がんばれコンサルタント！第356話：コンサルタントが覚悟しておくべき、パクリ＆モノマネの末路

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「ゴトウさん、そういえばこの前、ゴトウさんの言っていることを、モロにパクって話をしている人いましたよ…」── とある集まりで、コンサルタント仲間と話をしていたときの言葉です。

なんでも、「コンサルタントのための、キラーコンテンツで稼ぐ法」のタイトルやら内容をパクって、セミナーとか講座をつくって教えているとのこと。周囲にいたコンサルタント仲間も、やれやれ…と、ちょっとため息をつきながらも、ニヤニヤと…。

まあどこの世界にも、他人のモノマネやパクったりするレベルの低い人はいるものですが、「自分独自のコンサルティングを…」と言っているものをパクって商売しようというのですから、もはや「笑い者」と言うしかありません。

考えればすぐに分かることですが、キラーコンテンツという自分独自の強烈な強みをつくりましょう…と言っておいて、それ自体が他人からパクったものであれば、これを一体どうやってツジツマを合わせて説明するつもりなのか…ということです。

重要なことは、本人的には二重人格でなんとか誤魔化しているつもりでも、お客さん側を騙すことは不可能ということです。

なぜ騙すのが不可能か…。理由は簡単です。お客さんをずっと無知な存在に押しとどめることなど、到底不可能なことであり、しかも関わる全員を騙し続けることなど、絶対にできないことだからです。

商売においてもっとも愚劣な方法の一つが、「顧客をずっと馬鹿な状態にしておく」というものがあります。世間知らずで無知で、何もできないようにできないように知恵も手足も奪い取って丸抱えし、「自分のところだけを使わせる」というやり方です。

この「顧客馬鹿化政策」とも言えるこの方法は、文字通り顧客を無知な状態に貶めておくことで甘い汁を吸い続けようとする考えのため、一時的には大きくかつ安定した売上利益を上げることができますが、ある臨界点を超えた瞬間、その目論見は一瞬で崩壊します。まるでダムが決壊するがごとく…です。

もともと商道徳に反する、そして世の中の進化の流れを止めて都合よく自分だけ儲けようとする考え方だけに、崩壊したとしても、それこそ自業自得なのですが、この「顧客馬鹿化政策」を見破る方法だけは、我々は知っておかなければなりません。

理由は単純です。自分のクライアント、そしてその先の顧客に対しても責任があり、間違ってもそうした方向に誤らせないために、正しい方向に導かなければならないからです。行き着く先は「世の中から大きく遅れてしまったクライアントや顧客」という大きな悲劇を生むからです。

では、どうすれば見破れるか…。実は極めてシンプルです。物事を自分で考えれられないレベルの低い輩は、必ず人のモノをパクったりマネしてなんとかしようとします。

しかし、顧客やクライアントが遅かれ早かれ、当然気づきます。そのとき、パクリがバレると困りますから、バレないようにせっせと誤魔化そうとしますが、どうしても誤魔化し続けるのが困難になったり、論理矛盾に陥ってきます。

そうなると何をするか。最期に行きつくところは、パクリ自体を自己肯定し始めます。そう、パクって何がわるいんだ。パクリこそ良い手法だ！くらいの逆ギレモードです。「モノマネ、パクリを肯定したり、ひどい場合は推奨すらする」というゴールです。

このフレーズを言った時点でジ・エンドです。なぜなら、パクリとは要するに盗作や盗用、つまり盗みであり犯罪だからです。

軽い気持ちもクソもありません。ちょっとだけとかそんな話でもありません。お店に行って１００円のガムでも１０円のアメでも、万引きは万引きです。犯罪であり、捕まります。まったく一緒です。

これが「知的ビジネス」を展開する、そして会社や経営者、そうした方々を指導する立場のコンサルタントが、「犯罪を推奨した」としたら、一体どうなるか…ということです。

あえてもう一度言います。パクリは泥棒であり、犯罪です。そこに情状酌量の余地はありません。あなたは犯罪を推奨しますか？

あなたがコンサルタントとして本気で活躍を考えるとき、自分独自のものを創り上げ、堂々と己の道を歩むのか、それとも、コソドロのようにビクビクしながら、そして最後は犯罪推奨で崩壊する道を選ぶのか、まさに自分次第なのです。

本物の道を歩もうとするとき、立ちはだかる高い壁を超える難渋が待っています。しかしそこを超えた人だけが味わえる、充実した世界があります。

あなたはコピー品で満足しますか？本物の道を歩みますか？

著：五藤万晶

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