がんばれコンサルタント! 第572話:コンサルタントが押さえておくべき、キッカケと結果の関係性

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「ゴトウさん、クライアント向けに行ったことがいい感じなので、今後増やしていこうと思っているんですが…」── コンサルタントとして10年以上ご活躍されているお仲間から、先日ご相談いただいたときのお言葉です。

なんでも、既存のクライアントさんに対してフォロー的なことをあまり行ってこなかったので、ご挨拶を兼ねて訪問してみた結果、とても喜ばれた上に仕事にもなった…というお話です。

仕事になった…となれば、嬉しいだけでなく、「もっと増やしたい」と思うのは誰でも当然のことに違いありません。しかし、もっと増やしたいと思案するも、そんなに時間をつくり出せないというジレンマが…。。。

似たような?というと、直接似ている訳ではないため分かりにくかもしれませんが、ご商売を3年、5年、10年と続けていると、「何かの機会にお会いしたら、それによって仕事になった」ということは、多くの人がご経験されていると思います。

仕事になったのだから、「何とか再現できないか?」と考えるのも人情で、そこで考えることは「同じようにもう一度やってみる」ということだったりします。

もちろん、「同じことをやれば、同じことを再現できる」という可能性は高いハズです。実際、お仲間のコンサルタントの方も「再現できている」とのことで、だからこそそれを行っていたというのです。

問題は、その再現のために費やす時間や労力が、現在行っているビジネスにおいて見合うのか?ということです。いくら仕事になるといっても、膨大な労力をかけて…となれば、むしろマイナスになりかねないからです。

そんなことは当たり前だし、ビジネスの常識でしょう…と思われる方も多いかもしれませんが、実際に商売を始めた人であれば、そんなこと言ってられないし、何でもやって仕事を獲得しないことには始まらない…というご経験をされた方も多いと思います。

このため、独立起業したての頃であれば、そもそもヒマというと語弊があるかもしれませんが、実際、一件の仕事を獲得するために全力を注いで、なんとかその一件を少しずつ増やしていくために日夜思案しているというのが、偽らざる現実でしょう。

しかし、その苦しいときを何とか越えてくると、少しずつ楽になってくると同時に、「忙しさ以上に、急速に時間が無くなっていく」ということが起きます。

本来、仕事が増えていくのと時間が無くなっていくこととは、比例しているハズ…なのですが、現実には比例することはまずありません。想像以上に時間が費やされるということが起き、まさに急速に時間が無くなっていくということが起きるのです。

なぜ、時間が急速に無くなっていくのか…。理由は単純です。「ビジネス全体を仕組みで回す状態にできていない」からです。もっとハッキリ言えば、個別思案や個別対応になっている部分が多いため、無駄に考えて無駄に動かなければならないことが加速度的に増えてしまっている、というのが理由です。

仕事ですから、「考えて動く」というのは当たり前でしょう。しかし、「毎回、さながら初めて行く旅行計画を立てて行動する」というようなことが起きれば、ビジネスの効率を上げることが困難になります。

しかも、人間の思考力は思っている以上に疲弊しやすく、一日の間で人によっては40分、長くても3時間くらいという話もあるほどに、まともに冴えて使える時間はごく僅かだったりします。

これを越えて集中したり考える必要がでてきたとき、自分が思っている「やれている感」とは裏腹に、効率が悪くなって時間の浪費が始まる訳です。これが急速に時間が無くなっていく正体です。

重要なことは、「純粋に思考したり動かなければならない仕事」と「仕組みで回せばいい仕事」とに振り分けられるか…ということです。そして、ビジネスの成長を真剣に考えるとき、「仕組みで回す仕事をどこまで増やせるか」こそ、肝になってくる訳です。

実際、「仕組みで回せばいい仕事」というのは想像以上に多いのですが、起業当初に「なりふりかまわず何でも…」とやってかた中で、いつしかこうした仕事の選別と仕組み構築という重要な実務に、手を打つのが抜けていたり、明らかに遅れてしまっていたり、そもそも気が付いていなかったり…といったことが起きがちなのです。

本質的なことで言えば、「同じことをやれば再現できる」ということは、合っているようで必ずしも正解でなかったりします。結果を得るためには違う方法でも再現できたりするからです。

この現実を考えるとき、「思考や労力をほとんど伴うことなく再現できる仕組みづくり」こそビジネスにおいて重要ということが分かります。

コンサルタント業で言えば、コンサルティングの体系化によって指導内容を確立し、高い成果をあげやすい方法で展開することに加え、顧客開拓や既存のお客様に対して一定の働きかけを、半ば自動的にできる仕組みをつくる…ということです。

これらを構築していくには、自分のビジネスの全体像を把握してそれに適した仕組みをつくっていくことが必須です。似たように見える他のコンサルタントの真似をしても、お客様層も違えば自分の持ち味なども全然違うため、仕組みが上手く回っていかないことも多々あるからです。

こうしたことは、自分のビジネスを成長させていく過程で壁となって現れてきますが、キッカケと結果の関係性を理解していないと見逃してしまいがちです。壁にいかに気づくか、そしてまっとうに向き合うか、しっかり仕組みづくりに取り組んでいくか…。その後が大きく変わっていくことは言うまでもないでしょう。

職人技で時間が無い…ともがき続けながらいつしか沈んでいくのか、壁にあたるたびに革新してビジネスのステージを上げていくのか…。

あなたは自分のビジネスのステージを上げるための手を打っていっていますか?

著:五藤万晶

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