がんばれコンサルタント! 第381話:あなたはクライアントを、本当に叱ることができますか?

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「ゴトウさん、いやもう、この前言っていたあの社長さん、本当にポーっとしていて、困ったもんです。会社つぶす気ですか~って、叫んじゃいましたよ」── 3年半ほど前に当社にお越しになられ、コンサルタント起業を果たして目下、忙しく全国を飛び回っている方のお言葉です。

ご相談で当社の事務所にお越しになられた際、少し前に伺っていたクライアントさんのことを思い出して、「あの会社どうなっていますか?」と訊いてみたのがきっかけです。

3カ月半ほどの間のことを、色々お話いただいたのですが、思わず「う~ん…」と頭を抱えたくなるような話のオンパレード。詳しくは書けませんが、持っていた土地を担保に借金を重ねて…を、性懲りもなく続けてしまっているのだとか…。

明らかに危険な兆候が見てとれます。しかし、そこに関わってきた「某大手コンサルティング会社」の担当は、「システム投資をすべきでしょう」と言ってのけてきたというから開いた口がふさがりません。

他にも、業者の不正や子飼いの社員? の大量辞職、数千万円の無駄な機械購入、社長の遊興…などなど、聞いているだけでお腹が痛くなってくるような話がいくつも…。

こんな状況だけに、もうほとんど「詰んでいる」ところですが、「まだ可能性は残っていますよ、会社は社長次第なので。本当の地獄はこんなもんじゃないですからね」──

そう簡単には口にできない言葉と思います。しかし、このコンサルタントの方は、本気でクライアント企業を助けようと奮闘しています。何か資料を見て分析らしきことをして、もっともらしいアドバイスして、フワッとした話で…といった「コンサルタントもどき」が多い中、この人は、クライアントと戦おうとしています。

そこまでする理由は何か…。理由はあえてここでは書きませんが、自分がコンサルタントとして、そして「プロとして存在するに値する理由」を、本当に体現しているのだと思っています。

世の中、星の数ほどある仕事の中から、「なぜ、自分はコンサルタントを選択するのか?」──

もちろん、コンサルタントを始めるときには、いろいろな理由があると思います。「収入が良さそうだから…」という人もいれば、「なんとなく…」「格好良さそうだから」といった人もいるでしょう。

スタートはそれでも構いません。偉大な経営者も、「金がほしかっただけ」と、創業期は「脱税までした」とか、滅茶苦茶だったという話は枚挙に暇がありません。

しかし、3年、5年過ぎて、まして10年過ぎても「自分はなぜコンサルタントをしているのか」という問いに対して、「自分なりの、まともな答え」を確立していなければ、その人は間違いなく「クライアントに迎合」していたり、「クライアントに敷かれている」と断定します。

理由は単純です。コンサルタント業という商売に対して、トップ自らが経営方針や理念、考えを持っていないことを示しているからです。言うなれば、一役割すなわち「サラリーマンがごとく与えられた仕事」をお金のために行っている…に過ぎないということです。

会社で、上の人にたてつく人は稀です。特に経営トップ相手にたてつけば、それは「クビ覚悟」というのは当然の話です。それでもごく稀に、たてつく人がいます。会社を想い、どうしても変えなければならないことがあった時などに、クビ覚悟で意見したりする訳です。

会社の永続繁栄を考えれば、こういう社員こそ大事にしなければなりませんが、それはともかく、「経営者やクライアントの良き未来のために、身体をはって意見できなければ、何のためにコンサルタントをするのか…」ということです。

さらに言うなら、「クライアントがご機嫌であればそれでいい」がごとく、表面的なことで誤魔化すことを続けていれば、一時的な商売繁盛と安全は守られるかもしれませんが、あなたのコンサルタント業としての未来は確実に蝕まれていくことになります。

会社に、イエスマンしかいなくなり、誰も会社の未来などに興味もなく、自分の収入だけ確保されていれば波風立てない…。そんな会社は確実に傾いていくのと一緒です。コンサルタント業という経営トップ自らが、社員をも代表して自分の会社を蝕んでいくことになるからです。

逆に言えば、コンサルタント業の醍醐味、面白さ、そして不思議さは、クライアント指導を通じて自らの商売を強く、そして大きく育てることに直結している…という点です。修行に近いかもしれません。

そこに想いや考え、何のために…が宿ることで、クライアント指導は知識や技術の領域をはるかに超えていくことになります。さながら、伝道の師と言えるかもしれません。

自分の知識や経験、ノウハウなどを活かして「報われたい」と真に願うとき、本当に目指すべきこと、そして行わなければならないことがあります。

あなたは、自分のビジネスの「自信を持てる商品」そして「確固たる考え」を持っていますか? 高めていっていますか?

 

著:五藤万晶

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