がんばれコンサルタント! 第543話:コンサルタントが必ず押さえておくべき「成長の原動力」

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「ゴトウさん、最近始まったクライアントさんなんですが、とにかく表情が変わってほっとしてますよ…」── ある企画の打ち合わせで、弊社の事務所にお越しいただいていたコンサルタント仲間の方のお言葉です。

コンサルタントご自身で開催しているセミナーに、遠路お越しになられた経営者の方だったそうですが、その時は衰退が続いている業界ということもあって、かなり浮かない顔をされていたとのこと。

いろいろお話しをされてご指導依頼になったそうですが、まず最初に考えてもらったのが業界から脱出しなければならない…ということ。

もちろん、簡単にできる話ではないことは当然で、社長さんからの抵抗も大きかったそうですが、このまま放っておけば、ズルズルと沼に沈んでいってしまうことをご説明し、そしてもう一点、お話しをすることでようやく決断されたというのです。

もう一点とはズバリ、「儲かりそうな新事業の話」で、この会社が長年やっていたことを活かして始めることができそう…というもの。

これはとても大切なことで、「長期的に微減が続く」というような、いわゆる少しずつ悪化していくという状況下にいると、「人は行動、決断するのが驚くほど鈍くなる」という傾向があるからです。

急激な変化であれば「やばい!」とスグに動こうとするのですが、なまじゆっくりとした変化だと、「まあ、いずれこの商売もダメになるけれど、今すぐではないから…」と、決断の先送りが繰り返し行われたりします。

傍から見れば、「いやもう、手遅れでは?」というレベルになっていても、毎年ほんの少しずつの悪化のため、「ゆでガエル現象」のように、そのまま煮あがってしまうような、完全にやっていけなくなるまでボーっと同じことを繰り返してしまうのです。

理由は単純です。「衰退状況に身を置いていると、思考力も一緒に衰退していってしまう」からです。周囲に活動的な人がおらず、「マイナスになるのが当たり前」と、考えることや行動する活力もみずから削いでいってしまうのです。

こうしたとき重要なことは、色々な手や考え方があることは百も承知ですが、「あっちに美味しい実がある」と目を向けさせる…。いわば空腹のときに美味しそうなものがあれば、食べようと動くという話です。

世の中、理論理屈や正義だけでは絶対に動きません。決算書的に正しくても、この仕事が正義…だと言われても、「やりたい」「報われたい」「豊かになりたい」…という想いがなければ継続的な努力をすることは不可能となります。活動していくときの、根本的な原動力だからです。

しかし、世の中でこうした行動を取る人は少数派です。多くの人は周囲を見回して多くの人と歩調を合わせようとします。むしろその歩調を乱す者を、「あいつはけしからん!」「ひどい奴だ」「裏切者」…などとなじったりします。

自分たちが正義で体制派だと思っているから出てくる言葉なのでしょう。さらにおかしいのは、これがジリ貧の環境だと、「自分たちを置いていきやがった」といった、ある種、意味不明の言葉もでてきたりします。

地方の過疎や縮小経済、斜陽産業、赤字で人手が足りない状況下、ほぼ高齢者しか残っていない会社、誰も引き受けたくないような仕事…。

止まっていて脱出できない状況というのを認識していいるからでしょう。そこからアイツは脱出していきやがった…。ズルいという、劣悪な感情と言えますが、そもそも論として、「置いていかれた」と思う最大の理由は、「自分が動いていないから」に他ならないのです。

さまざまにチャレンジして、行動して勝負している人で、「自分は置いていかれた」と思う人はまずいないでしょう。なにせ動き回っているんですから…。動いていないからこそ、言葉は悪いですが「演歌的な濡れ落ち葉のような悲哀」を口にしているのです。

一方で、多くの人が様子見の中、「おもしろそう」とか「おいしそう」「やってみたい」…という、どことなく元気がでてくることに動こうとするとき、そこには不思議とやる気と思考力、そして笑顔が生まれてきます。

人は誰でも、どうにかしてやろう!と思い始めると、自然と頭が回転し始め、目つきが変わり、自然と笑いがこみあがってきたりします。ああなったらいいな、こうなったらいいな…と考えているだけでも楽しいからです。

なにより、「あれこれ何とかしようと必死に考えていると、それと同時にマイナスのことを考えることはできない」のです。必死に動いて考え始めるとき、動かない連中に共通するマイナス的な思考は、まさに自然と雲散霧消していくのです。

重要なことは、いかにこの状況に関係者を引き入れるか…。その結果の果実は実に大きなものになります。困難に立ち向かうために動き、挑戦し、そして乗り越えたとき、人は本当の達成感を得られるからです。

思い返してみれば誰でも経験があるもので、小さなものでも、自分ががんばった結果得られたものは本当に嬉しかったはずです。それが仕事やビジネスとなれば、その喜びはひとしおでしょう。

逆にやっかいなのは、「失いたくない」という守りの感情だけが変にのこったりする場合で、こうなると、親からもらった会社や資産、仕事や給料…といったものは、少しずつ減っていたりしても、「現状維持」でなんとかしたい…と防御本能でますます動きを閉じていったりします。そして仲間をつくって抜け出るのを防ごうとしたりします。

いま、世の中を見回すと、こうした「現状維持」がそこかしこにはびこっているのが分かります。これはある意味大きなチャンスとも言えるでしょう。周りが「動こうとしない集団」のとき、自分が動けば確実に差をつけられるからです。

動くと楽しくなります。それは動いている人は動いている人を見つけて応援してくれるからです。現状維持で抜け出させないように足を引っ張る人たちと、まさに正反対です。

あなたはどちらを選びますか? あなたは、みずから動こうとしていっていますか? チャンスを自らつくり出していっていますか?

著:五藤万晶

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