策

　「なるほど、あの先生は成功するべくして成功されたんですね！」── 昨年末に開催した、ある一流コンサルタントの方の講演を聞かれた、メンバーの方のお言葉です。

　大御所の先生にお願いして、一流をめざすコンサルタントの仲間向けに、「私が何をやってきたのか…」といったテーマで特別講演をいただいたことに対するご感想です。

　実務的な内容で、さまざまな示唆に富む内容をお話いただいたのですが、やはり興味深かったのは、その活動量。「毎月、新しい人と何人会う」とか、「この○○のことを商品化して何月までに売り始める」とか、「○○のテーマで半年以内に本を出す」…など、数値で目標がしっかり設定されてたのです。

　ある種、似ているイメージで言えば、「営業マンの売上ノルマ」みたいなものです。当然、好き嫌いがあることですし、自営業で言えば、そういうのが嫌だから独立して自由になった…という人もいるくらいで、周囲の人で自らにノルマ的なことを課してビジネスを展開しているという人は少数派です。

 　ただ、もう一つ興味深いのは、「ノルマ的にやるだけやったら、その後は運に任せましょう」という、実にサッパリしているという点です。いわく、「いちいち気にしていてもしょうがない。やるだけやったんだから、後は運次第だし、ダメならまた他の方法をやればいいだけ」…と。

　多くの経営者の方々とも接してきましたが、こうした独特の思考回路については多くの共通点があり、簡単に言ってしまえば、「数値化してものすごく努力する」、「やるだけやって幸運を祈る」、「もしダメでもさっさと違う手を考える」…ということです。

　そして極めつけは、「うまくいくまでやり続ける」という点です。まあ、あきらめが悪い…という言い方もありますが、とにかく「しつこい」という点も共通していると言えます。

　こうしたことが、活動の標準サイクルに自然となっていると、当たり前ですが上手くいくことが増えてきます。傍から見れば、「それだけやれば、そりゃぁ上手くいくでしょう」という言葉もでてくるかもしれません。

　ただし、重要なことは、「上手く行くことが増える」ということです。

　他人と比較して、「あいつはあんなに努力しても、その割にはたいしたことない…」と、うそぶいてみたところで、コツコツやり続けていくその凄さには、本当の意味でマネできない怖さがあります。あんなにやってみっともない…と思うのは、努力ができない人に共通する思考回路です。

　やり続けて、登り続けて到達する人たちは、不思議なことに、「私は運が強い」とか、「私は、運が良かった！」と口にします。どれだけ努力しても、最後にそれが実るかどうかは運次第ということも知っているからです。

　「運次第の案件」が１つしかない人と、１０個ある人であれば、実る数に絶対的に違いがでてきます。１つしか案件がなければ、まさに「運が頼り」という状態になってしまいます。

　運が強くなるためには、数でカウントすることです。どれだけ上手くいったのか。またどれだけ自分は積み重ねたのか。

　単なるラッキーといった、フワッとしたものでビジネスや人生が解決するなら、これほど簡単なことはありません。

　自分がやるべきこと、夢としていることを手繰り寄せるには、具体的な行動の積み重ねと運を天に任せる…ということ以外にない、という現実を理解するとき、今年の目標を実現させる方法は、おのずと見えてくるのです。

　あなたは、今月何をしなくてはならないですか？
　そして、あなたは今月、何をしますか？

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