がんばれコンサルタント！ 第559話：コンサルタントが押さえておくべき、独立して商売の主体者となって活動する大きなメリット

「ゴトウさん、独立してスタートすると本当に色々なことが実感として分かってくるものですね…」── ある催し物で一緒になったコンサルタント仲間の方と、終了後に一杯やっていたときにでてきたお言葉です。

会社を辞めてコンサルタントとしてやっていきたい！ と一昨年前の秋に東京セミナーにお越しになられ、その後、グループコンサルなどを受けられ、準備をしっかり行いながら、いよいよ活動を開始されている…という方。

独立した人あるある…ではないですが、「こういうこと起きますよ」、「こんなふうに自分がなるのでご注意を…」といったことが、最近になってやたらと「しみる」そうで、思わずお酒片手に、「聞いてはいたんですけどね～（笑）」と。

お金についても、独立すると「消えていく」とか「溶けていく」…といった言葉を耳にすることがありますが、まさにそれを体験しているとのことで、「分かっているはずなのに、思わずブルってしまう」ということが起きて、自分でも分かっていたつもりだったけど…がやっぱり起きたとのこと。

この手の話をしたとき、「あぁ、そうそう、よくわかりますよ、本当に怖いですよね…」といった反応が多いのですが、それはやはりご自分も実際に体験してからこそ…といったところでしょうか。

実際に経験していないと、理屈から言って「収入がなくなって出るものは出る」状態だけに、「そんなこと当たり前でしょう？」となって、「当たり前のこと話をして何がいいたいの？」みたいな訳の分からない会話にしかならなくなって…。

こうした、独立あるある…の不安要素というものがやっぱりあるだけに、「怖いな～」と思う人も多いかもしれませんが、一方で、あまり語られることもないことで、独立したからこそ…という良さの方も当然あります。

上手く回り始めた時のお金の面ももちろんそうですが、例えば「評価」に対することも、ビジネスの主体を握って展開できていれば、軸が一つとなり、意味不明なことで悩まされることなどなくなる…という、実に大きなメリットを享受することができます。

分かりやすく言えば、「お客様に商品やサービス、何かしらのものをご提供して、そのお客様からお代をいただく」という仕事をするとき、「お客様からいただいた高評価は、ビジネスにおいてまごうことなき評価」であり、完全に一致するということです。

そう、高評価の通りに頑張れば必ず芽が出て成功していく…という実にシンプルな話です。これも、「そんなの当たり前でしょう？」という声が聞こえてきそうですが、果たして現実はそのとおり単純か…という問題があります。

特にコンサルタント業の場合、「目の前にいる教えている人からの評価と、お代を払ってくれる人が違っている」というような場合、評価どおりになるとは限らないということが起きます。

これは丁度、サラリーマンのときに、「お客様からの評価が高くても、社内政治や何か上からの圧力などによって評価が低くなったり時には左遷されたり…ということが起きたりするのと似ています。

自分はちゃんとお客様のために仕事をして、そして喜んでもらって成績も上げているのに…。なぜか正しく評価されない、という何とも言いようのない悲しい目に逢ったことがある人も少なくないでしょう。

特にコンサルタントを目指そうとする方には、こうした「納得がいかない…」という想いをされてきた方、少なくとも当社の門を叩いてお越しになられた方の中には数多くいらっしゃいます。

一方で、お客様からの評価は今一つなのに、上司から可愛がられたり上手にゴマをすって出世していくような人もいたりします。ずる賢く世渡り上手というべき輩ですが、この手の人がたくさんいると「上司の顔色に合わせて仕事をする」人ばかりになり、結果、お客様は二の次となり、やがて会社は衰退していくことになります。

何か活動を展開していく上で、ズレが無いのとズレが有るのとで、どちらがやりやすいか、得するか…？ このことを冷静に考えるとき、一人ビジネスという最小限のエネルギ―しかない商売であればあるほど、より効率よく得しやすい状態でビジネス展開をしたほうがいい…ということは、それこそ中学生でも分かる話ということです。

誰かの顔色をみるのではなく、正しくお客様の顔を見て、そしてしっかりお仕事をして評価をいただける努力をしていく。そこにズレがなければ必ずビジネスは上向いていくことは間違いありません。なぜならやるべき軸が一本で一致しているからに他ならないからです。

このしっかりとした展開を実現させていくために、あなたは自分の知識やノウハウなどを、しっかり体系化させてコンサルティング商品として提供できるようにしていますか？ お客様からお代と喜びを頂ける準備はできていますか？