がんばれコンサルタント! 第430話:コンサルタントが押さえておくべき、飛躍を実現させるための重要視点

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「ゴトウさん、久しぶりに東京に行くんですが、ちょっとご相談に伺っていいですか?」── 西日本を本拠にされているコンサルタント仲間の方のお言葉です。

コロナ騒ぎになってから随分、忙しく活動をされていたとのことで、ようやく時間が取れるようになったので当社にちょっと足を伸ばして…とのこと。

コロナの影響は、コンサルタント業にとっても大きなものがある…といいますか、明確に差が現れたと言ったほうが現実に即しているかもしれません。

いわゆる「コンサルタント」と称していても、本当にコンサルタント商売をしているかどうかはわからないものです。実際のところで言えば、「単に肩書にコンサルタント」とつけているだけ…で、実際には講演講師やビジネスタレント、セミナーや研修のセンセイという人も多かったりします。

それをどうこう言うつもりはさらさらありません。自分の仕事を、少しでも優位に見せようとしたり、得な方向に持っていこうというのは、ビジネスマンであれば当然のことだからです。

問題は、数年経って振り返ったとき、商売的に大きな成長を自分自身で実感しているか、それとも…ということです。仮にも独立して仕事をしているのであれば、単に収入がちょっと増えた…という程度であれば、「独立は何のためにしたんですか?」という問いがあったときに、まともに答えられないという状態が起きかねません。

ビジネスにおいて「成長」とは、非常に大きな力であり、魅力の根源となるものです。成長なんて…とうそぶく人もいたりしますが、そんな人がかりそめにも「センセイ」なんてやっているとしたら、一体だれがその人にコンサルティングを依頼するのか…ということです。

達成するしないはともかくとして、会社でも、「我社は安定が第一で…」なんて言っているところに、若くて優秀な人はまず行かないでしょう。成長しない会社なんて、何の魅力も感じられないし、そこで仕事をしたり、自分の人生を託すなど、考えがたいことだからです。

要するに、成長なきところに魅力はなく、魅力がないところに人は寄ってこない…という、極めて当たり前の現実を、どうまっとうに受け止めるか…ということです。

コンサルタントであれば、コンサルタント業で商売繁盛、成長しているところは魅力があって依頼が集まることになりますし、そのことでますます善循環が起きるのです。

こうしたことを冷静に考えるとき、意図して変化や革新を引き起こす…ことの重要性に気づけるかどうかが重要になってきます。普段どおり、いつものようにいつものパターンでやっていては、結局は何も変わらないし変えられないからです。

普段の1割、2割、多かったりの程度であれば、よほどキャパシティが無い人ならともかく、「少し」の変化でこなせてしまうのが現実でしょう。特に少ないときなどには、特段考えもせずに、「ちょっと楽」程度に捉える人が大半に違いありません。

これが、2倍、3倍、はたまた10倍レベルで仕事が忙しかったり、逆に10分の1以下…になったりすれば、これは「大変!」と、誰もが自覚症状を持つに違いありません。

自分の仕事やビジネスに対して、振り返ったときに大きな変化や革新を実感するためには、普段どおりに近いことをどれだけやっていても「結局、たいして変わらない」ことになり、月日だけが過ぎ去ることになります。

だからこそ、意図して「驚くほど忙しい、驚くほどヒマ」というものを作り出す必要があるのです。

無茶苦茶に忙しいときに、「なぜ、この仕事をしているのか」、「本当に自分がやる必要があるのか」、「このまま何年もこの仕事を続けるのか」…といったことを自問自答することです。

一方で、意図してヒマを作り出して、考える時間を手に入れる。そこで「自分が本当にやるべきことは何か」、「それをやるためには何が本当に必要か」、「なぜ、それをやるのか」…といったことを自問自答する。

これらはビジネスを展開する上で、かけがえのない重要な要素です。これらを伴っていないビジネスは、判断基準が常に目の前の小銭に左右されることになります。根本が定まっていないからです。

当然、3年、5年、10年…の成長のために、何を行っていくのか…など、考えもつかず、そうした人の指導は目の前の施策に終止することになります。本人がじっくり考えたことがないだけに、ある意味、当然といえるでしょう。

再度申し上げますが、飛躍のきっかけを創り出すためにも、忙しいこともヒマも、意図して創り出すことです。それがビジネスを展開しようとしている者の特権であり、それをしない限り、「ずっと普段と変わらないレールのまま」ということです。

日常のままでは決してレールは変えられません。今の延長にしか行けないのです。自分だけの未開拓の地に素晴らしい大地に行くためには、レールを変える勇気が必要になります。あなたの大いなる飛躍のきっかけづくりを応援します。

著:五藤万晶

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