がんばれコンサルタント！第168話：一生懸命に働いても、何も変わらない人の理由

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先日、弊社にお越しなられた方々と一緒に、楽しく食事をしていたときのことです。話題が、「コンサルタントとしての今後の展開…」というようなことになり、大いに盛り上がりまして…。

話題の中心はもっぱら、「自分の活躍のステージをどう上げていくか…」ということで、コンサルティングの精度をあげていく…とか、体系的に本を出版していく…とか、必要となる団体を設立する…など、元気になりそうな？ものばかり。

もちろん、お酒の席での話ですから、元気が出て楽しそうな話題になって、ある意味当然なのですが、同じお酒と話題でも、似ているようで大きく違うケースも結構あります。

２ヶ月ほど前、ある集まりに伺ったのですが、そこでの話はまさに、似ているようで大きく違うケースそのものでした。

元気そうな話題で「盛り上がっている風」なのですが、話の中身は、「今度、自分が会を開くので、来てほしい」、「こんなサービスを始めたから利用してほしい」、「この前、こんなことを始めたんだけど、すごいでしょ？」…と、極めて「自己中心的な積極性」を振りかざしている人が余りにも多いのです。

聞けば、「積極的な行動が大事でしょう！」と、何を当たり前のことを聞くの？といった感じの返答でしたが、ついでに、「ちなみに、３年後とか５年後に向けて、どんな戦略を考えてらっしゃるんですか？」と聞いてみると、判で押したような答えが返ってきます。

それは、「いま一生懸命にやっているから、その時（３年後）になったら、またその時に考えますよ」…と。

我武者羅（がむしゃら）スタイルとでも言うべき、一生懸命な方なのは分かります。しかし、「何のために」、「どういう風にしていくために」…という部分が定まらずして、ただ一生懸命に…ということを行ったとしても、本人が望んでいたとおりには、残念ながらなる訳がありません。

理由は言うまでもないでしょう。「力一杯、がんばる」といっても、何をどう使ってどう行うのかが…が決まらない限り、永遠に空回りだからです。早い話、目的があって勉強しなければ、自分の仕事や人生のプラスになることはなく、単なる「雑学王」や「物知りな人」で終わるだけです。

「そんな当たり前のこと！」という声が返ってきそうですが、実際問題、現状のままを続けていると、その後どうなるかも考えずに、眼の前のおカネを得ることに終始しているとしたら、その後が無いことくらいは誰でも分かりそうなものです。

独立起業は瞬間的なものですが、ビジネス展開とは長期にわたる活動です。高収入のバイトを見つけて、一時金を得るのは瞬間的に喜ばしいことですが、それをいつまでも続けていくのですか？ということです。

もちろん、お金がなければ生活できませんので、奇麗ごとを言うつもりは毛頭ありません。お金が底をつけば、確実に廃業です。だからこそ我武者羅にがんばらなければ食べていくことも決してやさしくはありません。

しかし、同じ一生懸命に生きるのであれば、全エネルギーの何割かでも、数年後のために戦略的に割いて手を打っていかなければ、いつまでも根本的なステージが上がることはなく、ただ単に「今年は増えた、減った」といったレベルで、カラカラと回し車を回し続けるだけ…ということも、これまた事実なのです。

自分の人生を本当に活かす道を歩もうとする時、重要なことは、その仕事は自分がつくりだしたものなのか、それとも誰かが用意したものなのか…。

あなたは、自分がつくりだす仕事で、大いなる活躍をするための布石を、確実に打っていっていますか？

著：五藤万晶

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