がんばれコンサルタント! 第637号:生成AIがコンサルタント商売に与える影響と考えておくべきこと

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「ゴトウさん、あまり大きな声では言えないんですけれど出来ちゃったんですよ…」── 滅多に行けなそうなメンバー制のレストランで、4年ほど前からお越しになっている親しいコンサルタント仲間と、楽しく一杯やりながら話をしていたときに出てきたお言葉です。

一体何が「出来ちゃった」のかと言えば、あまり詳しくは申し上げられないのですが、話題の生成AIを使ってご自身のビジネス上、非常に重要な作業が大幅に時間短縮できた…というのです。

どれくらい短縮できたのかと言えば、なんと9割減というから驚きです。「これまで丸1日かかっていた作業が、1時間もかからずに終わるようになった」というインパクトです。1か月レベルが2~3日になる訳ですから、もはや革命?という話です。

これまで時間を費やさざるを得なかったことに対して、思い切り作業時間を減らせる訳で、空いた時間で新たな戦略を練ったり、クライアントとのコミュニケーションを深めたり、営業や販促を考えたり…と、より創造的な活動に時間を振り向けることができるのです。

一方で、この驚異的な道具は、同時に重要な問題も突きつけたことがハッキリしたと言えます。むしろ我々コンサルタントはそこに注視すべきと言えるでしょう。それは、「使える者」と「使えない者」の差が大きく開くということです。

そう、当たり前のように聞こえると思います。実際、最近ではよく「生成AIを使わない者は置いていかれる…」的な論調が、SNSなどを筆頭に盛んに飛び交っています。

しかし、あえてもう一度言いますが、「使える者」と「使えない者」であって、決して、「使う者」と「使わない者」ではありません。

あくまでも「使える者」と「使えない者」の違いです。使う使わない論で言うなら、使う人を雇うなり外注で使えばいいだけだからです。自分がライセンスを持っていなくても、ライセンスを持っている人を雇えばビジネスはできる、というのと同じ話です。

重要なことは、生成AIを使ってビジネス的な真の恩恵を受けるためには、前提条件があるということです。それは、「ビジネスの土台」があるかどうか…です。

端的に言えば、自分のビジネスを持っていて、商品やサービスを生み出し、何かの発信や分析や販売促進…などを行う土台がなければ、生成AIがあっても「決められた枠の中の便利な作業ツール」にしか残念ながら使えないのです。

例えば、何かの団体に属しているとか勤め人の状態であれば、生成AIの使用用途も極めて限られてきますし、そもそも、せっかくの生成AIも単なる返答サンプル程度にしか使えなかったりします。

大手企業で生成AIを用いて、「顧客への返答に使って…」「応酬話法の訓練に…」などと喧伝されたりしていますが、これなどは、そもそも「返答文例」などがあれば大方済む話です。本来の生成AIの能力からすれば、それこそ10分の1、いや100分の1も使っていない…かもしれないレベルです。

確かに恐るべき可能性を持ったツールに違いありませんが、こと「ビジネス」として考えるとき、ツールそのものを使うか使わないか…などよりも、「ビジネスの土台があるかどうか?」こそ重要事であり、語弊を恐れずに申し上げれば、作業者の立場であれば「便利で楽ができるが、自分も要らなくなるのと等価交換」かもしれない…ということです。雇う側からすれば、便利なツールと作業者を天秤にかけても不思議ではないからです。

当たり前ですが、生成AIは、「入力」が無い限り何も生み出すことはできません。だからこそ、自分のビジネス成長のための「入力」が絶対に必要なのです。これを自由闊達に考えられる人とは、すなわちビジネスの主体者であり、使える者な訳です。

生成AIが、あなたのビジネスを加速させる強力なツールとなるか、はたまた、自分自身の存在価値を奪う脅威の対象になるのか…。

ちなみに、生成AI自体に、「生成AIがコンサルタント商売に与える影響」について、訊いたらなんと答えたかと言えば、

「生成AIは、コンサルタントの業務効率を大幅に向上させ、より高度なサービス提供を可能にする一方で、コンサルタント自身の専門性や独自性が問われる時代をもたらすでしょう。」

この返答を読むとき、大いにチャンスがあると思うかどうか…は、まさに自分のコンサルティングが体系化され、商売の土台がしっかり組みあがっているかどうかにかかってくると言えます。

生成AIは、コンサルタントにとって、まさに諸刃の剣、いやリトマス試験紙と言ったほうがいいかもしれません。あなたは、生成AIを大いに活用できるコンサルタントビジネスの土台を築いていっていますか?

著:五藤万晶

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