がんばれコンサルタント! 第345話:コンサルタントが押さえておくべき、永遠に打席が回ってこない人の特徴

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「ゴトウさん、新しい本出されたそうでおめでとうございます。ところで出版について考えているんですが、我々が押さえておくべきポイントとかありますか?」── 先週、当社の事務所にご相談にお越しになられた、数年前からお越しのコンサルタント仲間の方のお言葉です。

先日、お陰様で五藤の新刊書『あなたの知識や経験を、コンサルタントになって大きな稼ぎに変える法』が発刊され、アマゾンでも「起業・開業」部門でベストセラー1位に。さっそく出版社からは増刷のお声をいただくヒットとなっています。

増刷は本当に嬉しいですし、ありがたいものです。元々出版人でしたので、感慨深いものがありますが、今回のご質問は、この五藤の「元編集者」としての過去も考慮した上での「出版ポイント」ということでお答えすることに…。

世の中、出版についてはたくさんのアドバイザーの方がいますし、それこそ各出版社には「名物編集者」がいるものです。ですから、プロの目利きや指南者というのは山のように…と言えばちょっと大げさかもしれませんが、結構たくさんいることは間違いありません。

ですから、わざわざ「五藤に問う」としたら、そこには当然意味があるはずです。それにお答えするのが、こちらに課せらことと考えるからです。

では当社が考える「出版ポイント」とは何か。端的に申し上げれば、ズバリ「独自の考えが展開されているか…」ということです。

なんだ、そんなことか…と聞こえてきそうですが、これがどれだけ難しいことかは、本を真剣に書いたことがある人なら、お分かりいただけると思います。一つだけハッキリ言えることは、「読むことと書くこととでは、10倍以上の開きがある」という事実です。

簡単な話、易しいビジネス書なら中学生でも読めます。しかし、その簡単な本の文章を、中学生に書けるかと言えば、大人でも書けなかったりします。読むのは簡単でも、表現して文字にすることは、まともにやったことがない人からすれば、「えっ!」と思うくらいに大変だったりするのです。

ここで決して誤解してほしくないのですが、「文章の技巧性」や「テクニック」が大切などととは、決して申し上げていません。ついでに付け加えるなら、「話す」ということについてもほとんど同一で、巷にはそうしたことを教えるところもあるようですが、当社ではそうした考えは持ち合わせていません。

事実、「誰でも文章を書くことができる」し、「誰でも人前で話すことができる」と当社では断言しています。もちろん上を見ればキリがありませんが、充分プロとしてやっていける…という意味ですから、ご想像されているより遥かに条件は厳しいはずです。それでも大丈夫と太鼓判を押しています。

ただし、条件がたった一つあります。それは「叫びがあるかどうか」です。どうしても伝えたい「何か」がカタマリとしてあって、それが自分の内から噴き出してくるようなもの、逆に言えば、これさえあれば、必ず独自のものが書けるし話せるのです。

なぜ、そんなことが言えるのか、それこそが元編集者、プロモーターとして20年以上やってきた経験からの言葉です。「言いたい事、叫び」とは、言葉を生み出す原動力ですし、人を動かす原動力だからです。言葉や話というのは、決して技術でもなければテクニックでもありません。

考えてみれば当たり前で、「技術やテクニック」で解決できることと、できないことの線引きを間違えると、そもそものスタートを間違うことになります。言葉は悪いですが、まっとうな心や、真面目にやっていく気がない人に技術やテクニックを教えたところで、「ろくでもない使い方」をするのが関の山です。

優れたリーダーが総じて多弁で、エネルギッシュな人が多いのは、決して偶然ではありません。内なる想いが湧き出てきているからです。大小あれど、経営者として、独自の言葉を持っている会社は、必ず大きく伸びる芽を持っています。これを見つけてあげてどう伸ばすかこそ、コンサルタントの仕事です。

一方で、編集者をしていたとき、最も毛嫌いした人物とは、「本を出したいだけの人」です。簡単な話、内容などどうでもよく、自分の名前で本さえでればいい…と、あの手この手を使ってすり寄ってくるタイプが実際にいました。

本の中身について伺うと、「言ってもらえればそれに合わせて書きますよ」と、真顔で言われたことがありますが、この手の人に共通するのは、「情報整理」「批判上手」「分析自慢」だったりします。肩書にコンサルタントと書いてありましたが、当然ながら、自分の主張など皆無です。原稿など出てきませんし、二度と会うこともありませんでした。

批判を恐れずに申し上げれば、「本が出ればそれでいい」という人は、中身なんてパクリでもモノマネでも、類書が山ほどあっても他人が書いていても、何でもいい…。とにかく出ればいい…と公言しているようなものです。

当コラムでよく、お伝えしていますが、同じような本、モノマネの本、パクった本…が世にあふれて、読者のみなさんは喜びますか? そもそも、著者として恥ずかしくないですか? という話です。

出版不況が言われて久しいですが、現実問題として面白い本やユニークな本、特徴のある本、必要とされている本などは、しっかり売れていますし残っています。ですから当社では、ゴミの選別が強化されているというのが、出版不況の本質と考えています。

さて、重要なことは、こうした大前提を「分かっている!」として、それでは「自分のやるべきことに対して、しっかり歩を進めていく」ということと、どうしても言動一致にならない人がいることです。

他人のやっていることに、神経反射がごとく「ああでもない」「こうでもない」と反応しては、まるで著者きどりで悦に浸っている人がいます。世間では、「永遠に打席が回ってこない人」と言われている人です。

当社の本にも、まるで見当違いな批評を書き込んでいる輩もいます。他人の言動にイチイチ反応しているということは、要するに、自分がやるべきことに集中できていない立派な証拠です。

本気でビジネス展開している人なら、余計なことをやっているヒマなど、当然ありませんし、そもそも時間も思考時間も、もったいなくて、そんな馬鹿なことはやっていられません。

つまり、他人のことが気になってしようがない…という人は、良くも悪くも自分のエネルギーの使い方が分かっていない訳ですし、そんな状態でビジネスが上手くいくことはハッキリとあり得ないことは、上手く行っている人なら全員知っていることです。

翻って出版について重要なポイントは、「あなたが本当に伝えたいことを、伝えたい相手に必死に届けてください」ということです。そして、勇気をもって打席に立つことに挑戦してください。世間一般…だとか、そもそも対象にしていない人に振り回されて文章を書いても、それはまったく意味がないことです。

そのためにも、あなたが伝えたいことを、しっかりとカタマリになるまで熟成させることが重要です。本は読めば分かります。たとえ文章が稚拙であっても伝わります。レベルも思考も、人生観も…。

逆に、どれだけ言葉が巧みでも、思考が露呈し、人生がすすけて見えるのも事実です。だからこそ、あなたが伝えたい相手に手に取ってもらえるように、半ば命がけで書く必要があるのが本なのです。

あなたの最も伝えたいことは何ですか? ビジネスの核と一緒に、それを固めていってください。あなたの精魂を込めたエネルギーで。

五藤は、そうやって書いています。今回もそうやって書きました。だから批判も恐れません。まだお読みでない方、良かったらぜひ手にしてみてください。

次は、あなたの本を楽しみにしています!

 

著:五藤万晶

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