がんばれコンサルタント! 第387話:コンサルタントが押さえておくべき「イベント」の意義

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「ゴトウさん、先日クライアント企業から記念行事を考えているので、手伝ってほしいと言われたんですが…」── ある集まりにて、親しいコンサルタント仲間と談笑していたときの話です。

なんでも、いわゆる創業年十周年記念という催し物を開きたいとのことで、何かそのアイデアがほしいといった、ある意味よくある話です。

ただ、困ったことに…と言いますか、クライアント企業の社長さんに「どういった趣旨で開きますか?」と伺っても、「誰かウケる人を呼べれば…」といった、いまひとつの返事しか返ってこなくてどうしたものかというのです。

あぁマズイパターンかも…と思って、すかさず「後継の社長さんですか?」と聞いてみるとピンポーン! 先代の創業社長から、数年前に引き継いで社長になって、タイミング的に周年を迎えるのだとか。

キリのいい「○○周年」のため、周囲からも時々聞かれるそうで、後継社長的にも表に出るいい機会なだけに、記念行事を開催する運びになっていっているとのこと。ただ、これまでこうした催し物的なものは開いたことがなく、何をすればいいのやら…で困っているというのです。

やはり…と言わざるをえません。典型的にマズイパターンです。何かと言えば、「何のためにやるのか?」を決めずに、「何をするのか?」を考えようとしている点です。

極めて単純なことです。何事も「何のために」が抜けていると、本末転倒になってしまいます。そんな大げさな…と言う人もいるでしょう。しかし、プライベートの話ならともかく、ビジネスにおいては、一歩間違えば「大失点」になってしまうことも珍しくないのです。

記念行事でも、「取引先への感謝」が目的であれば、ご招待して「日ごろのご厚情に厚く御礼…」という考えにより、催し物の内容もそれに即したものを考えるのが当然でしょう。

社長就任や初お披露目が目的であれば、その効果を最大限にひきあげるために、ショー的な要素も含めながら、印象を高めることを狙ったりします。

周年行事だけではありません。新事業や新商品の発表会、「○○達成記念」、もっと言えば忘年会や新年会一つでも、「何のために」が抜け落ちてしまうと、「催し物の体裁を保つ」ために何かをやる…という、まさに本末転倒のことが実際に起き始めます。

重要なことは、「何のためには、催し物のリーダーが決定していなければならない」という点です。あまりにシンプルなことですが、担当者に任せたり、持ち回りになったり、引継ぎが行われたり…しているうちに、いつの間にか「開くことが目的」に変わってしまったりするから怖いのです。

日本の会社の伝統行事的なものの中には、忘年会や社員旅行、運動会…といったものがありましたが、時代背景的なこともあって、縮小傾向にあります。「いまどき古い」とか、「強制参加はおかしい」、「業務にさしつかえる」…といった意見もでるほどです。

果たしてそうでしょうか? 先日、40代半ばの業績躍進中の社長さんとお話をしていましたが、2年に一回社員全員で旅行に行っているとのこと。趣旨も明確ですし、当然のごとく、社員の方々にその趣旨を伝えているそうですが、皆大喜びで参加しているそうです。

一方で、ある会社では「忘年会がなくなった」と聞きました。思わず「えっ?」と聞き返したほどですが、企画がウリだったその会社では、「新人の企画訓練の一環」として忘年会を開催。このため担当は新人と決まっていたそうです。

しかし、この目的を忘れた? 引継がれなかった? 総務部門が適当に担当者を指名し、いつしか持ち回り制に変わってしまったために、「忙しいときの面倒な仕事」となってしまったそうです。その結果、「年明けに宴会すれば、それでいいでしょう」とあえなく忘年会がなくなったというのです。

たかが忘年会…。いえ、大切な、新人の企画訓練の場が一つ消えたのです。一事が万事で表面のことしか見ていない人は、超がつくほどパーツ的なことで判断し、損得や権利で物事を言おうとします。

しかし、少し冷静に考えれば、新商品や新サービス、商売、ビジネス…というものは、すべて「コト起こし」であり、「企画」であり、「催し」の連続であることはいまさら言うまでもないことです。

これに気づけない人とは、要するに「肩書きや役職だけの人」「事実上、指示命令だけ受けている人」だったり「部分しか見えない人」と、自ら証明している人ということです。まさか、社長やコンサルタントがこうだったら…ということです。

何か会一つでも、「目的」が定まると、自ずと内容も収斂されていきます。効果も高まります。ここに、コンサルティングの本当の価値が宿るのです。

再度申し上げますが、何か淡々といつもと同じ事をこなしていれば、どこかからか声がかかって仕事になって収入が増えて…ということは絶対にありません。成功していっている人や企業は、目的をしっかり見据えて新しいコトを絶えず起こしていっています。

あなたは、自分のビジネスのために、新しいコトを起こしていっていますか?

 

著:五藤万晶

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