がんばれコンサルタント! 第193話:キャリア10年以上の人が陥りやすい3つの罠

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「創業10年を迎えることができたので、これを機に、ゴトウさんのところに来ることにしました。」── 先日、個別コンサルティングにお越しになられた方のお言葉です。

弊社にご相談にお越しになられる方には、コンサルタント起業で来られる方も多いのですが、3人に1人は上記のような「コンサルタントとして既に活動されている方」で、それも10年どころか20数年やってこられている…という方も珍しくありません。

こうした「キャリア10年以上の方」の場合、傍目には当然ながら、「わざわざ他人に習わなくても…?!」と、思ってしまうかもしれません。

当社のこちらでさえ、「もう大丈夫じゃないですか?(笑)」と思わずご本人に言ってしまうこともあるほどですが、こうした実績を上げている方ほど、さらに学ぼうとされているのですから、世の中面白いものです。

ただ、この熱心な姿勢こそが、結果的に「キャリアの時期」に、差をつけていってしまうことは、これまでに「数多の先生」と関わらせていただいたことで、間違いない、と断言できます。

なぜ実績がつく時期に…? と思われる方も多いかもしれません。それはこの時期に特有の罠があるのが理由だからです。

簡単に言ってしまえば、「仕事に慣れてくる」という罠です。なんだ、そんなことか…と声が聞こえてきそうですが、これは本人が思っているより本当に怖い罠なのです。

なぜ怖いのか…、それは「自分が行っていることのステージを、一段上げようとしない限り、ほぼ間違いなく慣れた仕事にどっぷり浸かり始める…」からです。

仕事にどっぷり浸かって何が悪い! と口角泡を飛ばしてくる人もいるでしょう。もちろん仕事にどっぷり浸かること自体、何も悪くありません。問題は、「慣れた仕事」という点です。

10年、20年仕事をやっていると、誰でも仕事に慣れてきて当然です。全然、仕事に慣れない…という人がいたら、それこそ問題ですが、注意すべきは「慣れた仕事でこなす」ということを無意識に始めてしまう点です。

そもそも、「食べるので精一杯、何とか稼げるようになりたい!」と、ガムシャラに活動していたのが、徐々に成果も出せるようになり、クライアントが増えて、収入も増えて、自分の仕事のスタイルも定着し、前ほど必死にならなくても仕事も収入も安定して…。

そう、「楽になりたい…」と、考えて必死でがんばってきたのが、偽りのない事実のハズです。高邁な思想で苦労を苦労と思わずに滅私奉公で…と起業のときに言っている人で、その後上手く行っている人とは、残念ながら出会ったことはありません。

これが現実であり、世の名経営者でも、最初は貧乏から脱出したかったから…という方は、本当に多いのです。

問題は、この「貧乏脱出」とか「食べられるようになった」という、一定の段階を過ぎてもなお、本人の人間性や精神性が以前のままの「楽になりたい」というときです。これはビジネス的に確実に劣化が始まります。

なぜ劣化が始まるのか…。理由は実に単純です。「自分が一瞬がんばって少し前に出たとしても、世の中自体が進化しているので、自らの進化を止めればすぐに遅れる」からです。冷静に考えれば、10年前、20年前に凄かったことなど、今では当たり前…ということも全然珍しくない…ということに気づかなければならないのです。

本当にビジネス的に活躍を続けるとしたら、多段ロケットがごとく、自分のビジネスのステージごとに目標や戦略も変えていく必要があります。これはクライアント、顧客がいるビジネスであれば、あまりにも当然なのですが、ついついクライアントを「収入源」と考えて、「どっこいしょ」する先生が非常に多いのです。

こうした先生に目標を聞いてみると、次のような共通点があります。ズバリ陥りやすい罠の3大パターンです。

・「単に数字や物のサイズを大きくしただけの目標」
 ・「顧客商売のビジネスなのに、仕事以外が第一優先となっている目標」
 ・「自分の足場を固めて仕組み化することなく、いまだ勢いだけの目標」

ここで重要なことは、自らのステージを上げるためには、「何のために現在の仕事、コンサルティングを行っているのか…」という、自己の定義や再設定が必須という点です。

ここを放ったまま、もっと上を目指す!と意気込んでも、何を根拠にしたり、原動力にしてよいか分からず、もっと大きな物を目標にするだけ…という悶々とした状態に陥ります。

会社で言えば売上目標を単に上げるだけで、一向に内容も変わらなければ質も変わらず、新事業も新分野への進出もない…という状態です。従来の延長線上で新商品やサービスを出しても、特に事業に与える効果も少なく、ブランド力をつけることも一目置かれる存在にもならない…ということなのです。

一段上のステージとは、言葉では単純ですが、延長線上の目標をどれだけ高めに立てても何も変わりません。自分の足場を固め、自らのビジネスを仕組みとして高め、土台を固めて上を仰ぎ見ることを始めてこそ、本気で描き始めることができるのが、一段上のステージなのです。

この一段上のステージを本気で考え、手を打っていくためには、全力の中から、自ら必死になって余力をつくりだす以外に方法はありません。手を抜いたり適当にやってできた余力とはまるで違うものです。

この必死になって生み出した貴重な時間に、次の打ち手のための準備を行う…。キャリア10年以上の方々が、そこで止まるか、そこから大いなる飛躍につなげていくのか…は、まさにこのポイントにあるのです。

 

著:五藤万晶

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