がんばれコンサルタント! 第556話:コンサルタントが押さえるべき、馬鹿げた発想がおきる構造的理由

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「ゴトウさん、最近どうも意味不明な動画炎上が本当に多いですよね…」── 先日、定例で行っているコンサルタント仲間との集まりで、楽しく一杯やっていた時にでてきた話題の一つです。

意味不明な動画炎上…とはご想像のとおりの、テレビでもかなり報じられた大手飲食店チェーンでの悪質な悪ふざけ動画のことです。まともな大人からすれば、「気がふれた??」としか思えない動画投稿ですので、まさに意味不明です。

言うなれば、「犯罪者みずから悪事の証拠撮影をしておいて、それをバラまいている」訳です。しかも、東京だけでも60店、全国では630店以上ある大手チェーンに対して、あきらかに恣意的に行ったのですから、もはや理解不能レベルとしか言いようがありませんし、炎上して当然と言えるでしょう。

しかし、炎上の中にあって、興味深いことが見えてきます。「子供のやったことだから…」というものが典型例でしょう。

芸能人や著名な評論家、中には政治家などもまざって、「子供の未来を考えてあげるべき」「訴訟はやりすぎ」「社会をギスギスさせるな…」といった論調で、これまた火がついて別の訴訟まで起きそうになっていたり…。

世の中いろいろな意見があって当然ですし、様々な意見があるほうが健全と言えるでしょう。ただし、「そもそも、その考えがでてくる構造的な理由」というものに着眼しておくことは極めて重要です。意見や考えの大半は、構造に根差してでてくるものだからです。

例えば、「自由な発想、アイデアを出して…」と、社員に広く意見を求めてみたものの、期待するようなものがなかなか出てこない…と嘆いている社長さんの話は本当によく耳にします。

なかなか良いアイデアが出てこない理由をあげつらう人もいますが、そもそも論として、「お金を払って社員を雇って商売をしている立場」と、「会社に雇われて仕事や何かをしてお金をもらっている立場」では、まったく構造的な立場が違うことに気づく必要があります。

そんなこと当たり前でしょ!と思う人もいるでしょう。しかし、重要なことこは、構造の部分が違っていれば、よほど意識しない限り、もっと言えば「他人になり替わるくらいに意識しない限り、考え方は変わらない」のが現実なのです。

お客さんはとても大切…とは、働いている人なら誰でも分かっているつもりです。ですから接客や得意先の対応に気を使っているでしょう。しかし、目の前に社長が現れて、「これやってくれ」と言われたらすぐさまのレベルで優先順位を変えるかのごとく、それに動く人が世の大半です。

断っておきますが、揶揄するために申し上げている訳ではありません。理屈で分かっていることと、そうでないこととでは、得てして優先順位が変わってしまう…ということを申し上げているのです。

独立起業して商売を始めれば、お客さんがどれだけ大切な存在か、これはもう言うまでもなく「誰でも本能レベルで分かる」ことです。

コンサルタント業でも、クライアントに直接指導して、そのクライアントからフィーをいただくようになれば、そのクライアントの存在がいかに大切か、わざわざ言うまでもなく実感しているに違いありません。

一方で、同じような単語を使っていても、違うところからお金が入ってきている人たちがいます。動画配信サイトで再生回数が多い人たちは、直接視聴者からフィーを得ている訳ではなく、広告収入の形で金銭を得ています。

同様に、テレビに出ている人たちも、視聴者から直接フィーを得ている訳ではなく、出演料として金銭を得ています。その出演料の大元は様々なスポンサー企業の広告費だったりしますが、それはきっと、「理屈として理解はしている」に違いないでしょう。

もし、有権者が直接お金を払って政治家が生計を立てて仕事をする…ということであれば、考え方も発言も大きくかわるに違いありません。

また、助成金や公的なお金、本部や元締めといった直接お客さんからのおカネではないところに依存しているビジネス構造にあれば、よほど意識しない限り、「直接お金をこちらに渡してくれるところ」に対して、第一優先で物を考えるのが当然なのです。給与従事者がそうであるように…。

こうしたことを大前提に、「自分が魂を込めて築き上げてきたもの」、「お客様と一緒に育て上げてきたもの」、これらを明らかに壊そうとした人に対してどう考えるか…。あなたならどう考えますか?

奇しくも、他所からお金をもらって評論している人が、「子供のやったことだから許してやれ…」と言っていたのを攻撃されて、自分の仕事を傷つけられた途端に「訴訟する!!」と、驚くような手のひら返しをしていた人がいましたが、こうした例を見れば、構造が違う状態であれば、いかに他人の気持ちや脳みそで考えることが難しいことか…が分かるということです。

ひるがえって、自分のビジネスにおいても、クライアント先においても、いかに本来の「お客様商売の自然な思考」ができる状態にするか…。考えが浸透し、伝わるようにするためにはどうすればいいか…。そのために何を変えて、どう仕組み化していけばいいか…。

お客様と直接結びつき、提供した対価を直接得ていくとき、お客様のことで泣いたり一緒になって笑ったりするようになるでしょう。どこか他所からお金をいただいているのではなく、目の前のクライアント先からいただいているからです。そして、そのビジネスが大きくなればなるほど、その影響範囲も大きくなり、喜びも大きくなっていきます。

あなたが目指しているものは、心の底から喜びを味わえる仕事、商売、コンサルティングですか?

著:五藤万晶

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