がんばれコンサルタント! 第177話:3年後の成功を決定づける一番大事なこと

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「ゴトウさん、来年行おうと思っていることがあるのですが、ちょっと見てもらえませんか?」── 昨年より弊社にお越しになられている、いま伸び盛りのコンサルタントの方からのご相談です。

コンサルタント起業して約10年。来年は記念すべき10周年を迎えるにあたり、自分としても一つの大きな節目として、しっかり準備をしたい…とのこと。伺えばいくつか実施予定候補の中には書籍出版の話も…。

職業柄、周囲には書籍を出したことがある、いわゆる「著者」の知人は本当にたくさん存じ上げています。それこそ著者自体は全然珍しくないという、ちょっと変わった環境にいるのですが、冷静に考えれば、世の中的には100人に1人もいないはず…というのが本を出したことがある人。

どうやったら出せるのか…から始まり、どうすれば売れるのか…、出版社はどうすればいいのか、ベストセラーは出せるのか…などなど、本にまつわるご質問は、驚くほど多くいただきます。誰もが、本をだしてみたい…ということの表れだと思います。

こういう状況から一つ言えることは、「気をつけてください…」ということなのですが、一方で、稀に「ゴトウさん、どういう本を出していけばいいと思われますか?」といった、一見とらえどころのないご質問をいただくことがあります。

こうしたご質問をいただくとき、お話の流れやご本人の表情を拝見しながら、ゆっくりご質問にお答えするようにしています。答えが職業によって変わってくるからです。

弊社の場合、コンサルタントの方々を対象としたアドバイス機関ですから、「ベストセラーを出さないように…」とお答えしています。

こうお答えすると、大抵、不思議そうな顔が返ってくるのですが、理由は実に単純です。コンサルタントが本を出す理由は「有名になるため」でもなければ、「本がたくさん売れて自慢する」ためでもありません。もっと言えば、「本がたくさん売れるため」でもありません。クライアント企業に見つけてもらう、ただひたすらこの一点のために出すのです。

このことが分かっていなければ、そもそも出版する意味を理解していない、と言わざるを得ません。さらにキケンなことは、3ヶ月で○万部行った! とはしゃいでいる人もいますが、「あなたのクライアント候補や企業が、○万人や○万社もいてコンサルティング依頼してくるのですか?」ということです。要するに、何社契約になったのですか?ということです。

重要なことは、コンサルティング依頼に結びつく出版でなければ、その本は単に自己満足や、場合によっては関係した業者やブローカーを儲けさせるだけです。出版に関しては少なくとも「10年戦略」を最小単位として考え、確実に契約がとれる出版をじっくり練っていくことです。

立場によって出版の意味はことなります。だからこそ申し上げました。ごちゃ混ぜにしていては何の意味もありません。だからこその問いです。「あなたは、どいういう立場で、本を出そうとしているのですか?」…。

こうした当たり前の前提に立つとき、「本を出せば売れるようになる」という言葉には、疑って掛からなければならないことが分かります。少なくとも強く長く活躍を考えるコンサルタントの場合は要注意です。

実績のない人が、半ば嘘でうめつくしたような薄っぺらい本を出して、これで売れるようになる…と、期待する人がいますが、他の職業ならいざしらず、残念ながらコンサルタントの世界はそれほど甘くはありません。

見た目だけは似ていると、葡萄を植えても、たった一年では素晴らしいワインなど、絶対にできません。自分が行うコンサルティングの論理体系を、言葉でしっかり書くということは、ブログやエッセイを書くようなレベルとは、まるで違うのです。

自分がやってきたこと、実際にクライアントを指導して成果が出たこと、そうしたことを踏まえてさらに体系化できているからこそ、10年もつコンサルタントとしての書籍をこの世に放つことができます。

数年に一冊、また数年に一冊。コツコツ自らのコンサルティングの集大成とも言える内容を世に問うことで、少しずつですが、確実に自らのコンサルティングの石垣を築いていくことができます。チラシを撒いたら、後は何とかなる…という発想とはまるで違うのです。

一つ世に問うのに、何年も何年もかかるため、とても苦しく難渋をともなうことが多いものです。ですが、数年後、10年後のために今を積み立てていく人には、必ず大きな果実が約束されています。それは、そんな苦しいことをする人が、まずいないからです。

あなたは、石垣を積んでいっていますか?
 勝負のために、力をためていっていますか?

 

著:五藤万晶

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