がんばれコンサルタント! 第127話:コンサルタントの顔が持つ意味

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第127話:コンサルタントの顔が持つ意味

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 「ゴトウさん、ホームページや名刺に使う写真というのは、皆さんどういうふうにしているんですか?」── 先日、弊社にご相談にお越しになられていた方からのご質問です。

 研修講師として10年近く活動をされていた方でしたが、「このままでは、何かが違う…」との思いで弊社にお越しになられた方です。これまでのご経験やノウハウを、独自のコンサルティングとして体系化させ、これからコンサルタントとして本格活動を開始させていく…というタイミングでのご質問です。

 弊社では、お越しになられた方々に対して、ウェブサイトやパンフレット類のご用意も指導していますが、その一貫として「コンサルタントとしての写真」の撮影もご紹介しています。

 一般的な「格好いい写真」とか、「奇麗にかわいく…」といった写真ではまったく意味がないからで、しかも他の業界や他の仕事の人に見える写真でも意味がありません。あくまでもコンサルタント業としての写真が必要なので、そういった写真を確実に撮ってもらえるプロをご紹介しています。

 特に、これからコンサルタント業を開始…という方の場合、ウェブサイトはじめ名刺やパンフレットに使う写真は重要で、これがないとウェブサイトなどは体裁をなさない…ということになってしまいます。ですからカメラマンをご紹介しているのですが、いつも皆さんにお伝えしていることは、「できるだけ毎年、撮るようにしてください」ということです。

 決して、カメラマンの売上を考えての発言ではありませんし、弊社はあらゆるご紹介に関して、「一円もバックマージンを貰わない」ことを掲げておりますので、皆さんに無理にお薦めする理由はありません。

 それでも、できるだけ毎年撮影したほうがいいですよ…とお伝えしているのは、「真剣に活動しているコンサルタントは、3年で別人のように変わる」からです。「顔が変わる」といった方が分かりやすいかもしれません。顔に深さや円熟味が加わり、いわゆる「味のある顔」になっていきます。

 深さや円熟…といったものは、年齢と共に増してくると一般的には思われがちです。確かに年齢とともにある程度、深みが増してくることは間違いない事実ですが、何とも言えない安心感や人間としての強さ、深さ、重厚感…といったものは、必ずしも加齢によっては得られないのが事実です。

 この円熟による「人間が変わる」というのは、責任、真剣な仕事、生き方、考え方、経験…を通して培われるものであり、楽で責任のあまりない、表面的な生き方…の人と比べると、数年で驚くほどの違いになる…ということなのです。

 この違いがもっとも端的に表れるのが「顔」であり、「写真」なのです。

 ある、講演講師をしていた方が、3年前にコンサルタントになるために自身のノウハウを体系化させ、苦労しながらクライアントを獲得し、そして事業発展のために必死でもがいています。まだまだコンサルタントとしては駆け出しですから、ご苦労も多いのが実情でしょう。

 しかし、このコンサルタントの方は、「コンサルタントになって本当に良かったです。嬉しくてたまりません!」と目を輝かせながら、クライアント先を走りまわっています。

 この方の現在の写真は、3年前の駆け出しの頃とは、まるで別人のようです。経営者とひざ詰めで話し合い、企業に新しい風を吹き込み、業績を変えていく…。自分の指示ひとつで、大きな影響を与える一方、取り返しのつかないことになりかねない、本当に重い責任と常に隣り合わせなのが、コンサルタントの仕事なのです。

 この、重く大変な、しかし一方で充実して痺れるような仕事…、これが人物をたくましく、そして鍛えていってくれるのです。

 お金を持てば、服装は変えることができます。しかし、本物の顔というのは、決してお金では買うことができません。

 「40過ぎたら、自分の顔に責任をもて」とは、かのリンカーンの言葉ですが、本物の顔になっていくかどうかは、まさに自分の生き様の現われ…ということなのです。

 苦労をされながらも、多くの社員を束ねて事業の成長発展に心血を注がれてこられた経営者の方々は、普通の格好をしていても、お顔を見ただけで、同年代の他の方々とは違いが一目瞭然なのは、これらは決して偶然などではありません。

 コンサルタントとして、この本物の経営者とワクワクするような仕事をご一緒することを願うなら…。自分を鍛えて、「本物の顔」に近づくことこそ、クライアントに安心感を与え、新たな活躍の場を提供いただける切符となっていくのです。

 お金はそれなりに得ていても、60歳を過ぎて薄っぺらい顔になっているとしたら…。 みずからの生きざま、仕事への姿勢や深さ…、その確認のためにも、毎年の撮影をお薦めしているのです。

 あなたは、去年の自分と比べてどう写っていますか?

 

著:五藤万晶

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