がんばれコンサルタント! 第503話:コンサルタントが押さえておくべき「知ってる星人」の末路

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「ゴトウさん、春先に鬼の10連休を入れましたよ…」── 先週、当社主催の勉強会にお越しになられていた親しいコンサルタント仲間の方のお言葉です。

春の行楽シーズンに10連休!  日程やりくりして南の島への旅行とか? 実にうらやましい~という話ですが、会議室に入ってこられてすぐ、こちらに寄ってこられながら、ちょっとニヤッとされながら言われた言葉です。

あっ、もしかして…と、すぐにピンとくるものがありましたので、「気合入っていますね~、がんばってくださいね!」と激励したのですが、当然ながらどこかに遊びにいく10連休とはちょっと違う話です。

そう、頭に鬼がついているだけあります。何の10連休…かと言えば、重要な仕事をするための日です。行楽シーズンとちょうど重なるタイミングですから、ちょっとした旅先でお仕事をされるのかもしれません。

ちなみに、この手の話をすると、「なんだそんなことか…」と言われる人が少なくありませんし、実際にそうやって流してしまうもったいない人が世の中、すごく多いのです。

なぜ、もったいないかと言えば、「知っていると言って、実際にはやっていない人が、この反応の典型だから」です。要は、「ハイハイ、予定を入れるってやつでしょ? 知ってるよ知ってる!」という人に限って、絶対がつくほど自分は重要事案の遂行ができていない…という話です。

理由は簡単です。もし遂行できているなら、こんな反応にならないからです。実際に重要事案の遂行に対して、真正面から対峙して突破してきたことがある方なら、これがいかに難しいことか、予定通り進まないか、よくご存じだからです。

当然、「ハイハイ、知ってる」なんていう軽々しい言葉は口にされません。何度も何度も予定より遅れ、苦しみ、それでも何とかしたい…ともがいてきたご経験があるからです。

重要なことは、この手前の段階でやめてしまっている人に限って、「知ってる知ってる星人」になっている…という話です。自分の未達成を真摯に受け止めることは極めてつらいことですので、その気持ちは分からない訳ではないのですが、どれだけ自分を慰めても未来が自然と拓けたり、都合のいいように変わることは1ミリもないのが現実です。

「知ってる星人」が幅を利かせてしまうのは、日々やることに追われているという理由がありますが、最大の問題は自分が重要視していることが、「理論・理屈 > 現実・実行」になっている点です。

もちろん、理論や理屈は重要です。しかし、これらはすべて、現実をより良きものに変えるための「道具」にしか過ぎません。ここを間違ったまま改めようとしない「知ってる星人」の末路は、「理論や理屈の習得に人生を浪費する」という、恐ろしいまでの本末転倒になるのです。

当然ながら、我々は日々やるべきことに埋め尽くされながら過ごしています。それらはほとんどの場合、待ったなしで次から次にやってきます。これを放っておけば次々に問題が起きてしまいます。だから、日々こなすしかありません。

一方で、自分の未来を変えていくような重要な事案や、未来をつくっていくための重要な事案…という「重要だが緊急性が低い」ものには、着手しなければと分かっていながらなかなか着手できない…というのは、まさに言われているとおりです。

しかし、この分かっている当たり前のことに対して、「ではどうすれば、実際に変えることができるか?」を真剣に考えるとき、多くの人が無意識にやりがちな、「テキパキと日常こなすべきことをやって時間をつくる」や、「壁にやるべきことを貼る」…といったことが、恐ろしいまでに無力かは、実際に変えたことがある人なら皆ご存じのことだと思います。どちらも未来への実際の着手ではなく、単に現状での掛け声に過ぎないからです。

再度申し上げますが、日々何かと忙しいことは間違いないのですが、それらをどれだけテキパキこなしても、未来が変わることは残念ながら絶対にありません。未来のための行動をしない限り未来は変わらないからです。

自分の未来をつくっていくために、どうしてもやらなければならないことは、自分で自分の未来に対して日程をとり、遂行するために必要な具体的な行動の予約をしない限り進むことはありません。

「時間が空いたら旅行に行こう!」とどれだけ言っていても、旅行には絶対に行けないのと一緒です。旅行の日程を押さえて、旅行先のホテルやエアーの手配をしない限り、南の島には決していくことはできないのです。

大事なことは、思い描いている「仕事がたくさん舞い込んで売れている状態…」というのは、まちがいなく「今より忙しいハズ」ということです。違いますか?

よほど妙なことを考えない限り、より充実して仕事をしている未来は、今より忙しくなっている…と考えるハズで、これを前提に考えるなら、「未来から考えれば今はヒマ」ということを意味します。もし未来のほうがヒマだと考える人がいるなら、逆に今は何もせずに時間が空いてヒマになる未来に行動すればいいでしょう。

未来より今の方が時間的に余裕がある…と考えるなら、今のうちに未来に予約し、実際に行動するための確定的な予定を入れるべきでしょう。忙しい未来をつくるために必要な予約だからです。

ちなみに、この鬼の10連休…をニヤっとしながらお話しされたコンサルタントの方は、周囲のコンサルタント仲間からも羨まれるほど、大活躍をされている方です。正直、滅茶苦茶…がつくほどお忙しい方です。

それだけ忙しい方が、何をしているのか…。ここに理論理屈ではなく、行動する人たちが何をやっているか…が凝縮していると言えるでしょう。

自分の未来に確定的な予約を入れる…。あなたは「知ってる星人」ではなく、「やってる星人」になっていますか?

著:五藤万晶

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