がんばれコンサルタント! 第227話:これから大活躍するコンサルタント、食えなくなるコンサルタント

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二流に限って、コンピュータにできる事を仕事と勘違いしている。

 

「ゴトウさん、今後の経営を考えるとき、コンサルタントというのは、いったいどうなっていくと思いますか?」── 先日、ある経営者の集まりがあり、知人などと一緒に楽しく話をしていたのですが、話題が「これからの経営…」ということになったときに出てきた言葉です。

コンサルタントビジネスの専門家ということもあって、意見を聞いてみたい…ということだったと思いますが、この手の話題になるといつも感じるのは、「未来をどう感じるかは、人によって両極端になる」ということです。

例えば、「自動運転の自動車が普及して…」という話が出たとき、これに極端に暗い反応や拒否反応を示す人がいたりします。

「運転手は皆、食べられなくなるし、タクシー業界が壊滅的になる…」
 「機械に街中を運転させるなんて、そんな危険なことはとても許せない」
 「事故が起きたときに、一体だれが責任を取ってくれるのか?」
 「自家用車を持つ必要が薄れて、自動車が売れなくなって日本がダメになる」…

聞いていますと、確かにその可能性は否定できませんし、理屈もなるほどごもっともです。一方で、

「ゴルフ帰りに、皆で飲みながら乗って帰ってこれるなんて、すごいね!」
 「70歳はおろか、90、100歳になっても気ままに好きなところに行ける」
 「所有から利用に変わって、街中から自動車が減って快適になるはず…」
 「自動なら、立地的に分かりにくい、遠いところもチャンスに?」…

といった楽しくなってくるご意見がドンドン出てくるときも。同じ話題でも、話の進む方向や抱いている印象、そしてどう捉えているか…は、本当に正反対といえるほど違ったりします。

当然ながら、五藤は未来予測の専門家でも何でもありませんので、あくまでも楽しく、雑談ベース&興味本位レベルで話をしています。

しかし、このことを「コンサルティングビジネス」を専門とする立場として考えるとき、この前者と後者の話の違いは、そのまま、「これから活躍できるコンサルタント、食えなくなるコンサルタント」の思考回路と共通している…ということだけは、ハッキリと言えます。その理由は、「新しいテクノロジーに対し、自分をおびやかす脅威と感じるか、優れた武器と感じるかの違い」に他ならないからです。

いつの時代にも、新しいモノが登場してくるとき、それまでの古いモノが淘汰され、そこに携わってきた人たちも、新たなモノに携わるか淘汰されるか…が繰り返されてきた訳です。

こういうと、「自動運転や、AI(人工知能)は、これまでのテクノロジーとはスケールが違うし、社会に与える影響が違いすぎる…」といった反論をされる方がいます。

たしかに、そうした面もあるかもしれません。想像を絶するほどの社会変化をもたらすことになり、我々の仕事やビジネスは根底から変わってしまう可能性すらあります。

しかし、それでもなお言えることは、「来たる自動運転やAIの時代に、どうビジネスをするか…」こそ、経営者やコンサルタントが、まさに寝る間を惜しんで考えるべきことに違いないのです。

多くの経営者にとってビジネスとは、「人生そのもの」と言っても過言ではないでしょう。このことを冷静に考えるとき、「良い意味での寝食を忘れて…」が続く状態でなければビジネスは上手くいきませんし、その原動力とは「好奇心」に他ならない訳です。

重要なことは、時代やテクノロジーが変わっていくとき、自分が変わらないとすれば確実に「置いていかれる」ということです。また、テクノロジーそのもののに従事していた人、また直接それを操作して仕事としていた人…などは、確実に仕事がなくなります。

昔は当たり前だった、カゴや馬で物を運んだりする仕事、馬の世話をする仕事…などは、まさにその最たる例です。

コンサルタントや士業系のビジネスにおいては、「指標、資料の分析」「過去情報からの判断」「一定の基準に基づく資料作成」「各種申請」「練習、研修」…などは、確実に脅かされることになります。

要は、コンピュータでできる仕事です。人間がやるよりも精度が高く、しかも速くて安いのですから当然です。これは、もはや専門家でなくても分かるレベルと言えるでしょう。

コンサルタントや士業の商売のことを、「頭脳商売」と称する人がいますが、頭脳は頭脳でも、単に知識が豊富だったり計算が速かったり、物覚えが良かったり、定型判断が速い…、つまり勉強やクイズに強い…という方面であれば、これはコンピュータと勝負したとき、確実に負けることを意味します。

同じ頭脳でも、人が喜ぶ新しいモノをつくったり、新しいサービス、新しい料理、新しい感覚…といった「創造」の方面は、当面はコンピュータに勝ち続ける可能性が高いと言えます。

人間が持つ感覚や好奇心を、どれだけビジネスに活かせるか…。一つ言えることは、何かを勉強して何かを覚えて分析したり処理したり、判断したりしてやっていける時代は、まもなく終焉を迎えるということです。

一方で、加速するAI化、自動化、コンピュータ化の中で、その人にしかできない独自性の確立とは、仕事の引く手あまた…を意味することに他なりません。AI化、自動化、コンピュータ化…は、未来予測者でなくても分かる、「現実の近未来」です。

あなたがビジネスの現場で培ってきたもの、感覚的に知っていること、積み重ねてきたその軌跡こそ、コンピュータが逆立ちしても勝てない独自の領域であり、コンサルティングで大いに望まれる時代がすぐそこまでやってきています。

勇気を持って一歩踏み出し、独自のコンサルティングをつくることで、あなたの素晴らしい時代が始まります!

著:五藤万晶

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