がんばれコンサルタント! 第191話:目標を達成するために、絶対に必要な思考軸

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「ゴトウさん、コンサルタントとして活動を始めているのですが、なかなかお声がかからなくて困っていまして…」── 昨年、コンサルタントを始めたという方からいただいたご相談の際のお言葉です。

どんなビジネスでもそうですが、スタート時には手探り状態の時が多いだけに、上手くいかないときには悩んでしまうもの…。

ただ、コンサルタント業で悩みが深いのは、拙著『コンサルタントのための、キラーコンテンツで稼ぐ法』でもお伝えしているのですが、知らず知らずのうちに、「似て非なる職業」の人に惑わされてしまうという理由があります。

いわゆる士業や講演講師、セミナー講師、ビジネスタレント…などがその代表例ですが、一見似ている仕事に見えるだけに、ついつい見よう見真似で、似たようなことをしてしまって、どんどん深みにハマッていってしまう…というパターンです。

さらにタチが悪いのは、本人の勘違いにとどまらず、周囲のよく分かっていない人まで「あなたはこうするべきだ!」と、頼んでもいないのに「ご親切なアドバイス」を一方的にしてくれたりすることです。

面白いのは、実は、こういう意味不明なおせっかいな人に限って、自分の仕事がうまく行っていなかったりすることです。他人の世話焼きして気を紛らわしているのが実態なのですが、ご本人はこれを「死んでも認めない」ところにやっかいさがある訳です。

冷静に考えてみて、自分の仕事が順調でやるべきことが沢山あって、お客さんからも次々に声がかかっているとしたら、あなたはどうしますか? ということです。少なくとも、「他人のお世話に喜んで時間を割く」と言った人は、一人も知らないのですが…。

重要なことは、自らのビジネスの本質を正しく理解していないと、見た目の近さや思いこみレベルで仕事のやり方を真似ると、ほぼ間違いなく大苦戦する、ということです。やっていく方法がまるで違うからです。

つまり、どれだけ都合のいい言い訳を思いついてみたところで、講師業や講演業、ビジネスタレント…のやり方を行っている限り、コンサルタント業として日の目を見ることはありません。もしあなたが、真のコンサルタントを目指しているとしたら、これは致命的と言わざるを得ません。

進むべき方向性が根本的に違うのですから、到達点が変わることは、誰にも分かることです。

一方でもう一つ、極めて大事な「悩み」があります。それは、目標に対してなかなか達成しない現実に、どうするのか…という悩みです。

なすべきことを書き出し、目標に向かって努力を行う…。ここまでは「誰でもできること」です。例えば、セミナー開催でも、個別相談でも、出版でも、名刺配りでも、SNSでも、コラムの執筆でも…、言葉はたいへん悪いですが、「やるぞー!」と声をあげて始めるのは、誰でもできる…ということです。

ただし、これだけで繁盛するとしたら、お店をつくって、商品を仕入れて、ちゃんと並べさえすれば、お店は繁盛する…とマジメに言うようなものです。

サラリーマンやスタッフが、担当責任として数値化された実行目標に対して行動する…という話と、「商売で実際に繁盛を実現する…」ということとは、まるで違う話です。

もしこのことに気づいていなかったとするとどうなるか…。「いくらなんでも、それくらい分かっている!」と怒ってくる方もいますが、果たして本当にそうでしょうか?

セミナー集客が大変だから…、見込み客と毎月会うのが大変だから…、毎月新しい企画を立てるのが大変だから…、コラムを書き続けるのが大変だから…、自分のコンサルティングをまとめるのが大変だから…、本を書くのは大変だから…。

そうです、大変だとは思います。特に集客、営業ということに関しては大変なことが数多くあると思います。周りから言われたことはやっているし、似たようなことはやっているんだけど…、結果が思わしくないし、目標に行かない…。

こういう状態に遭遇することは、ビジネスを始めた人なら、ほとんど誰もが経験することだと思います。問題はこの先だということです。

担当者責任なら、やることをやってさえすれば、特に咎められことはないかもしれません。これビジネスを始めた人でも考える人がいます。「自分はやることはやっているんだから…」という精神構造です。この手の人たちの次の手は、「目標を達成するために、ハードルを下げる」ということを、マジメに始めるということです。

冷静に考えれば、「繁盛を実現するために行うべき目標」なのですから、目標必達するためには、自らの行動量や投下エネルギーをさらに上げない限り、ハードルをクリアすることはありえない、ということは誰にも分かるはずです。

要するに、飛べなかったからといってハードルを下げて、一体何の意味があるのか…ということです。飛ばなければならないハードルを前にしたとき、やるべきことは、練習量を増やし、体を鍛え、飛べるためのさまざま工夫と努力を行う…ということに尽きる、ということです。

目標達成は重要なことですが、商売繁盛のために自分は一体何を行わなければならないのか…。このハードルを飛び越すために、自分がやらなければならないことは、さらに自らを鍛え、努力をし、工夫を怠らないことに尽きるのです。この結果、飛び越せるハードルはさらに上がっていくという善循環が起こるのです。

あなたは、自らのハードルを日々上げていっていますか?

著:五藤万晶

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